2000年代終盤から、アジア、欧州で販売するさまざまなカテゴリーのグローバルモデルが国内導入されている250ccのクラス。性能と価格の好バランスに加え、手頃な価格、車検がないことも手伝って、近年非常に盛り上がっているクラスだ。
まとめ:オートバイ編集部

第1位

カワサキ「Ninja ZX-25R」

画像: Kawasaki Ninja ZX-25R / SE / SE KRT EDITION 総排気量:249cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:785mm 車両重量:183kg(SE、SE KRTエディションは184kg) 税込価格 STD仕様:84万7000円 SE、SE KRTエディション:93万5000円

Kawasaki Ninja ZX-25R / SE / SE KRT EDITION

総排気量:249cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:785mm
車両重量:183kg(SE、SE KRTエディションは184kg)

税込価格
STD仕様:84万7000円
SE、SE KRTエディション:93万5000円

高性能、そして官能的な4気筒サウンドの誘惑

デビューのタイミングが合わず、昨年はジャパンバイクオブザイヤーにノミネートされなかったニンジャZX-25R。しかし対象モデルとなった今年は、2位のレブル250の3倍以上という、圧倒的なポイントを集めて250クラスでぶっちぎりのトップとなった。

その理由は言うまでもなく、現在250ccクラスでは唯一の並列4気筒エンジンを搭載し、2気筒エンジンのライバルたちを圧倒する強烈なパフォーマンスを実現していること。最高出力45PSを1万5500回転で発揮し優れた動力性能を実現し、加えて官能的なエキゾーストサウンドも味わえるのは4気筒ならではだ。

そのパワーに見合ったフレームとサス、トラクションコントロールやクイックシフターといったライディングを支援するデバイスによって、250ccとは思えないアグレッシブな走りを実現。ニンジャシリーズ共通イメージのスタイリングも、その高性能に負けないだけのインパクトを感じさせる。

画像: シリーズの最高峰・ZX-10R譲りの、レーシーで獰猛な雰囲気を漂わせるフルカウルスタイル。写真のKRTエディションは2022年カラー。

シリーズの最高峰・ZX-10R譲りの、レーシーで獰猛な雰囲気を漂わせるフルカウルスタイル。写真のKRTエディションは2022年カラー。

画像: スチール製トレリスフレームは、エンジン搭載位置、剛性バランスなどの細部まで、ZX-10Rなどから得たノウハウを取り入れて設計。

スチール製トレリスフレームは、エンジン搭載位置、剛性バランスなどの細部まで、ZX-10Rなどから得たノウハウを取り入れて設計。

画像: マフラーはエンジン直下にレイアウト。後部にプレチャンバーを設けたタイプで、サイレンサー出口は非常にショート。

マフラーはエンジン直下にレイアウト。後部にプレチャンバーを設けたタイプで、サイレンサー出口は非常にショート。

画像: 倒立フロントフォークはSHOWA製のΦ37mmのSFF-BP。フロントブレーキにはラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用。

倒立フロントフォークはSHOWA製のΦ37mmのSFF-BP。フロントブレーキにはラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用。

画像: リアサスはカワサキお得意のホリゾンタルバックリンクタイプ。スイングアームは高張力鋼製のロングタイプだ。

リアサスはカワサキお得意のホリゾンタルバックリンクタイプ。スイングアームは高張力鋼製のロングタイプだ。

画像: 視認性良好な大径アナログ回転計を中心に、左側に各種警告灯、右側に多機能液晶パネルを組み合わせた機能的なメーター。

視認性良好な大径アナログ回転計を中心に、左側に各種警告灯、右側に多機能液晶パネルを組み合わせた機能的なメーター。

主なスペック・価格

全長×全幅×全高1980×750×1110mm
ホイールベース1380mm
最低地上高125mm
シート高785mm
車両重量183kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量249cc
ボア×ストローク50.0×31.8mm
圧縮比11.5
最高出力33kW(45PS)/15500rpm
ラムエア加圧時:34kW(46PS)/15500
最大トルク21N・m(2.1kgf・m)/13000rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.2°
トレール量99mm
タイヤサイズ(前・後)110/70R17M/C 54H・150/60R17M/C 66H
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格
STD仕様84万7000円(消費税10%込)
SE / SE KRTエディション93万5000円(消費税10%込)

【まとめ】

画像: 【まとめ】

魅力的で手頃なモデルが多い「おいしいクラス」

ニンジャ250Rが登場した2008年ごろから、グローバルモデルの台頭で活況を呈してきた250クラス。いまや日本メーカーが国内展開する主力機種は、ほとんどがアジア生産となっている。近年のこのクラスのモデルたちは、性能と価格のバランスに優れた、お買い得なバイクが多いのも特徴だ。

一方、そんな流れに抗うかのように昨年デビューしたのがニンジャZX-25R。このクラスから姿を消して久しい直4エンジンを採用。トラコンやパワーモードなど、電子制御デバイスも導入したプレミアムモデルだ。

今年のランキングは、そのZX-25Rのぶっちぎりだった。他のモデルを寄せ付けることなく、独走で1位を奪取、総合でも2位に入る奮闘ぶり。高性能を徹底追求したキャラクターと、高価なモデルへの憧れが大活躍の原動力と言えよう。

250ccクラスBEST10

順位メーカー車名POINT
1KawasakiNinja ZX-25R7638
2HondaRebel 2502306
3SUZUKIV-Strom250 ABS2033
4HondaCBR250RR2009
5YAMAHASEROW FINAL EDITION1835
6SUZUKIGIXXER SF 2501786
7YAMAHAYZF-R25 ABS1109
8SUZUKIGSX250R ABS1066
9HondaCB250R843
10SUZUKIGIXXER250818

まとめ:オートバイ編集部

※このランキングは、月刊『オートバイ』2021年10月号で発表したものになります(投票期間は2021年6月1日~8月10日・月刊『オートバイ』およびwebオートバイで募集を行いました)。

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