日本が誇る二輪車メーカー4社は世界各地で高い評価を得ている。そして日本市場では正規販売されていない機種が海外では数多く展開されてもいる。この連載では、そんな知る人ぞ知るモデルをフィーチャー。今回はベトナムで販売中のレーシーなアンダーボーンバイクを紹介!
文:小松信夫

自慢の150ccエンジンを使い倒す、ベトナム・スズキの豊富なバリエーション

画像: スズキ GSX-R125(国内仕様)

スズキ GSX-R125(国内仕様)

ここ数年、125ccクラスへの注目度が高まってますが、現行の国内向け125ccモデルの中で唯一のスーパースポーツ、スズキのGSX-R125も人気になっとりますな。

GSX-Rの名に恥じないスーパースポーツらしいデザインのフルカウル、力強い水冷のDOHC4バルブエンジン、しっかりした足回りを備え、排気量は小さくても、キビキビとした走りと、レーシーな気分を日常的に味わえて、しかも新車で40万円そこそこというお手頃価格! というところが支持されてるんでしょうか。ネイキッドバージョンのGSX-S125も人気だしねぇ。

画像: スズキ GSX-R150(ベトナム仕様)

スズキ GSX-R150(ベトナム仕様)

そんなGSX-R125ですが、ベトナムをはじめ東南アジア各地ではGSX-R150として販売されてます。やはりこれも、手頃だけど本格的なスーパースポーツとして人気を集めているようで。

画像1: 自慢の150ccエンジンを使い倒す、ベトナム・スズキの豊富なバリエーション

エンジンは国内向け125と基本構造の同じ水冷のDOHCシングル。シリンダーボアのΦ62mmは共通だけど、ストロークを41.2mmから48.8mmまで伸ばして排気量を124ccから147.3ccにまで拡大…というか生産台数を考えればこっちがベースで、125が排気量をダウンした仕様、ってことか。

最高出力は14.1kWというから約19PS、15PSの国内版125を4PS上回っている。125だって結構力強いんだから、これはだいぶパワフルなスペック。

画像: スズキ GSX-S150(ベトナム仕様)

スズキ GSX-S150(ベトナム仕様)

でもって、カウルを取り払い、アップハンドル化されたスーパーネイキッド仕様のGSX-S125も、やはり150cc版のGSX-S150となっており…。

画像: スズキ GSX150バンディッド(ベトナム仕様)

スズキ GSX150バンディッド(ベトナム仕様)

さらに国内向け125cc版は存在しない、GSX150バンディッドというモデルまでラインナップ。基本的な部分はGSX-R/Sと共通だけど、タンデムシート周りが余裕のある作りだったりして、実用性も備えたオールラウンドスポーツ版、というところですか。

画像: スズキ レイダーR150 (ベトナム仕様)

スズキ レイダーR150
(ベトナム仕様)

バンディッドを含めた、150ccエンジンを積んだGSX3兄弟が東南アジアでは大人気なのか…と思ったら、実はまだいるんですよねぇ。同じエンジンを積んだ兄弟が! それが、このレイダーR150。ご覧の通り、この連載ではすっかりおなじみ、東南アジアではみんな大好き、アンダーボーンスポーツでございます。GSXの兄弟っていうか、従兄弟的な存在というべきかも。

画像2: 自慢の150ccエンジンを使い倒す、ベトナム・スズキの豊富なバリエーション

なんせ基本的にエンジンはスポーティさで定評のあるGSXと同じもの。ただし、ECUやらインジェクター、ギア比とかの細かな仕様は違ってるそうで、最高出力は13.6kWとちょっとダウン。それでも約18.5PSってことだから、充分に強力なスペック。そもそも、車重がGSXたちより30kg近く軽いんだから、活発というレベルを超えた走りなんだろうねぇ。

で、ベトナムのスズキはアンダーボーンモデルと分類してるけど、エンジンの直立したシリンダーに合わせて、ほとんど普通のロードスポーツ的な事実上バックボーン構造のフレームを採用。その他、前後ディスクブレーキ、低く構えたセパレートハンドルなどなど、過激に進化した他メーカーのライバルたち同様、例によって行くとこまでいっちゃってますね。

画像3: 自慢の150ccエンジンを使い倒す、ベトナム・スズキの豊富なバリエーション

その人気ぶりは、豊富に設定されてるカラーリングからも分かります。前年モデルの併売カラーを合わせると、現時点で公式ホームページ上には6色が存在しております。

画像4: 自慢の150ccエンジンを使い倒す、ベトナム・スズキの豊富なバリエーション

大きな「SUZUKI」ロゴが目立つ最新モデルの3色は、カタログによるとヨシムラの耐久マシンとか、MotoGPマシン・GSX-RRとか、カタナとかをイメージしてるらしいぞ。

あと、価格設定も人気を後押し。ベトナムでGSX-R150が7199万ドン(日本円換算・約36万円)、GSX-S150が6390万ドン(約32万円)なのに対して、事実上同じエンジンを積んだレイダーR150は、カラーによって違うけど、最も高価なモデルでも4999万ドン(約25万円)! そりゃ売れるよね。日本でも30万円くらいでレイダーR125とか売りませんかスズキさん! まあ、売れないよね多分…。 

ただ、日本からホームページ見てるだけだと良くわからないのが、サトリアF150の存在。他メーカーのアンダーボーンスポーツでも、販売国によって車名を使い分けてるけど、少なくともベトナムでスズキはレイダーとサトリアを併売してる。

画像: スズキ サトリアF150 (ベトナム仕様)

スズキ サトリアF150
(ベトナム仕様)

ご覧の通りサトリアは、実質的にレイダーR150と全く同じ、カラーリングと車名が違うだけのモデルでね。値段はサトリアF150の方が少し高い(5199万ドン=約26万円)。あとレイダーR150のキャッチコピーが「キング・オブ・スピード」で、サトリアF150が「キング・オブ・アンダーボーン」になってるくらいの微妙な違い。なんかベトナムだけの特殊な事情があるのかね、販売店の系列によって使い分けてるとかさ?

文:小松信夫

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