ここでは各社の原付ニ種スクーターを一挙紹介。本文にもある「車両価格」にもご注目ください!
文:オートバイ編集部
機種選定に迷うこと必至 原二スクーターは個性豊かな機種揃い
最新モデルでなくとも、原付二種スクーター最大のメリットである「使い勝手と利便性」に大きな差はない。国内3メーカーのホンダ、ヤマハ、スズキはそれぞれ「PCX」、「NMAX」、「SWISH」と最新の看板モデルを持つが、他ラインアップも充分に個性派が揃っている。
50ccにはない法規に規制されすぎない自由さと、250ccにはない「いつでもどこでも感」こそが原付二種スクーターの大きな魅力。その意味では、ここに挙げる7モデルも、充分に購入候補に入るべきモデルたちだ。
注目すべきは、買いやすい価格だ。LMWを採用したトリシティはさすがに別格だが、原付二種スクーター史に残る大ヒットモデル、92年デビューのアドレスV100が19万9000円だったことを考えると、物価上昇と消費税(当時は0%/現在は10%)を考えると、スズキの2台は、なんと4ストローク125ccとなって実質6千円しか値上がりしていないのだ。
車両価格もコミューター選びの大条件! メーカーさんも頑張ってます!
ホンダ「ディオ110」
ホンダ製スクーターの伝統モデルDioの原付二種バージョン。安定感の高い走りを可能にする前後14インチの大径ホイールを採用。扱いやすいパワー特性と燃費や環境性能に優れた空冷110ccシングルのeSPエンジンを搭載。容量18Lのシート下トランクや、フタ付きのフロント収納、スマートキーを採用するなど、利便性が考慮された装備も充実。
主要諸元
【全長×全幅×全高】1870×685×1100mm
【シート高】760mm
【車両重量】96kg
【排気量】109cc
【最高出力】8.7PS/7500rpm
【最大トルク】0.92kg-m/5750rpm
【燃料タンク容量】4.9L
【ブレーキ前・後】ディスク・ドラム
【タイヤ前・後】80/90-14・90/90-14
ホンダ「リード125」
ホンダのスクーターのなかでも高い実用性で、根強く支持されてきたリード。親しみやすいスタイリングの低重心設計にホイール径は前12インチ・後10インチで取り回しも良好。タンデム時の快適性が高いロングシート、シート下トランクはヘルメットが2個入る大容量37L、フタ付きフロントポケット、大型フックを装備し実用性の高さが魅力。
主要諸元
【全長×全幅×全高】1840×680×1130mm
【シート高】760mm
【車両重量】114kg
【排気量】124cc
【最高出力】11PS/8500rpm
【最大トルク】1.1kg-m/5000rpm
【燃料タンク容量】6.0L
【ブレーキ前・後】ディスク・ドラム
【タイヤ前・後】90/90-12・100/90-10
ヤマハ「シグナスX」
前後12インチホイールを採用し、スポーティな原二スクーターとして人気を集めるモデル。実用域でトルク感のある空冷単気筒エンジンと軽快なハンドリングで街中での扱いやすさも良好。容量約29Lのシート下トランクやペットボトルが入るフロントポケット、DCジャックなども備え、走りだけでなく利便性の高さも兼ね備えている。
主要諸元
【全長×全幅×全高】1890×690×1120mm
【シート高】775mm
【車両重量】119kg
【排気量】124cc
【最高出力】9.8PS/7500rpm
【最大トルク】1.0kg-m/6000rpm
【燃料タンク容量】6.5L
【ブレーキ前・後】ディスク・ディスク
【タイヤ前・後】110/70-12・120/70-12
ヤマハ「アクシス Z」
前後10インチホイールを採用した、軽量コンパクトで取り回しのしやすい車体に、力強い空冷124ccのBLUE COREエンジンを組み合わせる。燃費はヤマハ原二スクーター中トップの54.6km/L(WMTCモード値)という高い燃費性能を誇る。シート下トランクスペースは、約37.5Lの大容量で収納力の高さを備えていることも魅力的だ。
主要諸元
【全長×全幅×全高】1790×730×1145mm
【シート高】770mm
【車両重量】100kg
【排気量】124cc
【最高出力】8.2PS/6600rpm
【最大トルク】0.99kg-m/5000rpm
【燃料タンク容量】5.5L
【ブレーキ前・後】ディスク・ドラム
【タイヤ前・後】100/90-10・100/90-10
ヤマハ「トリシティ 125 / ABS」
安心感の高さと優れた運動性能を両立した原二で唯一のLMWモデル。通常の二輪車のように車体を寝かせて旋回することができる。フラットフロアによる足元の自由度も高く、ウィンドスクリーンの採用で走行中の快適性も高い。シート下トランクは容量約23.5Lと充分な容量を確保、フロントインナーパネル内にはDCジャックを装備している。
主要諸元
【全長×全幅×全高】1980×750×1210mm
【シート高】765mm
【車両重量】159kg/164kg(ABS)
【排気量】124cc
【最高出力】12PS/7500rpm
【最大トルク】1.2kg-m/7250rpm
【燃料タンク容量】7.2L
【ブレーキ前・後】ディスク・ディスク
【タイヤ前・後】90/80-14・130/70-13
スズキ「アドレス125」
幅広い用途で使い勝手が良く快適でベーシックなスクーター。広さのあるフラットフロアと長くワイドなシートを採用し、快適性を高めた造りのボディは、前12インチ・後10インチ径ホイールで取り回しのしやすいボディサイズだ。シート下トランク、フロントポケット2カ所に加え、ハンドルポスト下には大型のかばんホルダーを採用し、利便性を高めた。
主要諸元
【全長×全幅×全高】1900×685×1135mm
【シート高】745mm
【車両重量】109kg
【排気量】124cc
【最高出力】9.4PS/7000rpm
【最大トルク】1.0kg-m/6000rpm
【燃料タンク容量】6.0L
【ブレーキ前・後】ディスク・ドラム
【タイヤ前・後】90/90-12・100/90-10
スズキ「アドレス110」
スリムな車体に前後14インチホイールを装着、足元の自由度が高いフラットフロアを備えるアドレス110。軽量な車体に、燃費性能と低中速域で良好な加速性能を実現する空冷単気筒のSEPエンジンを搭載。シート下トランクは容量20.6L、フロントポケットは2ヵ所装備するなど積載性も良好。前後連動のコンバインドブレーキを装備する。
主要諸元
【全長×全幅×全高】1845×665×1095mm
【シート高】755mm
【車両重量】100kg
【排気量】112cc
【最高出力】8.8PS/7750rpm
【最大トルク】0.88kg-m/6250rpm
【燃料タンク容量】5.2L
【ブレーキ前・後】ディスク・ドラム
【タイヤ前・後】80/90-14・90/90-14
文:オートバイ編集部