バーハンドル化で楽しめるシチュエーションも大幅拡大

“ホンダ純正で販売された限定モデルだよ”と言われてもそのまま納得してしまいそうなくらいに鮮やかなホンダ・トリコロールカラーで塗り分けられたこの車両、ベースはCBR1000RR(SC57)。

ヘッドライト周囲の青ストライプなど細かい部分も丁寧に施した外装カラーその外装カラーだけでなく、フロントフォークのアウターチューブやシートレザーはレッドの仕立て。前後ホイールもメタリックゴールドと、かつての空冷CBシリーズの旗艦たるCB1100R(ここではRC/RDを指す)を、パーツや形こそ違っても違和感なく踏襲したカラーリングを見ていくと、なおさらそう思える。

CB1100Rでゴールド仕上げとされていたたエンジン左右のカバーは、この車両では追加されたエンジンスライダーを色つけして代替するなど、見れば見るほど、そしてCB1100Rを知る人ほど、引き寄せられてしまう要素も持たせている。

画像1: バーハンドル化で楽しめるシチュエーションも大幅拡大

この車両を手がけたのは空冷CBシリーズをよく知り、現代モデルもしっかりと押さえてくる市本ホンダ/チームCB’sの市本さんだと知れば、そんな作りにも、まさに無理がない。

「いいでしょ(笑)。塗装はその通りで、ホイールはパウダーコートなんです。CB1100R純正ホイールのアルマイト仕上げのようになりますから、空冷1100Rのリフレッシュ用途にも使えるんですよ。エンジンスライダーはめっき塗装ですね。この塗装はどっちのタイプも当店で受け付けてますから、希望があればどうぞ。外装の塗装もね」と市本さん。

画像2: バーハンドル化で楽しめるシチュエーションも大幅拡大

ところでもうひとつ、バーハンドル化しているのもこのSC57の特徴。市本さんをして「オールラウンドでどこにでも行けるよ」という位置と高さを吟味していて、跨がれば腰が起きることで足着きも良好、そこからすっと伸ばした手にハンドルが収まる。「視界も開けて、腰も痛くないよね」と続ける言葉もまさにその通り。

カラーリングはもちろん、バイク操作に最も重要なポジションを的確に見直すことで、スーパースポーツにオールラウンド性とレジェンドの深みを同時に持たせる1台となっていたのだ。

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かつてのCB1100Rではヘッドライト左右に入る青ラインを、この車両では2灯の内側を走るようにしてアレンジ。ウインカーはハイサイダー超小型でフロントはスイッチボックス上、リヤはテールカウル左右に配した。ヘッドライトはイカリング加工。スクリーンにはカット加工が施される。

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トップブリッジはSC57で、ブラケットを追加してフラットタイプバーハンドル化し、自在感も高める。フロントマスターシリンダーとクラッチマスターはともにゲイルスピード。なおこの車両はCB's通例の呼び名では“なんちゃってRな子”だが、ステアリングヘッド直後に“Lightning-RR”(イナズマRR)のプレートも見られる。そんな鋭さも持つというわけだ。

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CB1100RのカラーパターンとラインをSC57に見事にアレンジしたカラーリングは、各カラーにはキャンディ、白にはアイスパールを配合したもの。

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シートも元々のブラックを、CB1100R純正に寄せたレッドで張り替える。こうしたディテールが全体にCB1100R感を作り出しているのだ。

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CB1100Rでゴールド仕上げとなっているパルサー/ジェネレーターカバーは、このSC57ではアグラス製エンジンスライダーを、CB'sでゴールドのめっき塗装をした上で装着して表現している。999cc4気筒のエンジン本体やアルミツインスパーのフレームはノーマルのままだ。

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ゴールドのジェネレーターカバー風に見えるスライダーもめっき塗装による。アンダーカウルの“1000RR”の文字も、CB1100Rの“1100R”を模したもの。

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センターアップの排気系はサイレンサーサイドに入るレーザー刻印通りにフジツボ製ワンオフチタンで、ステラで追加工が施される。

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前後の足まわりはSC57のノーマルをベースとしているが、ブレーキラインはステンレスメッシュ化。フロントフォークはアウターチューブを赤に変え、フロントブレーキキャリパーも赤でめっき塗装。細かいボルト類もゴールドを使ってアクセントとした。

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3.50-17/6.00-17サイズのホイールはSC57のノーマルで、前後ともパウダーコートによってゴールドに仕上げ、ここでもCB1100Rのイメージを作り出している。さらに空冷CB1100Rの純正リフレッシュ塗装にも使える点にも注目したい。リヤショックはナイトロンだ。

取材協力:市本ホンダ(Team CB's)

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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