本格的アドベンチャーであるBMWのGSシリーズ。伝統のフラットツインを搭載するRシリーズだけでなく、Fシリーズ、GシリーズにもGS仕様が設定され、幅広いライダーにその魅力をアピール。853cc水冷並列2気筒エンジン搭載のF850GSもそんな1台。アドベンチャーはさらにビッグタンク、パニア用ステーなどを標準装備して長距離走行に備える。
文:濱矢文夫、小松信夫、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

画像1: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

フェイスデザイン

左右非対称デザインのLEDヘッドライトと、機能的だが軽快なデザインのスクリーン、くちばし状のノーズによって構成される、GSらしいスポーティで個性的なフロントマスク。アドベンチャーはスタンダードなF850GSとイメージは共通だが、細部の仕上げの違いでヘビーデューティな雰囲気がプラスされている。


画像4: BMW「F850GSアドベンチャー」インプレ(2021年)|Rとは異なる魅力を持つF、ロングツーリングもオフロード走行も大得意!
画像5: BMW「F850GSアドベンチャー」インプレ(2021年)|Rとは異なる魅力を持つF、ロングツーリングもオフロード走行も大得意!

ウインドスクリーン

ラリーマシンのようなスポーティで軽快なイメージのウインドスクリーンは、形状の工夫によってロングツーリング時に求められる十分な防風性能も備えている。さらに簡単な操作で高さの調整も可能になっていて、天候などさまざまな条件でもすばやく対応OK。


画像2: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

エンジン

コンパクトな853cc水冷並列2気筒エンジンは、基本的に同じエンジンである750GSの最高出力77PSに対し、850では95PSにまでパワーアップされている。加えて粘り強いトルク特性も備えていて、ハードな旅でもライダーを力強く支える。エンジンガードとエンジンプロテクションバーは標準装備。


画像3: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

マフラー・リア 足まわり

マフラーはスタンダードなF850GSとは異なり、アクラポヴィッチ製のスリップオン・スポーツサイレンサーが装備されている。チタンコーティング仕上げで内部はステンレス製、ノーマルサイレンサーよりも2.3kg軽量でスポーティなサウンドを発する。リアの18インチホイールもクロススポークのチューブレス。


画像4: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

フロント 足まわり

Φ43mm倒立フロントフォークのストローク量は230mmで、オフロード走行を重視したチューブレス構造のアルミ製クロススポークホイールを装備する。フロントブレーキキャリパーはブレンボ製2ポット、ローター径はΦ305mmで高機能なABSproが組み合わせられる。


画像5: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

リアサスペンション

リアのWADサスペンションストラットのストローク量は215mm。アドベンチャーにはセミアクティブサスペンションのダイナミックESAが標準装備されていて、状況に合わせてサスペンションストラットの減衰力が自動的にコントロールされる。


画像6: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

シフト操作

クラッチレバーを操作をせずに、シフトペダルの操作のみでスムーズにシフトアップ・ダウンの変速操作を可能とする、ギアシフトアシスタントプロも装備されている。


画像7: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

ハンドル

長年世界中のライダーから支持されてきたGSシリーズの伝統を感じさせる、オフロードバイクの操作性と最新ツアラーの機能性を融合させたコックピット周り。


画像8: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

メーター

メーターパネルは6.5インチTFTディスプレイを使用。BMW Motorradコネクティビティ機能によって、マルチメディアとバイクの走りに関する情報を分かりやすいレイアウトで提供。ナビゲーション、通話、音楽再生などの機能を含め、バイクとスマートフォンを連係させて直観的に操作できる。


画像9: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

燃料タンク

燃料タンク容量はスタンダードな850GSの15Lに対し、アドベンチャーは23Lというビッグサイズ。WMTCモード値で計算すると1タンクで約550kmという長距離を走れることになる。サイズも存在感も大きいが、ライディングポジションは850GSと大きく変わらず、快適さやコントロール性も犠牲になっていない。


シート

シートは豊富な経験を生かしたエルゴノミクスデザインによって、ライダーの疲労を抑えられる優れた乗り心地を実現する。長時間のライディングはもちろん、タンデムでも快適に走り続ける事が可能。ボディカラー「ルパン・ブルー・メタリック」は、本来はオプションとして用意されているオフロードライディングでの操作性を重視したラリーシートを標準装備し、シート高は890mmとなる。サイドがレッドの標準装備のスタンダードシートは、シート高は875mmとなりラリーシートより足着き性が良好。


画像10: BMW「F850GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

テールまわり

コンパクトだが被視認性に優れるLEDテールランプを装備。2021年モデルからウインカーもLED化された。

BMW「F850GS アドベンチャー」主なスペックと価格

全長×全幅×全高2310×950×1460mm
ホイールベース1590mm
シート高875mm(ラリー・シート890mm)
車両重量256kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量853cc
ボア×ストローク84×77mm
圧縮比12.7
最高出力70kw(95PS)/8250rpm
最大トルク92Nm(9.38kg-m)/6250rpm
燃料タンク容量23L
変速機形式6速リターン
ステアリングヘッド角度62°
タイヤサイズ(前・後)90/90-21・150/70R17
ブレーキ形式(前・後)Φ305mmダブルディスク・Φ265mmディスク
メーカー希望小売価格204万2000円~(消費税10%込)

文:濱矢文夫、小松信夫、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

This article is a sponsored article by
''.