完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
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第2回/大門恭介のドゥカティ「900MHR」

研二と敵対関係から親友となった恭介が族時代から乗る900MHR(マイク・ヘイルウッド・レプリカ)。

1978年のマン島TTレースにおいて、NCR900TT1を駆るマイク・ヘイルウッドが「無敵艦隊」と呼ばれていたホンダ・ワークスチームを破り、奇跡的な優勝を果たしことを記念したレプリカモデルだ。

発売直後から大反響を呼んだため、80年からレギュラーモデルとなり、84年の1000MHRまで継続して生産された。

画像: ドゥカティ900MHR  900SSそのもののエンジンはカムシャフトをベベルギアシャフトで駆動する通称「ベベル」。初期型は一体式カウリングを纏い、サイドカバーはなくマン島仕様に最も近いスタイルだ。  81~82年モデルはカウルが2分割となり、サイドカバーを装着。最終形は水平分割のカウルを装着し、セルスターターを採用した。83-84年式の900MHRには、81年式から装着されたサイドカバーに4つのスリットが入り、その下に「900」のデカールが装着される。

ドゥカティ900MHR
 
900SSそのもののエンジンはカムシャフトをベベルギアシャフトで駆動する通称「ベベル」。初期型は一体式カウリングを纏い、サイドカバーはなくマン島仕様に最も近いスタイルだ。
 
81~82年モデルはカウルが2分割となり、サイドカバーを装着。最終形は水平分割のカウルを装着し、セルスターターを採用した。83-84年式の900MHRには、81年式から装着されたサイドカバーに4つのスリットが入り、その下に「900」のデカールが装着される。

兵庫県の大門組組長の息子で、暴走族「魔駑奴愚(マッドドッグ)」のリーダー、大門恭介の愛車がドゥカティ900MHR。

神戸時代や横浜に来た当初はアッパーカウルを残したスタイルだったが、研二の父親が修理した際にネイキッドとなった。カウルの形状やフロントフォーク、およびフロントブレーキの取り付け位置などから、1981~82年式であると思われる。

画像: 第2回/大門恭介のドゥカティ「900MHR」

アンダーカウルを取り外し、アッパーカウルだけという楠先生好みのスタイルだったが、転倒後にネイキッド化。研二との首都高逆走バトルでもこのスタイルだ。

シートカバーはフロントカウルと同時に取り外され、北海道では新名じゅんを後ろに乗せた。

(次回は沢木竜一のハーレー・ダビッドソンXLCRを解説します。お楽しみに!)

『あいつとララバイ』完結30周年記念企画
楠みちはる先生の〈僕のバイク道・漫画道〉は、全20回に渡り公開しております。

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