全バラの保管車を改めてイチから組み上げる
長年CB-Fを扱ってきた市本ホンダ(チームCB’sの方がなじむというファンもいるだろう)による1台。1983年型CB1100Fの北米仕様がベースだが、同店製車両の特徴のひとつとも言える、キラキラした派手感が抑えられている。
「それが今回のメインコンセプトだったんですよ(笑)。車両のオーナーは私のかつての仕事の後輩で、『CB-Fで渋いの作ってほしい』って言われたんでじゃあ、って作ったんです。渋カッコ良くブラック&ガンメタで、50歳代でも乗れるように派手さを抑える。それがそのままコンセプトですよ」と同店・市本さんは言う。
![画像1: 全バラの保管車を改めてイチから組み上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/8b58991fa0d067bee469e150f5cd0f68b852c385_xlarge.jpg)
なるほど、そう聞くと納得がいく。よく見ればたたずまいやちょっと上がったマフラー&テールなど、これまでのCB’s車両のテイストはきちんと込められながら、全身の配色が徹底してモノトーン化されているというわけだ。
車両は元々同店にあったものが、全バラされてそのまま15年近く保管されていた。これをベースとした。
「それが部分ごとに箱に分けて保管されてたから、洗浄から始めて、塗って、組み上げていったんです。だからゼロというか、バラしからやるよりは楽だったかな。フレームも不要パーツを外して補強(8カ所)とレイダウン加工をしてパウダーコート仕上げ。
エンジンはφ71mmピストンをJEに特注してますが、これはもう1回、φ72mmにできる(はなから上限のφ72mmにしてしまうと、次はシリンダー交換など手間もかかる)ように考えての処置です」。今も楽しめた上で先も考える。さすがにCBをよく知る市本ホンダならでは、という明快な作りだ。
![画像2: 全バラの保管車を改めてイチから組み上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/1033c5c33ed2d5a3c57fb7a1f366274c86cad577_xlarge.jpg)
ところで今のCB-F事情は? も尋ねると、市本さんはこう言う。
「純正代替品を作るショップさんもいたりで、安定はしましたよね。エンジンまわりも750Fはあまり心配ない。でも1100Fは純正個体/部品自体が少ないから、カムチェーンテンショナーなど、海外製も探して対応する感じですね」
排気量別の情報にも強いのはまたもやさすが。こうして構えてくれるなら、しばらくは不安はなさそうだ。
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Detailed Description 詳細説明
![画像: メーターはノーマルのメーターケース内にスタック製のステップモータータイプ速度計/回転計をセット。アクティブ・ハイスロットルやブレンボRCSマスター(ともに右側)、KOH-KENメカニカルホルダー(クラッチ側)も組まれる。ステムはウイリーのCB1300SF用を加工装着する。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/43c09f9e07bf4342db4f28eb56068f9b20edd372_xlarge.jpg)
メーターはノーマルのメーターケース内にスタック製のステップモータータイプ速度計/回転計をセット。アクティブ・ハイスロットルやブレンボRCSマスター(ともに右側)、KOH-KENメカニカルホルダー(クラッチ側)も組まれる。ステムはウイリーのCB1300SF用を加工装着する。
![画像: 外装はドローズ、フレームやエンジンはBPナカヤマがそれぞれ塗装。カーボンパターン+アルカンターラのシートはネオファクトリーによる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/ae8195059e0d74c1c055fc1bdc66ad4cd4e0dcf2.jpg)
外装はドローズ、フレームやエンジンはBPナカヤマがそれぞれ塗装。カーボンパターン+アルカンターラのシートはネオファクトリーによる。
![画像: 車両のベースとなったのは'83年型CB1100Fの北米仕様。エンジンは1mmオーバーサイズのφ71mm鍛造ピストンをJE特注で製作しての[1062→]1092cc仕様。これは将来的にもう1回、さらに1mm拡大する余裕を残しての選択だ。カムはCB1100R/1100F混成。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/f71bafc7b76114635c78eb032b9b0e6282ad84d8_xlarge.jpg)
車両のベースとなったのは'83年型CB1100Fの北米仕様。エンジンは1mmオーバーサイズのφ71mm鍛造ピストンをJE特注で製作しての[1062→]1092cc仕様。これは将来的にもう1回、さらに1mm拡大する余裕を残しての選択だ。カムはCB1100R/1100F混成。
![画像: キャブレターはFCRφ35mmブラックボディ、オイルラインはCB'sオリジナルでオイルクーラーはアクティブ・ラウンドの11インチ16段。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/8e97b6e081a9acbd2bf48995f6156e27d02b0b3f_xlarge.jpg)
キャブレターはFCRφ35mmブラックボディ、オイルラインはCB'sオリジナルでオイルクーラーはアクティブ・ラウンドの11インチ16段。
![画像: 渋めの車体に動きを与えてくれるような形状のマフラーは、CB's鉄管(ベラスコタイプスチール管)のラストワンがセットされる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/f24e3c51f9fcebe58de0fbe81230612e08b4fc07.jpg)
渋めの車体に動きを与えてくれるような形状のマフラーは、CB's鉄管(ベラスコタイプスチール管)のラストワンがセットされる。
![画像: インナーチューブもボトムケースもブラックのフロントフォークはφ43mmのナイトロンで、ブラック×ガンメタの全体のカラーの中に差し色的にゴールド×シルバーとなるフロントブレーキはブレンボ4Pキャリパー+サンスターディスク(インナーはブラック)だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/e371edcba126faff2a46041b27fb29a8d824ab6c_xlarge.jpg)
インナーチューブもボトムケースもブラックのフロントフォークはφ43mmのナイトロンで、ブラック×ガンメタの全体のカラーの中に差し色的にゴールド×シルバーとなるフロントブレーキはブレンボ4Pキャリパー+サンスターディスク(インナーはブラック)だ。
![画像: スイングアームはウイリー製アルミ目の字断面でリヤショックはナイトロン。EKチェーンやスプロケットまでガンメタ×ブラックで統一する。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/58b853ca20342b43064e36ae962969c21381177c_xlarge.jpg)
スイングアームはウイリー製アルミ目の字断面でリヤショックはナイトロン。EKチェーンやスプロケットまでガンメタ×ブラックで統一する。
![画像: 15本スポークのホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードでTYPE-S、3.50-17/6.00-17サイズ。ステップはナイトロレーシングをチョイスした。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/02/25/f2c90266134df9d75b2e52572f9b79022ba8ccd5_xlarge.jpg)
15本スポークのホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードでTYPE-S、3.50-17/6.00-17サイズ。ステップはナイトロレーシングをチョイスした。