文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2021年7月10日に公開されたものを転載しています。
公称出力は旧ライブワイヤーと変わらず105hpでした・・・
先日紹介したライブワイヤー ワンの記事のなかでは、海外の著名メディアからの情報を元にライブワイヤーは ワンは旧ライブワイヤーよりも約45%パワーアップしているかも? とお伝えしました。しかし、ライブワイヤーのウェブサイトに紹介されるスペックを見ると、最高出力105hp、最大トルク86 ft. lbs.(アメリカ本国仕様)という内容は、旧ライブワイヤーと同一でした・・・。
リリースでは、「進化したソフトウェアとハ ードウェアにより、ライブワイヤー ワンはライブワイヤーの経験に基づいて構築され、ライブワイヤーブランドの新しいアイデンティティを反映しています」と記されていますが、具体的に何が変わったのかは記されてはいませんでした。このあたりがどうなっているのか知るために、実車を確認するのを楽しみにしたいですね。
26%という大幅値下げは、旧ライブワイヤー所有者的にはモヤる・・・かも?
新型ライブワイヤー ワンの最大の注目点は、その価格と言えるでしょう。ハーレーダビットソンブランドで発売された2019年型ライブワイヤーが2万9,799ドル≒328万円だったのに対し、2021年型ライブワイヤー ワンは2万1,999ドル≒242万2,200円から・・・と7,800ドル≒も85万8,800円安くなっているのです!
ライブワイヤー ワンの旧モデルからの大幅値下げは、ライバルたちとの価格競争をにらんだ戦略的なものを感じますね・・・。複雑な心境なのは、ハーレーダビットソンブランドの旧ライブワイヤーを購入した方達ではないでしょうか? しかし将来、ハーレーダビットソンのエンブレムをつけたライブワイヤーは、プレミアム価格がつくようになるかもしれません? ライブワイヤーオーナーの皆様は、それを期待しましょう!?
なおハーレーダビットソンは、ライブワイヤー ワン公開とともに「ハイブリッド・オムニチャンネル」という新しい小売モデルを発表しました。従来の実店舗のほか、オンラインストアやSNSを通じてライブワイヤー ワンを購入できる・・・わけですが、これはメジャーメーカーによる初めての試みになり、それが成功するかどうかも注目したいです。
またハーレーダビットソンは、実店舗展開の方もライブワイヤーブランドのために強化することを発表しており、カリフォルニア、テキサス、ニューヨークの各州にライブワイヤーの新ディーラーを12店舗開設する予定です。そして没入型のブランド体験を来場者に与える・・・という「ライブワイヤー・エクスペリエンス・ギャラリー」を、今年の秋冬にオープンさせることも予告しています。
はたして日本では、ライブワイヤーブランドのディーラーを展開するのでしょうか? そのあたりのことも気になりますね・・・。引き続き、伝統のアメリカンメーカーから誕生した最新ブランド、ライブワイヤーの動向に注目していきたいです!
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)