2021年4月に発売されたスズキの新型ハヤブサ。アフターパーツメーカーからは2021年下半期以降、続々とカスタムパーツが発表・発売されている。この記事では、アールズギアのオールチタン製フルエキゾーストマフラーを紹介しよう。
文:太田安治/写真:南 孝幸

アールズギア「新型ハヤブサ用 GT SPEC チタンフルエキゾースト ツイン」テスト&レポート

画像: r's gear 新型ハヤブサ用 GT SPEC チタンフルエキゾースト ツイン チタンポリッシュ:税込価格38万5000円 チタンドラッグブルー:税込価格39万6000円 発売時期:2022年2月中旬予定

r's gear 新型ハヤブサ用 GT SPEC チタンフルエキゾースト ツイン

チタンポリッシュ:税込価格38万5000円
チタンドラッグブルー:税込価格39万6000円
発売時期:2022年2月中旬予定

新型ハヤブサ専用に新開発した超高品質チタンフルエキゾースト

ハヤブサのオーナーは違いの判るベテランが多いせいか、カスタマイズパーツを選ぶ際には価格よりも機能とクオリティを重視する傾向がある。そうしたハヤブサオーナーの多くが選んでいるエキゾーストシステムがアールズギアの製品。新型ハヤブサ用に関しても既存ハヤブサ用を手直しすれば済むところを、新型のエンジン特性に合わせて改めて専用開発。こうした実直さもアールズギア製品が信頼される要因だろう。

まずは性能面だが、通常パワー特性を探るときは3速または4速で、スロットル開け始めの回転数を変えながらの全開加速で特性をチェックする。しかしハヤブサの場合は、速度域が上がり過ぎるため本格的なサーキットかテストコースに持ち込まなければ無理。そこで参照して欲しいのがシャシーダイナモ計測グラフだ。

注目すべきはピークパワーの約5PSアップよりも、3000回転前後にあるパワーの落ち込みが改善され、トルクもアイドリング近辺から太くなっていること。新型ハヤブサはもともと充分なトルクがあるので劇的に乗りやすくなるというほどではないが、ゼロ発進が軽く、力強く感じる大きな要因となっている。

加えて、「軽く力強く」に直接貢献しているのがエキゾーストシステム全体の重量。オールチタンのフルエキゾーストだけに、ノーマルの19.5kgに対し、6.5kgに収まり、取り回しから軽さを実感できる。

エキゾーストサウンドは大排気量らしい太さだが、濁りのない澄んだ音質で、クルージング中は耳に心地よい。そして高回転時まで回し込めば、吠えるような大迫力サウンドを轟かせる。エンジンにピタリと寄せたエキゾーストパイプの取り回しと、7角断面形状のサイレンサーを車体に沿わせてレイアウトし、左右への張り出しを抑えた構成は圧倒的な加工精度を持つアールズギアならでは。パイプの曲げと溶接の美しさと合わせ、厳しい目を持つハヤブサユーザーを満足させる仕上がりだ。

画像: ハヤブサ用マフラーはシンメトリーとなる2本出しサイレンサーの人気が高いという。エキパイの寸法や集合方式は低中回転域での力強さを重視したもの。

ハヤブサ用マフラーはシンメトリーとなる2本出しサイレンサーの人気が高いという。エキパイの寸法や集合方式は低中回転域での力強さを重視したもの。

画像: 公道走行で感じるのはゼロ発進時の力強さと、3000回転前後のモリモリとしたトルク感。加速/減速時のサウンドも上質だ。

公道走行で感じるのはゼロ発進時の力強さと、3000回転前後のモリモリとしたトルク感。加速/減速時のサウンドも上質だ。

画像: 横幅を抑えた7角断面形状のサイレンサーを車体に沿わせることで左右への張り出しを抑制。リア回りのルックスが軽快になり、躍動感を感じさせる。

横幅を抑えた7角断面形状のサイレンサーを車体に沿わせることで左右への張り出しを抑制。リア回りのルックスが軽快になり、躍動感を感じさせる。

特定の回転域でパワーが増すのではなく、極低回転域からトップエンドまで連続してパワー/トルク共に太くなっている。これがアールズギアが追求している特性だ。

文:太田安治/写真:南 孝幸

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