レブル1100の可能性をシンプルな方向で引き出す

あえて分けるとしたらということでクルーザーとしているが、実際にはオールラウンドに使えて足着きも良いユーティリティモデルとしての評価が高いレブルシリーズ。ヨーロッパやアメリカでも同様の評価を受けていて、レブル500はヨーロッパのカスタム(クルーザー)カテゴリーで2020年セールス2位となった。’21年型でそのシリーズトップモデルとして、1084cc並列2気筒エンジンを抱いたレブル1100(CMX1100)が加わったが、それを元にフランスのFCRオリジナルが2台のカスタムを作った。

うち、この“CMXボバー”は、ボバースタイルの手法でミニマル化、言い換えればシンプル化を図った1台。フルドレスのクルーザーからカウルをどんどんカットアウトしていくように、外装を最小限としたのがまずのポイント。さらにフロントを25mm下げた上で前タイヤがファット化されている。

画像: レブル1100の可能性をシンプルな方向で引き出す

元々レブル1100も大型クルーザーでいながらあまり飾った感じがなく、とっつきやすい感じを持っていたのに、それをさらにシンプル化することで強調。同時に、ジャンルレス(他のクルーザーならボバーとくくれるが、それさえも超えたシンプル感が強い)な印象も作り出し、冒頭のユーティリティ=何でも使える感が全面に押し出された感じもある。

かつてはジャパニーズスタイルネイキッドが持っていたような要素を、レブルをベースに表現する。そこにも感心できるし、さらにここから次のスタイルが生み出せそうな雰囲気さえしてくるのだ。

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レブル1100の「エレメンタル」(自然な、根源的な)というコンセプトに触発されたCMXボバー。燃料タンクはレブル1100のものをいったん3Dスキャンした上で形状を確認した後、改めてポリエステル・カーボン製作、ミラクローム×ブルーサテンカラーで仕上げている。

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座面には独特のリブパターンを配す。前後タイヤとともに溝感をアクセントとしたシートも、レザー表皮によって製作してシンプル感を強調している。

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前後フェンダーはアルミ製。ライダーズシート直後でカットアウトされたフレームは、丸パイプスイングアームとともにここでもシンプルさを強調する。

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ウインカーはLED小型タイプを写真のようにリヤショックマウント部と、フロントフォーク(アンダーブラケットの上)にマウントしてある。

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2-1レイアウトのエキゾーストはFCRオリジナル製で、セラミックコーティング仕上げ。筋肉質な構成は多くの年代のライダーに合うように狙ったものという。

取材協力:Honda Motor Europe

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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