まとめ:オートバイ編集部
スズキ新型「GSX-S1000」の特徴

SUZUKI GSX-S1000
欧州仕様・2021年モデル
総排気量:999cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC並列4気筒
シート高:810mm
車両重量:214kg
国内発売日:未定
税込価格:未定
ラジカルなスタイルで待望のモデルチェンジ!
2015年に衝撃的なデビューを果たしたスズキのスポーツネイキッドがGSX-S1000。GSX-R譲りのパワーユニットを軽さを重視したアルミツインスパーフレームに搭載、スイングアームはGSX-Rと同じものとするなど、走りのポテンシャルの高さをアピールしたメカニズムで話題を呼んだモデルだ。スタイリングも精悍なストリートファイターデザインで、カウル付きモデルのGSX-S1000Fとともに、一躍人気モデルとなった。

国内仕様の2020年モデル
そんなGSX-S1000だが、2017年の小変更でスリッパークラッチが装備されて以降は変更はなく、ライバル車がモデルチェンジするたびにスズキファンをやきもきさせてきた。しかし! 今回初めての大規模なモデルチェンジを受け、大胆に、そして過激に進化した。

▲新型GSX-S1000、まず目を惹くのがその鋭いスタイリング。先代のイメージを大きく塗り替える、エッジの効いた直線基調のデザインは、最新のストリートファイターにふさわしいもの。熱い走りを予感させる、スポーツマインドあふれるフォルムだ。
本来の魅力であるコンパクトさは継承
2021年4月5日にティーザー動画が公開され、大胆なデザインを予感させるシルエットが映し出された。その後、4月26日に正式発表。新型GSX-S1000のスタイリングはインパクト十分なものだ。フロントマスクは驚きの「小顔」で、ラジエターシュラウドの隣にはウイングレットまで備えており、見れば誰でも振り返るような鮮烈なデザインとなっている。
ただ、全体のフォルムで見ると、先代で好評だったコンパクトなディメンションはしっかり継承されており、シャープさとマッスル感の同居したアグレッシブな外観にはなったが、基本コンセプトは大切に受け継がれていることを伺わせる。
▲フロントマスクの小ささはこのアングルでも分かる。ワイドなハンドルバー、ボリュームあるタンクから一気に絞り込んでいる。

オーナーを飽きさせない多面体の魅力と存在感
新型GSX-S1000は眺めていてオーナーを飽きさせないバイクだ。フロントセクションは直線基調で非常にシャープ。ステルス戦闘機からイメージしたというだけあって、空気を切り裂く刃のような鋭さを感じさせ、ウイングレットとダクトウイング風のシュラウドがそれを加速させている。
一方で、今回から容量が増えた燃料タンクとエンジンを中心とする車体中央部は非常にボリューミーで筋肉質な印象。メカが織りなす存在感と迫力は、オーナーの所有感を大いに高めてくれるはずだ。
また、切りあがったテールセクションには前モデルの面影がどことなく残っていて、このバイクがGSX-S1000であることをアピールしている。
角度ごとに表情を変え、動力性能の高さをオーラとしてにじませる新型の日本導入が今から楽しみだ。

▲スピード感と迫力を感じさせるフロントビュー。低く構えた、獰猛なフォルムだ。

▲ひとめでGSX-S1000と分かるこのアングルが最も先代モデルの面影を残している。

▲切れ上がったテールカウル横にはダクトウイング調のパネルが付き、ラジエター横のシュラウドと対をなしている。