サイドカーの名門「サクマエンジニアリング」の最新作はホンダ・ゴールドウイングの特注サイドカー。随所にオーナーのこだわりが詰まったスペシャル仕様で、世界に1台の特別仕様だ。そんなスペシャルマシンに、今回特別に試乗してきたぞ!
文:宮崎敬一郎、福山理子、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

サクマエンジニアリング「ゴールドウイング シータ」インプレ(宮崎敬一郎)

画像: SAKUMA ENGINEERING  GOLDWING THETA 総排気量:1833cc エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ水平対向6気筒 シート高:745mm 車両重量:525kg

SAKUMA ENGINEERING GOLDWING THETA

総排気量:1833cc
エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ水平対向6気筒
シート高:745mm
車両重量:525kg

絶妙なセッティングが実現する極上クルーズ

このGL1800サイドカーはサクマエンジニアリング製。試乗車はオーナー車で、側車は同社のスポーティなモデル「シータ」がベース。各部をオーダーメイドで特注されたワンオフモデルだ。

そもそも、サイドカーというのは大方の車両が個別にチューニングされていることが多いし、運転に際しても、側車の慣性を利用したり(エンブレを掛けると側車のある側とは反対側に曲がろうとし、加速すると側車側に曲がろうとする特性がある)抑え込んだりしながら操作するという独特の世界だ。

こうしたサイドカーならではの操縦特性を制御するのに重要なのがアライメントなどのセッティング。側車に対する車体のキャンバー角や車輪の位置、角度、フレームレイアウトなどで、直進性やコーナリング特性、ハンドリングの応答性などを速度レンジごとにセットアップ可能なのだ。もちろん、これには専門的な技術が必要だが、サクマエンジニアリングはこれを見事にやってのけている。

今回の試乗車は、オーナーが長距離をハイペースで快適に移動し、かつ、そこそこスポーティにコーナリングもできるような、オールマイティなハイスピードクルーザーといったキャラクターに仕上がっている。

画像: サクマエンジニアリング「ゴールドウイング シータ」インプレ(宮崎敬一郎)

もともとが車体に対して側車が軽いので、パッセンジャーを乗せても慣性の影響は少なめで安定性はいい。もちろん、低いギアでラフなスロットル操作をすると多少ハンドルは取られるし、フル加速すれば側車側に車体が持っていかれるが、これはサイドカーでは当り前のこと。常識的な操作をすれば、見事にスムーズな走りができる。

今回の試乗車は、特に高速域での操作性、安定性、運動性能が光っていて、ビックリするほどクイックな動きもできた。また、サイドカーが苦手とするブレーキバランスのセットアップも実に見事。荒れた路面や高速域からの急制動も安定していた。

ゴールドウイングが大きくパワフルなのに対し側車が軽いため、低中域のタイトターンでは側車がリフトしやすい。パッセンジャーが体重移動に協力するためのホールドバーがあれば、もっと豪快な操作も楽しめそうだ。

ただ、快速で気楽にどこまでも、というのがこのモデルのコンセプト。サイドカーの老舗・サクマエンジニアリングは高い技術力で、そんなオーナーの希望に見事にマッチしたマシンを作り出している。

サイドカーの乗り心地は? 福山理子の感想

画像: サイドカーの乗り心地は? 福山理子の感想

想像以上に快適でビックリしました! 走行風も少ないし、シートの座り心地もいいし、何よりデザインがカッコよくて、高級車に乗っている実感がスゴイ! 感覚としてはオープンのスーパーカーに乗っている感じ。ツーリングでゆったり走るのも最高ですが、私ならこれで街を流して自慢したくなっちゃいます。

サクマエンジニアリング「ゴールドウイング シータ」各部装備・ディテール解説

画像: ゴールドウイングの純正色であるキャンディレッドにサイドカーも塗装。サイドカーのボディシェイプも変更されている。スタンダードのシータの場合、製作期間は約1カ月ぐらいだが、このモデルはシータをベースに、オーナーの特注で造り上げたワンオフ。製作期間も長かったようだ。

ゴールドウイングの純正色であるキャンディレッドにサイドカーも塗装。サイドカーのボディシェイプも変更されている。スタンダードのシータの場合、製作期間は約1カ月ぐらいだが、このモデルはシータをベースに、オーナーの特注で造り上げたワンオフ。製作期間も長かったようだ。

 

画像: オーナーが何度も足を運んでオーダーしたサイドカー。端のライトはリング状のLEDポジションランプを採用したユニークなもの。

オーナーが何度も足を運んでオーダーしたサイドカー。端のライトはリング状のLEDポジションランプを採用したユニークなもの。

画像: パッセンジャーの肩から下を覆う大型スクリーンのおかげで、走行風はほぼ皆無で非常に快適。保管時はトノカバーを付けておく。

パッセンジャーの肩から下を覆う大型スクリーンのおかげで、走行風はほぼ皆無で非常に快適。保管時はトノカバーを付けておく。

画像: バケットタイプのシートはホールド性抜群。サイドカー先端部にはフットレストも用意され、快適なクルーズを楽しめる。

バケットタイプのシートはホールド性抜群。サイドカー先端部にはフットレストも用意され、快適なクルーズを楽しめる。

画像: オーナーのこだわりで、側車のテールランプにはゴールドウイングの純正ランプを装着。ボディラインの加工にも苦労したそうだ。

オーナーのこだわりで、側車のテールランプにはゴールドウイングの純正ランプを装着。ボディラインの加工にも苦労したそうだ。

画像: 側車側のタイヤサイズは155/55R14。オーナーのこだわりで、ホイールのセンターキャップにはホンダの4輪用のものを装着。

側車側のタイヤサイズは155/55R14。オーナーのこだわりで、ホイールのセンターキャップにはホンダの4輪用のものを装着。

画像: 側車との間にパーキングブレーキ(6万6700円)を装備。側車のフレームはバイク側のフレームの穴を巧みに利用して篏合される。

側車との間にパーキングブレーキ(6万6700円)を装備。側車のフレームはバイク側のフレームの穴を巧みに利用して篏合される。

画像: オプションのEZステアリング(25万円)を採用。キャスター角は変えず、フロントアーム角度を変えてトレール量を減らした設定。

オプションのEZステアリング(25万円)を採用。キャスター角は変えず、フロントアーム角度を変えてトレール量を減らした設定。

画像: バイクのフロントカウル横にあるウイングマークのバッジを側車のサイドにも追加。仕上がりのクオリティの高さに優れた技術力が伺える。

バイクのフロントカウル横にあるウイングマークのバッジを側車のサイドにも追加。仕上がりのクオリティの高さに優れた技術力が伺える。

サクマエンジニアリング「ゴールドウイング シータ」主なスペック

【全長×全幅×全高】2640×1830×1430㎜
【ホイールベース】1765㎜
【シート高】745㎜
【車両重量】525㎏
【エンジン形式】水冷4ストSOHC4バルブ水平対向6気筒
【総排気量】1833㏄
【ボア×ストローク】73×73㎜
【圧縮比】10.5
【最高出力】126PS/5500rpm
【最大トルク】17.3㎏-m/4500rpm
【燃料供給方式】PGM-FI
【燃料タンク容量】21L
【変速機形式】6速リターン(試乗車)
【ブレーキ前・後】Φ320㎜ダブルディスク・Φ316㎜ディスク
【タイヤサイズ前・後・側車】130/70R18・200/55R16・155/55R14

文:宮崎敬一郎、福山理子、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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