文:小松信夫
世界中のどこよりもスズキ×ヨシムラの組み合わせが浸透している?
ボーッと海外のメーカー公式ウェブサイトを見ていたら、北欧はデンマークのスズキが販売してるラインナップに、他の国では見られない独自のモデルがありました。ロードスポーツの多くに、なんでか知らないけど「ヨシムラ」バージョンが用意されてるのですよ。
![画像: SUZUKI GSX-R1000 YOSHIMURA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/12/02/7a8cef4e1586bebf867098bcd756a5337a404a9c.jpg)
SUZUKI GSX-R1000 YOSHIMURA
えー、まずは最高峰のスーパースポーツである「GSX-R1000」ベースの「GSX-R1000ヨシムラ」。写真のブラックだけでなく、2020年に出たスズキ100周年記念特別色タイプのもありますね。
![画像: SUZUKI KATANA YOSHIMURA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/12/02/ec235640710be4381e68adda862a92466eb9af67.jpg)
SUZUKI KATANA YOSHIMURA
唯一無二のスタイルを現代に復活させた「カタナ」にも「カタナ ヨシムラ」が。このボディカラーなんで、今年マイナーチェンジしたモデルがベースね。
![画像: SUZUKI GSX-S1000 YOSHIMURA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/12/02/0252e9d66fac47a0438fb63c6f0a72395aec9cb3.jpg)
SUZUKI GSX-S1000 YOSHIMURA
さらに2021年フルモデルチェンジしてスタイルを一新、電子制御も装備して進化したスーパーネイキッド「GSX-S1000」がベースになった「GSX-S1000ヨシムラ」も。ヨーロッパの免許制度に合わせて最高出力を制限した「GSX-S950」ベースの「GSX-S950ヨシムラ」まで用意。
![画像: SUZUKI SV650 YOSHIMURA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/12/02/bcb26420ae9fd2225ae13504021c32004982150b.jpg)
SUZUKI SV650 YOSHIMURA
![画像: SUZUKI SV650AM3 YOSHIMURA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/12/02/94ca8c3a4028a2dddca5955f633790afa4e7d887.jpg)
SUZUKI SV650AM3 YOSHIMURA
それでもって、ミドルサイズのネイキッドスポーツとして根強い人気の「SV650」と、セパハンやビキニカウルでカフェ風スタイルとなった「SV650X AM3」にも、それぞれ「SV650ヨシムラ」「SV650 AM3ヨシムラ」が存在しているのです。一体なんなんだろう、コレは。
最近ヨーロッパのスズキで「ヨシムラ」絡みのモデルといえば、イタリア・スズキが2021年の世界耐久選手権を SERTヨシムラ・チームがチャンピオン獲得したのを記念し、イタリア・スズキが出した限定モデル「GSX-S1000ヨシムラ・SERT・モチュールエディション」があったけど。これはレーサーをイメージさせる派手なボディカラーで、一部外装パーツも変更されてたりして、結構手が込んだモデルだった。
![画像: SUZUKI GSX-S1000 YOSHIMURA SERT MOTUL EDITION](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/12/02/ead66bbc0469cdfb05e244a6f67983d0c10678d5.jpg)
SUZUKI GSX-S1000 YOSHIMURA SERT MOTUL EDITION
対してデンマークの「ヨシムラ」モデル群は、ボディカラーはスタンダードのまま。基本的にヨシムラ製のスリップオンマフラーが標準装備されてるのが特徴。プラスして、ナンバープレートホルダーとか、レバーガードとかもヨシムラ製にしてたりもするけど、基本的にスタイルはほぼノーマル。あと、通常モデルの3年保証に対して、「ヨシムラ」モデルは5年保証だったりする。案外それがウリなのかも。
しかし、この「ヨシムラ」モデルがあるのは、調べた限りデンマークだけ。少なくともヨーロッパでは他に存在しない。もちろんヨシムラの人気は世界的ではあるんだけど、デンマークは特に熱烈にヨシムラが支持されてる…とは聞いたことないけどなぁ。
![画像: SUZUKI GSX-R125 YOSHIMURA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/12/02/b824b8ffca0dd8a1b9f8f397f5fe3fa694e6c1a6.jpg)
SUZUKI GSX-R125 YOSHIMURA
ところで、この「ヨシムラ」モデル、上で紹介したモデルに加えてあと2モデルありまして。それが日本でも近年人気の125ccスポーツの「GSX-R125」と…。
![画像: SUZUKI GSX-S125 YOSHIMURA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/12/02/427cf6eb7e07f293fa0d0f271efe88e08ca8fe26.jpg)
SUZUKI GSX-S125 YOSHIMURA
そのネイキッドバージョンの「GSX-S125」でございます。でもね、画像を見てもらうと一目瞭然ですがぁ、この125ccモデルたちはヨシムラ製マフラーが装着されてない。マフラー、ノーマルじゃないか! だから一見するとスタンダードモデルと見分けが付かない。
一体ナニが違うん? と調べてみるとヨシムラ製ラジエターガードが装着されてるらしいんだけど、この画像では見えないよ。しかし、ちょっと寂しいなぁ、対応するヨシムラのスリップオンマフラーはあるのに。さすがに元々の値段の安い125ccで、ヨシムラ管標準装備は厳しいのかのぅ。
文:小松信夫