ミドルクラス4気筒に先鞭をつけたのは1974年にヨンフォアを発売したホンダだった。しかし、ヨンフォアの生産終了と同時にカワサキFX、ヤマハXJ、スズキGSXが市場を席巻。ついにホンダは、最終兵器CBX投下を決断する。後の日本の方向性を決定付けた、歴史的名車であった。
 
※この記事は月刊オートバイ2011年8月号の別冊付録記事を加筆修正しています。一部に当時の記述をそのまま生かしている部分があります。
文:中村浩史/写真:海保研/車両協力:ピースガレージ、パステルロード

ホンダ「CBX400F」主なスペックと発売当時の価格

画像: ホンダ「CBX400F」主なスペックと発売当時の価格

●エンジン形式:空冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
●内径×行程(総排気量):55.0×42.0㎜(399cc)
●最高出力:48PS/11000rpm
●最大トルク:3.4kg-m/9000rpm
●ミッション:6速リターン
●ブレーキ形式前・後:ディスク・ディスク
●全長×全幅×全高:2060×720×1080㎜
●タイヤ前・後:3.60-18・4.10-18
●燃料タンク容量:17L
●ホイールベース:1380㎜
●乾燥重量:173kg
●発売当時価格:48万5000円 (ツートーン)

ホンダ「CBX400F」各部装備・ディテール解説

画像: タンクからサイドカバー、リアカウルを繋げてスポーツモデルらしい流れを感じさせるデザイン。オイルクーラーはオイルリザーバータンクという名称にされたが、これによりクランクケース下のオイルパンが小型化された。インボードディスクは遠心ファンで排熱する。

タンクからサイドカバー、リアカウルを繋げてスポーツモデルらしい流れを感じさせるデザイン。オイルクーラーはオイルリザーバータンクという名称にされたが、これによりクランクケース下のオイルパンが小型化された。インボードディスクは遠心ファンで排熱する。

画像: 新設計の高回転型DOHC16バルブはフリクションロスを徹底的に排除し、リッター120PSの高出力を達成。

新設計の高回転型DOHC16バルブはフリクションロスを徹底的に排除し、リッター120PSの高出力を達成。

画像: 量産車で初めて採用されたアルミキャストスイングアーム。プロリンクのリアサスはエア併用式という新技術。

量産車で初めて採用されたアルミキャストスイングアーム。プロリンクのリアサスはエア併用式という新技術。

画像: この時代のCBシリーズ頂点モデルであるCB1100Rと同デザインの肉抜き式アルミ鋳造ステップホルダー。

この時代のCBシリーズ頂点モデルであるCB1100Rと同デザインの肉抜き式アルミ鋳造ステップホルダー。

画像: 750ccクラスと同等の60/55Wハロゲンヘッドライト。電装系の充実も、この時代の進化の大きな側面だ。

750ccクラスと同等の60/55Wハロゲンヘッドライト。電装系の充実も、この時代の進化の大きな側面だ。

画像: CB750Fと同様のデザインのメーターパネル。セパハンやブレーキ&チェンジペダルはジュラ鍛造パーツだ。

CB750Fと同様のデザインのメーターパネル。セパハンやブレーキ&チェンジペダルはジュラ鍛造パーツだ。

画像: ブレーキをかけると応力を感知してフロントフォークの沈み込みを抑える機構を備えるTRACを採用する。

ブレーキをかけると応力を感知してフロントフォークの沈み込みを抑える機構を備えるTRACを採用する。

画像: ブレーキは前後ともカバー付きのインボードディスク。効きとフィーリング向上のために鋳鉄ローターを使用。

ブレーキは前後ともカバー付きのインボードディスク。効きとフィーリング向上のために鋳鉄ローターを使用。

画像: 前後の段差が少ないダブルシート。クッション厚がたっぷりあって、ライダー側はスリムに仕上げられている。

前後の段差が少ないダブルシート。クッション厚がたっぷりあって、ライダー側はスリムに仕上げられている。

This article is a sponsored article by
''.