汎用品を軸にしながらの気軽なドレスアップ例
2019年5月末の国内発売以降、次々と開発中、あるいは発売という情報が出てくるスズキKATANA用アフターマーケットパーツ群。幅広い洋用品を扱い、あるいは開発し販売する、大手パーツメーカーとして知られるデイトナからも、その新製品が展開中だ。
まず目に付くのが、高質なアルミ削り出しパーツ“プレミアムゾーン”ブランドからの装着可能品を含むアルマイト施工ボルト類と、同社扱いの独・ハイサイダー製のバーエンドミラーだろう。
中でも今回の車両に装着されたステップバーが属するプレミアムゾーンシリーズは、一般に素材保護を目的に施工されてきたアルマイト加工を一歩進め、ドレスアップパーツとしての品質感を追求したもの。具体的にはダブルアルマイトが施され、より深みのある美しい彩色となるのが特長だ。これまでも同社では、ナンバープレートのホルダーボルトやフェンダーマウントボルトなどに差し色として効果的に使うドレスアップパーツとして提案してきた。
一方のハイサイダー製ミラーは、ともすればクラシカルバイク向けアイテムとして捉えられがちなバーエンドミラーを現代的デザインで仕立て直し、欧米で流行中のネオクラシックバイクにぴったりのアイテムとして、人気のブランドでもある。
また、狭いシートスペースに着座することになるタンデムライダー用のグラブバーには、荷掛けフックも設えられ、こちらもシートバッグの装着などに便利な仕様。スズキのビッグバイクでいえば、70〜80年代のGS、GSX-Rにはグラブバーが装着されて、ツーリング時に重宝したものだが(GSX1100Sには残念ながら装備されなかった)、その実用性を最新KATANAに再現してみせるのも、老舗メーカーならではのアイデアなのかもしれない。
そのほか、90年代カスタムブーム時から輸入販売を継続する伊・ブレーキング製ローター、独・SPコネクト製マウントシステムなど、海外の汎用パーツ群も、KATANAのドレスアップに他と違う個性を与えるツールとして、上手に活用されているのだ。