フルモデルチェンジをとげたホンダのPCXシリーズが2021年1月28日に発売された。この記事では、125cc原付二種クラスの「PCX」と、これまでの150から160に車名も変更された「PCX160」のインプレッションをお届けする。

ホンダ「PCX」「PCX160」女性ライダー インプレ(木川田ステラ)

画像: ホンダ「PCX」「PCX160」女性ライダー インプレ(木川田ステラ)

125は最初から十分力のある加速をしてくれますが「いつの間にかこんな速度!」と驚かされるほどスピードの乗りがスムーズ。一方の160はアクセルを大きく開けるとググっと押し出されるような力を感じ、排気量の余裕が生み出すパワーを実感できました。

どちらもハンドルの切れ角が大きいおかげで、街中でもクイックに走れるし、Uターンも不安なく軽やかにできました。肉厚で幅広のシートは振動をしっかり吸収してくれ、またがる部分もしっかり絞られたデザインなので、足つきもかなり良かったです。面積が増えて自由度の高まったステップボードのおかげで膝の曲がる角度に余裕があるので、リラックスしてライディングを堪能できますよ。

ホンダ「PCX」「PCX160」タンデム〈2人乗り〉インプレ(木川田ステラ)

画像: ホンダ「PCX」「PCX160」タンデム〈2人乗り〉インプレ(木川田ステラ)

基本的にライポジはシリーズ共通で、タンデムの乗り心地も同じです。どんな靴でも安心して乗れる、平たく大きめのタンデムステップがちょうどいい位置で踏ん張りやすく、しっかりと体を安定させられます。

シートは幅広く、細やかな振動を吸収してくれる肉厚な物で、リラックスしながらライディングを楽しめした。グラブバーは停車時などで体を預ける事ができ、下部は指を引っ掛けやすいので、しっかり握れて安心です。

ホンダ「PCX」「PCX160」足つき性・ライディングポジション

「PCX」「PCX160」のシート高:764mm
ライダーの身長・体重:164cm・43kg

画像1: ホンダ「PCX」「PCX160」足つき性・ライディングポジション

軽く車体に潜り込むようなシットインポジション。フットスペース前側に余裕があるので膝を伸ばし気味にでき、ホールド性が高いシートバックと併せてゆったり座れる。タンデム時もライダーに掛かる負担は皆無だ。

画像2: ホンダ「PCX」「PCX160」足つき性・ライディングポジション

ホンダ「PCX」「PCX160」カラーバリエーション

PCXは、5色の設定。PCX160は、4色の設定となる。

マットコスモシルバーメタリック

このカラーは「PCX」のみの設定

マットディムグレーメタリック

キャンディラスターレッド

ポセイドンブラックメタリック

画像: パールジャスミンホワイト

パールジャスミンホワイト

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  • 画像1: ホンダ「PCX」「PCX160」試乗インプレ/新型PCXシリーズの乗り心地や装備を徹底解説(2021年)
    マットコスモシルバーメタリック
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    マットディムグレーメタリック
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    キャンディラスターレッド
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    ポセイドンブラックメタリック
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    パールジャスミンホワイト
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    マットコスモシルバーメタリック
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  • 画像7: ホンダ「PCX」「PCX160」試乗インプレ/新型PCXシリーズの乗り心地や装備を徹底解説(2021年)
    マットディムグレーメタリック
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    キャンディラスターレッド
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    ポセイドンブラックメタリック
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ホンダ「PCX」「PCX160」各部装備・ディテール解説

画像: 水平基調の伸びやかなプロポーションにダイナミックなエッジラインを取り入れた、シャープで流麗なフォルム。

水平基調の伸びやかなプロポーションにダイナミックなエッジラインを取り入れた、シャープで流麗なフォルム。

画像: 新型はマットカラーを2色採用。マットグレーと125専用色となるこのマットシルバーでは金属感を表現している。

新型はマットカラーを2色採用。マットグレーと125専用色となるこのマットシルバーでは金属感を表現している。

画像: 大きなV字型のLEDヘッドライト。上部がウインカーで、その下のスモールには5本のシグネチャーラインを配置する。

大きなV字型のLEDヘッドライト。上部がウインカーで、その下のスモールには5本のシグネチャーラインを配置する。

画像: 大きく視認性に優れたメーター。緑に光っている部分は左右のウインカーで、新採用のHSTCのON/OFFも表示される。

大きく視認性に優れたメーター。緑に光っている部分は左右のウインカーで、新採用のHSTCのON/OFFも表示される。

画像: テールランプはサイドまで回り込んだデザイン。「X」の文字をかたどった上下ポジションの間にブレーキランプを配置。

テールランプはサイドまで回り込んだデザイン。「X」の文字をかたどった上下ポジションの間にブレーキランプを配置。

画像: 新設計の「eSP+」エンジンは新たに4バルブヘッドを採用。ボア径を拡大して圧縮比をアップ、パワーを向上させている。

新設計の「eSP+」エンジンは新たに4バルブヘッドを採用。ボア径を拡大して圧縮比をアップ、パワーを向上させている。

画像: クランクシャフトは新設計。クランクにはローラーベアリングを採用し、油圧式カムテンショナーも奢っている。

クランクシャフトは新設計。クランクにはローラーベアリングを採用し、油圧式カムテンショナーも奢っている。

画像: クラッチは形状を変更。Vベルトを駆動するプーリーもフェイス径を拡大して、新エンジンに見合った滑らかな変速を実現。

クラッチは形状を変更。Vベルトを駆動するプーリーもフェイス径を拡大して、新エンジンに見合った滑らかな変速を実現。

画像: 左が新型、右が先代のフレーム。新型はクロスメンバーの数やパイプ径を変更して、剛性の最適化とトランク容量の拡大を両立した。

左が新型、右が先代のフレーム。新型はクロスメンバーの数やパイプ径を変更して、剛性の最適化とトランク容量の拡大を両立した。

画像: フロアステップは前方、外方向に各30㎜拡大。レッグスペースに余裕を持たせ、ポジションの自由度を高めている。

フロアステップは前方、外方向に各30㎜拡大。レッグスペースに余裕を持たせ、ポジションの自由度を高めている。

画像: 防振対策として、ステアリングポストとハンドルライザーの間にラバーをマウント。乗り心地のさらなる向上を図った。

防振対策として、ステアリングポストとハンドルライザーの間にラバーをマウント。乗り心地のさらなる向上を図った。

画像: キャストホイールはデザインを一新。試乗車の装着タイヤは125がミシュラン、160はIRC製。ABSはフロントのみの設定だ。

キャストホイールはデザインを一新。試乗車の装着タイヤは125がミシュラン、160はIRC製。ABSはフロントのみの設定だ。

画像: シートは肉厚のクッションで快適。独自の「シットイン」スタイルを演出するデザインで、足つき性にも優れている。

シートは肉厚のクッションで快適。独自の「シットイン」スタイルを演出するデザインで、足つき性にも優れている。

画像: 容量28L→30Lに拡大されたラゲッジスペースは、さまざまな形状のヘルメットや多彩な荷物を余裕を持って収納できる。

容量28L→30Lに拡大されたラゲッジスペースは、さまざまな形状のヘルメットや多彩な荷物を余裕を持って収納できる。

画像: フロントインナーボックスには500mlペットボトルが収納可能。また、5V・3AのUSBタイプCソケットが標準装備。スマホの充電も便利になった。

フロントインナーボックスには500mlペットボトルが収納可能。また、5V・3AのUSBタイプCソケットが標準装備。スマホの充電も便利になった。

画像: ダンパーを備えてスムーズに開閉する給油口。フタの裏側にはフューエルキャップを置けるスペースまで用意される。

ダンパーを備えてスムーズに開閉する給油口。フタの裏側にはフューエルキャップを置けるスペースまで用意される。

画像: 前モデル同様スマートキーを標準装備。右側のシーソー式スイッチはラゲッジと給油口のオープナーとなっている。

前モデル同様スマートキーを標準装備。右側のシーソー式スイッチはラゲッジと給油口のオープナーとなっている。

ホンダ「PCX」「PCX160」主なスペック・価格

※《 》内はPCX160

全長×全幅×全高1935×740×1105mm
ホイールベース1315mm
最低地上高135mm
シート高764mm
車両重量132kg
エンジン形式水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
総排気量124《156》cc
ボア×ストローク53.5×55.5《60.0×55.5》mm
圧縮比11.5《12.0》
最高出力9.2kW(12.5PS)/8750rpm《12kW(15.8PS)/8500rpm》
最大トルク12N・m(1.2kgf・m)/6500rpm《15N・m(1.5kgf・m)/6500rpm》
燃料タンク容量8.1L
変速機形式Vベルト無段変速
タイヤサイズ(前・後)110/70-14M/C 50P・130/70-13M/C 63P
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格35万7500円《40万7000円》(消費税10%込)

文:太田安治、木川田ステラ、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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