より力強い印象を与えるグラフィックに変更、DCTの熟成も図られた
往年のパリダカマシンをルーツに1988年に登場した初代アフリカツインの名を受け継ぎ、2016年に復活した新生アフリカツイン。オフロード走行重視の車体に、パワフルな水冷並列ツインやデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用、次世代アドベンチャーとして再び注目を集める。
さらに2020年のモデルチェンジで、排気量拡大、電子制御デバイス搭載などで完成度を高めた「CRF1100Lアフリカツイン」に進化。大容量タンクや電子制御サスを装着した「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ」も登場、多くのライダーから支持を集める存在となった。
そんな「CRF1100Lアフリカツイン/アドベンチャースポーツ」だが、2021年8月27日に海外向けの2022年モデルが発表された。この2022年モデル、基本的なメカニズムや装備などの多くは前年までのモデルと基本的に同様のもの。
ただし、さらに完成度を高め、快適な走りを実現するための改良を受けたポイント、それがDCTだ。変速の制御を見直すことで、1速と2速の変速がこれまでよりスムーズとなって、スタンディングスタートからの低速走行時、スムーズなハンドリングを実現している。さらにDCT仕様だけでなくMT仕様でも、オプションのクイックシフターが改良され、やはり従来よりもスムーズな変速が可能となった。
また、ボディカラーのラインナップも変更、スタンダードモデルは3色、アドベンチャースポーツは2色をラインナップ。スタンダードな「CRF1100Lアフリカツイン」は、新色に組み合わせられる大きなサイズの車名ロゴデザインが目立つグラフィックが印象的。
同様に「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ」も新しい配色になると同時に、「クラックド・テレーン(ひび割れた地形)」グラフィックを採用することでイメージチェンジを図った。
ホンダ「CRF1100Lアフリカツイン/アドベンチャースポーツ」の主なスペック
※海外仕様・2022年モデル
全長×全幅×全高 | 2230×960×1395mm(2330×960×1490mm) |
ホイールベース | 1575mm |
シート高 | 850/870mm |
車両重量 | 226kg/DCT・236kg(238kg/DCT・248kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 1084cc |
ボア×ストローク | 92×81.5mm |
圧縮比 | 10.1 |
最高出力 | 75Kw/7500rpm |
最大トルク | 105Nm/6250rpm |
燃料タンク容量 | 18.8L (24.8L) |
変速機形式 | 6速リターン/6速DCT |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-21・150/70R18 |
ブレーキ形式(前・後) | φ310mmダブルディスク・φ256mmディスク |
※()内はアドベンチャースポーツ |
まとめ:小松信夫