2021年4月にホンダから発表された「GB350」。早速このニューモデルに触れる機会に恵まれたので、あまり長い時間ではなかったが、興味深く試乗させていただいた。その時の模様をお届けしたい。ホンダは今回「ワクワクする楽しさを新しい形で提案している」という。はたしてその「新しい形」とは……。
文:竹山ケンタ/写真:南 孝幸、ホンダ

お気に入りポイントを発見

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僕のお気に入りのポイントは、前側も後ろ側も下に踏み込んでシフト操作をできる(カブのような)シーソー式のシフトペダル。

シフトレバーの後ろ側、つまりカカトで踏む位置の高さ設定が絶妙。かなり時間をかけて設計検討されていたようで、操作性がバツグンによかった!

馴染みのないライダーも多いかもしれないが、このタイプはシフトアップ時にペダルをつま先でかき上げなくていいので、靴を汚したり痛めたりすることなく、確実にシフト操作ができるから、バイク用じゃないお気に入りのスニーカーやフォーマルな革靴でも、気兼ねなくバイクに乗って出かけられる。

この装備がGBの何たるかを語っているように思えた。

GBにする? それとも……

時代を逆行するように現代に産声をあげた空冷ビッグシングルエンジンのGB。その乗り味は、従来のクラシカルなビッグシングルとも、近年のヨーロッパ車に代表されるようなレーシーなものとも異なる。

これまで僕が出会った、どのバイクとも違う全く新しいものだ。

現代の技術により、ビッグシングルに乗る敷居の高さが見事に下げられている。そういった意味で、ヤマハのSRと比較するべき対象ではないように思う。

もし比べるならば、昔のGBと比べてどう?ではないだろうか。

最新のGBはスタイリッシュで大人っぽい色気があり、走ってみればどこを取ってもクセがなく乗りやすい。音もカッコいい。街乗りはうってつけだ。

日常の足としても扱いやすく、街乗りからレジャー、ツーリングをこなし、いつでもセルで簡単始動。常にフレンドリーで気軽に楽しめる空冷ビッグシングルだ。

ハイスピードなシチュエーション以外は、ほぼまんべんなくフォローでると思う。ビギナーからベテランまで、幅広い世代にオススメできる一台だ。

ただし、このクリアな鼓動感による新しい乗り味は、昔からあるビッグシングルのようなナチュラルな印象とは少々異なり、意図的に作り出された感があることは否めない。

これを、昔からのオールドシングルファンはどう受け止めるのだろう……。GB350のクリアな鼓動感を心地よく感じながら、そんな思いが頭をよぎった。

画像: キャンディークロモスフィアレッド。色の名前覚えましょう。ここ、テストに出ます。

キャンディークロモスフィアレッド。色の名前覚えましょう。ここ、テストに出ます。

GB350/350Sの主なスペック

※《 》内はGB350 S

全長×全幅×全高全長×全幅×全高 2180×800×1105mm《2175×800×1100mm》
ホイールベース1440mm
最低地上高166mm《168mm》
シート高800mm
車両重量180kg《178kg》
エンジン形式空冷4ストOHC単気筒
総排気量348cc
ボア×ストローク70×90.5mm
圧縮比9.5
最高出力15kW(20PS)/ 5500rpm
最大トルク29N・m(3.0kgf・m)/ 3000rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式5速リターン
タイヤサイズ(前・後)100/90-19・130/70-18《150/70R17》
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク

GB350Sは、2021年7月15日(木)発売予定 

画像: 価格は59万4000円(税込み)

価格は59万4000円(税込み)

既にたくさんの情報は出ているが、スタンダードに比べるとやや前傾になるライポジ(シート・ステップ位置も異なる)、より深いバンク角を確保したマフラー、フロントの剛性UPスタビライザー、リア17インチで太めのラジアルタイヤを採用したスポーティな仕様となっている。

開発陣によるとGB350S専用にFIのセッティングも変更したそうだ。どんな乗り味になっているのか、ベースモデルの完成度が高いだけに発売日が待ち遠しい。

文:竹山ケンタ/写真:南 孝幸、ホンダ

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