全身でタフネスギアであることを押し出すキャラクターのADV150は、スクーターというジャンルにおいて他のモデルとの差別化を果たせたのか否か? というポイントに焦点を合わせ、通勤のみにて長期間使用してみた。
文:山口銀次郎/写真:柴田直行

ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

画像1: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

セパレートタイプのLEDヘッドランプの上面には、独特のマスクを形成するのに重要的なマーカーを配置する。ウインカーは、アフリカツインにも使用されている単独部品で、アドベンチャーバイクの系統をアピールする。

画像4: ホンダ「ADV150」通勤インプレ|1カ月間の街乗りで分かった走行性能・使い勝手などをレポート(2021年)
画像5: ホンダ「ADV150」通勤インプレ|1カ月間の街乗りで分かった走行性能・使い勝手などをレポート(2021年)

可変ノブにて、2段階の高さ調整が可能なフロントスクリーン。走行シーンに合わせた調整はもちろんのこと、スタイリッシュな外観を演出するのにも嬉しいギミックとなっている。

画像2: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

ハンドルポストにセットされたテーパードパイプハンドルは、ブリッジを必要せずに強度を持たせるといったオフロードモデルの主流パーツとなっている。スクーターならではのカバーがされたハンドルよりも、好みのモノへの交換も容易である。

画像3: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

タフギアを連想させるパッケージの液晶モノクロメーターパネル。立ちの強い配置と、メーター単体での構成は、スクーターとは異なるポイントだろう。インジケーターランプは、メーターパネル下部にバータイプとして配置する。

画像4: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

メインイグニッションにはホンダスマートキースステムにより、イグニッション操作はノブでの操作となる。フットボードの間にあるフューエルカバーやシートボックスのオープン操作は、イグニッションノブ横のスイッチに行う。

画像5: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

低速からスムーズかつトルクフルな力が得られるとともに、細やかなスロットル操作にも応えてくれる繊細さを持ち合わせているエンジン。速度域問わず、湧き上がる加速力を発揮する制御が活きている。停車に余計な燃料消費や騒音、排気ガスを抑えるアイドリングストップシステムを採用。切り替えも任意で可能となっている。

画像6: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

これでもかとカチ上がったサイレンサーは、積極的な攻めの姿勢をみせるADVシリーズを彷彿させるスタイリングとる。

画像6: ホンダ「ADV150」通勤インプレ|1カ月間の街乗りで分かった走行性能・使い勝手などをレポート(2021年)
画像7: ホンダ「ADV150」通勤インプレ|1カ月間の街乗りで分かった走行性能・使い勝手などをレポート(2021年)

前後ショックのストローク量は、フロントは130mm、リアショックは120mmとなる。リアショックには、ガス室を設けるダンパーを採用し、長時間の走行においても安定した性能を発揮する。前後ともにウェーブディスクを採用する。フロントブレーキのみ1チャンネルABSを採用。

フットボードは、フレームカバーと燃料タンクを挟む形のセパレートタイプ。フロント部分の傾斜には、足を乗せやすく制動時の踏ん張りが効く形状となっている。フロントインナー左側には、カバーつきの小物入れを配置し、中にはスマホなどの充電にも役立つアクセサリーソケット備える。

画像7: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

タンデム一体型のシートは、先端部にかけて足つき性を考慮した絞り込まれた形状となる。フロントシート後端にはコブを設け、加速時などで腰を押さえられる。タンデムシート部分脇には握りやすいグリップを設ける。

画像8: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

シート下ラゲッジボックスには、フルフェイスヘルメットを収納可能。容量は27Lと大容量で、幅広い用途に使用できるだろう。

画像9: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

ボディデザインを崩さないタンデムグリップ。余計な張り出しがない上に握りやすい形状となっている。グリップ形状はシート座面に近い高さと全長をカバーする長さとなるので、大きなバッグなどの荷物を搭載する際に安定感が得られるコンビネーションとなる。

画像10: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

折りたたみ式のタンデムステップは、ボディデザインを考慮したモノとなる。

画像11: ホンダ「ADV150」各部装備・ディテール解説

フットボード間に燃料給油口を備える。給油口のカバーはイグニッション脇のスイッチにて開ける。キャップはスクリュータイプで別離する。

テールランプは横長の「X型」バータイプのLEDを採用し、両脇にストップランプを配する。フロント同様にウインカーは別体式となる。ABSが作動するほどの急制度時には、ハザードランプを高速点滅する「エマージェンシーストップシグナル」を装備する。

ホンダ「ADV150」主なスペック・価格

全長×全幅×全高1960×760×1150mm
ホイールベース1325mm
最低地上高165mm
シート高795mm
車両重量134kg
エンジン形式水冷4ストOHC単気筒
総排気量149cc
ボア×ストローク57.3×57.9mm
圧縮比10.6
最高出力11kW(15PS)/8500rpm
最大トルク14N・m(1.4kgf・m)/6500rpm
燃料タンク容量8.0L
変速機形式無段変速式(Vマチック)
タイヤサイズ(前・後)110/80-14M/C 53P・130/70-13M/C 57P
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格45万1000円(消費税10%込)

文:山口銀次郎/写真:柴田直行

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