蓄積したノウハウでオーダーに応えるGT-M

「ピスタルレーシング製鍛造ピストンで1135cc化、カムはヨシムラでオリジナル5速クロスミッションも組んでいます。内燃機加工も自社、車体側も合わせていつも通りと言うか、前後17インチホイール仕様=オーソドックススタイルのGT-M(ブルドックオリジナルのカスタムコンプリート車)です」とブルドック・和久井さんが言う、カワサキZ1。

オーソドックスはすなわち定番とも言い換えることが出来るが、その17インチZ・定番は長年の車両製作とそれにともなう自社加工技術の磨き上げ、パーツ選択や製作によって築き上げられたものだ。

その上で、排気量(今回の1135ccも、同店で最近人気の1200や1230ccも)やキャブレター(TMR/FCR、またはそれぞれのMJN仕様)、エンジンも含めた外観など、アレンジ幅も広く採られている。

画像: 蓄積したノウハウでオーダーに応えるGT-M

「GT-M製作に当たって“このパーツでないとダメ”とかいう制約はないんです。お客さんの好みや使い方を打ち合わせの中で詰めていって、それに合った排気量などの数値、色、パーツなどを選んで組み上げていくんです。排気量やキャブの選択、そしてセッティングにもこれまでの多くのデータがあります。最終的にお客さんが所有して、走って楽しいと思える車両に仕立てること。そこがオーダー式のメリットですし、一番の軸なんです」
そう教えてくれる和久井さん。この車両もその軸がぶれることなく仕上がっているというわけだ。

ところでブルドックからは、そんなGT-Mのアレンジ幅をまた広げてくれそうな情報が出てきた。新型ホイールだ。アルミ鍛造で軽量なもの。軽量でレーシングスペックのものを選ぼうとした時に、従来はマグやカーボンしかなかったところに、オリジナルのラヴォランテ・ブランドから選べるようにする。既にゴーサインは出ていて、2021年の展開に向けて鋭意進行中という。これは朗報。冒頭の定番に、また新たな深みが加わりそうだ。

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Detailed Description 詳細説明

画像: ハンドルはセパレートタイプをセレクトしているが、ここもユーザーオーダーでのアレンジ部分。ミラーはZ2タイプを装着している。

ハンドルはセパレートタイプをセレクトしているが、ここもユーザーオーダーでのアレンジ部分。ミラーはZ2タイプを装着している。

画像: メーターはZ1、クラッチ駆動は油圧化して左右マスターシリンダーはブレンボRCSに。ステムはマッコイ正立φ43用をチョイスした。

メーターはZ1、クラッチ駆動は油圧化して左右マスターシリンダーはブレンボRCSに。ステムはマッコイ正立φ43用をチョイスした。

画像: シートは乗り心地や操作性も考慮したマッコイ・スプリームで、燃料タンクもマッコイ・アルミへと置換して軽量化と高質化を図っているのだ。

シートは乗り心地や操作性も考慮したマッコイ・スプリームで、燃料タンクもマッコイ・アルミへと置換して軽量化と高質化を図っているのだ。

画像: グラブバーは車体に合わせたブラックとしつつ、実用面にも配慮して装着。外装もブラック×レッドグラデーションののタイガーで仕上げる。

グラブバーは車体に合わせたブラックとしつつ、実用面にも配慮して装着。外装もブラック×レッドグラデーションののタイガーで仕上げる。

画像: エンジンは本文のようにピスタルレーシング製φ73mm鍛造ピストンで1135cc化、ヨシムラカムやマッコイ5速クロスミッション等を組む。ボーリングをはじめ内燃機加工もGT-Mの文法通りにすべて自社作業。多彩な仕様が好みで選べるのも、この自社作業に依る部分も大きい。

エンジンは本文のようにピスタルレーシング製φ73mm鍛造ピストンで1135cc化、ヨシムラカムやマッコイ5速クロスミッション等を組む。ボーリングをはじめ内燃機加工もGT-Mの文法通りにすべて自社作業。多彩な仕様が好みで選べるのも、この自社作業に依る部分も大きい。

画像: キャブレターはTMRφ36mmを選択。その上でヘッドカバー/キャブトップとも赤のシュリンク塗装が施され、個性を演出。

キャブレターはTMRφ36mmを選択。その上でヘッドカバー/キャブトップとも赤のシュリンク塗装が施され、個性を演出。

画像: スイングアームはマッコイ目の字断面。各部軽量や低抵抗/動力系スムーズ化で、ドライブチェーンは520サイズを問題なく使う。

スイングアームはマッコイ目の字断面。各部軽量や低抵抗/動力系スムーズ化で、ドライブチェーンは520サイズを問題なく使う。

取材協力:ブルドック

まとめ:ヘリテイジ&レジェンズ

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