イメージはそのままに進化した内容を取り込む

すっきりしたシルバーブルーの車体色に、ゴールドとシルバーカラーのハードパーツを組み合わせたZ1。ブルドックによるコンプリートカスタム、GT-Mによるものだが、何となく見たことがあるという人もいるだろう。2008年の「8耐MOTOMAX」と「WINDY」カスタムコンテストで優勝したブルドックZ1をモチーフとしているのだから、それは正しい。ただ、車両の内容をブルドック・和久井さんに聞くと、なるほどと思える点が加えられているのが分かる。

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「エンジンは1200cc仕様になっていてカムはヨシムラST-1L。ミッションはオリジナルの6速クロスを組んでいます。ほかにはオイルポンプをオリジナル新作のギヤ式にしています」と、同店・和久井代表。

この構成は今ではブルドックの定番仕様と言えるものだが、逆に言えば、今だからこそ投入できる内容とも言える。モチーフ車両も当時として他にない先鋭的なルックスを持ち、エンジンも鍛造ピストンによる1135cc仕様等、コンプリートカスタムとして十分な仕様だった。今回はそこに、このような十数年分のアップデート内容が改めて加えられたわけだ。そうした進化は各部にも及ぶ。

「メーターまわりもそうです。最近ではこの車両のように速度計にモトガジェット製(部分写真参照。スタック製回転計の左下に配置)を使うことが定番化しています。小さいですがLEDではっきりと見えますし、複数のメーターを並べた場合に気になる、不均一な光の反射がなくてすむんです」と和久井さん。

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全体のイメージはコンテスト入賞車をしっかり踏襲し、内部はより安心で乗りやすくという進化を。6速クロスミッションや純正を吟味した上で送り出されるギヤ式オイルポンプはまさにその象徴と言っていいだろう。時を超えることで改めて空冷Zの進化が分かる、そういう1台になっていたのだ。

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低く、すっと伸びた全体感を作るビキニカウルやシングルシートはモチーフ車両同様にマッコイ・ブランド。燃料タンクもマッコイ・アルミ。

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カーボンパネルに並ぶのは中央がスタック回転計で左にキーホール、左下にモトガジェット速度計+インジケーター、右下にヨシムラ・プログレスメーター。ハンドルはセパレートでカーボンボディのミラーはマジカルレーシングNK-1。左右マスターはブレンボRCSだ。

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シートカウル上に載ったシート本体はマッコイ・スプリームで、このサイズでもしっかりとしたホールド性と良好な乗り心地を両立。

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ステップもマッコイ。フレームはエンジンとともにシルバーで仕立てられる。アウトボード&オフセットスプロケットも備えられる。

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エンジンはピスタルレーシングφ76mm鍛造ピストンによる1200cc仕様(ストロークはZ1純正スペックの66mm)でカムはヨシムラST-1L、ミッションはマッコイオリジナルの6速クロス。オイルポンプもマッコイのギヤ式に換えられている。こうした進化した仕様を新品で用意し、安定して使える定番としたのはまさに進化と言える部分。オイルクーラーサイドにはフロントウインカーもマウントされる。

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キャブレターはTMR-MJNφ36mmのデュアルスタックファンネル仕様。シリンダーヘッドにはオイルバイパスラインも追加。

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マッコイステムでクランプされるフロントフォークはオーリンズRWUで、フロントブレーキはブレンボ・ラジアルビレットキャリパー+サンスターディスク。ホイールはマルケジーニ・アルミ鍛造で10本スポークのM10RS。サイズは3.50-17/6.00-17インチとしている。

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リヤブレーキはブレンボCNC2ピストンキャリパー+サンスターディスク。マフラーはフルチタン4-1のウインマッコイをチョイス。

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リヤサスペンションまわりはオーリンズショック+5角目の字断面アルミ7N01材製のマッコイ・スイングアーム。ドライブチェーンは520サイズだ。

取材協力:ブルドック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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