新型コロナウィルスの拡大により、いまだ開幕していなかった全日本ロードレースが、いよいよ今週末8月8日(土曜)にはじまります!長かったねー、当初の予定では4月アタマに鈴鹿2&4で開幕する予定でしたから、じつに4カ月遅れです。

ちなみに2020年全日本ロードレースの開催日程は
□開幕戦 8/9~ スポーツランド菅生
 日曜~月曜の変則開催 JSB1000は2レース
□第2戦 9/5~ 岡山国際サーキット
□第3戦 9/19~ オートポリス
 JSB1000は2レース
□最終戦 10/17~ ツインリンクもてぎ
 JSB1000は2レース
筑波大会、鈴鹿大会の中止を受けて、今シーズンは全4戦。JSB1000クラスは2レース開催が3戦あって、全7戦で行なわれます。

今シーズンの全日本ロードレースは、J-GP2クラスの廃止に伴ない、メインクラスのJSB1000に加え、ST1000クラスが新設されます。これは、同じ1000ccクラスの市販モデルをベースに行なわれるレースではあるんですが、JSB1000クラスよりも改造制限が厳しい、つまりノーマルに近いマシンで行なわれるんです。
ST1000の大きな特徴は、タイヤがダンロップのワンメイクだということ。出場ライダーは、もちろん他クラスからのスイッチで、主なライダーは以下の通り。カッコ内はチーム名/使用マシン/2019年にエントリーしていたクラスです。

画像: 新設のST1000クラス初代王者の絶対本命、高橋裕紀 (JG)

新設のST1000クラス初代王者の絶対本命、高橋裕紀 (JG)

12 長谷川 聖 チームカガヤマ GSX-R1000R J-GP3チャンピオン
17 作本輝介 KEIHINホンダDREAM SI-R CBR1000RR-R J-GP2
23 高橋裕紀 日本郵便ホンダDREAM TP  CBR1000RR-R  JSB1000 
46 星野知也 TONE-RT SYNCEDGE4413 BMW S1000RR JSB1000
71 榎戸育寛 SDGミストレーサ RT HARC-PRO CBR1000RR-R J-GP2
85 津田拓也 WestPower S-SPORTS SUZUKI GSX-R1000R JSB1000
634 名越哲平 MuSASHi RT HARC-PRO CBR1000RR-R J-GP2チャンピオン

さらにJSB1000クラスは、昨年に最終戦までチャンピオン争いをした高橋 巧(ホンダ)がWSBKにスイッチし、ともにヤマハワークスチームの、チャンピオン・中須賀克行と、ゼッケン3野左根航汰がチャンピオン候補大本命! そこにニューマシンCBR1000RR-Rを手にした、ホンダトップチームの水野涼がいかに絡んでくるか、がシーズンの軸になりそうです。

画像: ライバル不在? いやライバルはチームメイトです、中須賀克行 (NS)

ライバル不在? いやライバルはチームメイトです、中須賀克行 (NS)

画像: 3日目にはトップタイムをマーク! 今年からBMWを駆る関口太郎 (JG)

3日目にはトップタイムをマーク! 今年からBMWを駆る関口太郎 (JG)

しかし、今シーズンはヤマハワークスチームこそ2019年同様のチーム編成でエントリーしてきますが、昨年までそのヤマハに対抗してきたホンダワークスチームとカワサキのトップチームが撤退、スズキのトップチームであるヨシムラスズキもシーズンフル参戦せず、世界耐久選手権に注力すると宣言したことで、興味は半減していることも否定できません。ここは、ライダーたちの頑張りによる熱い戦いを期待するしかないんですね。

画像: ST1000クラスの注目株は71榎戸育寛と634名越哲平 (NS)

ST1000クラスの注目株は71榎戸育寛と634名越哲平 (NS)

画像: ST1000クラスにスイッチした津田拓也 ダンロップタイヤ2年目のアドバンテージは?(NS)

ST1000クラスにスイッチした津田拓也 ダンロップタイヤ2年目のアドバンテージは?(NS)

画像: 上の拓也の弟、津田一磨がヨシムラGSX-Rでベビーフェイスからエントリー! 名参謀・辻本 聡がチームに合流します (NS)

上の拓也の弟、津田一磨がヨシムラGSX-Rでベビーフェイスからエントリー! 名参謀・辻本 聡がチームに合流します (NS)

画像: センパイ中須賀を倒せばチャンピオンに手が届く! 調子は上々、野左根航汰 (JG)

センパイ中須賀を倒せばチャンピオンに手が届く! 調子は上々、野左根航汰 (JG)

7月28~30日には、開幕戦の舞台となるスポーツランド菅生で開幕戦に向けてのテストが実施されました。しかし、この頃はまだ梅雨明けもせず、東北地方に大雨警報が出るほどの悪天候。SUGOも初日午後の走行スケジュールを中止し、翌29日から本格的なテストがスタートしました。

まだまだテスト、それもこのテストが本格的な走り始めというチームも多かったことから、タイムや順位はあくまでも参考にしかなりませんが、まずは開幕戦の結果が重要になりますね! それも短期決戦であることから取りこぼしの許されないレースが続きます。ミスなくハイポイントを重ねたライダーがチャンピオンに近づく――ということになるでしょう。

あらためて言うことでもありませんが、2輪/4輪とも、しかもロードレースもモトクロスもトライアルも、コロナウィルスのおかげで大きく開催スケジュールを狂わされました。こうなると、走る方の心配はもちろん、観戦に来てくれるファンの皆さんにも関係ある話になってきます。

スポーツランド菅生では、感染拡大防止策として以下の対策をルールとして定めています。
https://www.sportsland-sugo.co.jp/news/other/post_1674.html
すべての来場者(ライダーもチーム関係者も、ぼくらメディアもお客さんもです)には検温と問診票(体調はどうですか、ここんとこどっか行きましたか、的な行動確認票もふくみます)の提出が義務付けられ、場内ではマスク着用、施設内各所にアルコール消毒液や除菌加湿器が置かれます。ピットウォークはおそらく開催されないでしょうし、パドックパスも限定数だけ発売されたと言います。

「オートバイロードレースで観戦クラスター発生!inスポーツランド菅生」なんてニュースにならないよう、主催者側も懸命に準備をしてくれています。SUGOに行くみんなで、感染拡大防止にがんばりつつ、今年初の全日本ロードレースを楽しみましょう!

画像: (JG)

(JG)

<<<開催要項>>>
■大会名称:MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 スーパーバイクレース in SUGO
■主催:株式会社 菅生/一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)
■後援:スポーツ庁、観光庁、公益社団法人宮城県観光連盟、村田町、河北新報社
■開催日程:2020年8月9日(日)、10日(月・祝)
■開催クラス:JSB1000/ST1000/ST600/J-GP3/併催・MFJカップJP250選手権第1戦
■会場:スポーツランドSUGO 〒 989-1301 宮城県柴田郡村田町菅生6-1
■入場料:<前売観戦チケット(8月9・10日通し券)*中学生以下無料>シングル(1名)3,800円/ペア(2名)6,600円/トリプル(3名)9,900円/グループ(4名)13,200円/レディース(女性・1名)2,800円
■前売販売チケット取扱い場所:セブンイレブン/ローソン/ファミリーマート/ローソンチケット/CNプレイガイド/チケットピア/イープラス/SUGOオンラインチケット(Gettiiシステム)
<前売観戦チケットコード>Pコード:676-012/Lコード:23302
■問い合わせ先:スポーツランドSUGO
〒 989-1301 宮城県柴田郡村田町菅生6-1 電話 : 0224-83-3111 / FAX : 0224-83-3790
E-mail :info@sportsland-sugo.jp

SUGO写真/柴田直行(NS) 後藤 純(JG) 文責/中村浩史

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