清少納言は、枕草子の一段でおっしゃった。
春はあけぼの、夏は夜。秋は夕暮れ、冬はつとめて。
そうか、夜は夏、か。
月の頃はさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる──。
けれど、オートバイ乗りはそうじゃない。
早朝の頃合いがいい季節だって、疾走れ、夜へ!
疾走りたい気持ちとオートバイがあれば、僕らはどこへだって行けるのだ。

夜空を味わった翌日
今日は海でも見に行こう

清少納言はおっしゃった。冬はつとめて――つとめてって、たしか早朝だったな。けれど、早朝はちょっと厳しいから、天気のいい日、夜に走る。

星空がきれいな日に、都会の明かりがなくなる場所まで走ろう。

いつも走っているワインディング。つまりは山の中だからして、街の明かりを眼下に見下ろし、冷え切った空気を通して、星空と街の夜景を味わおう。

画像: 夜空を味わった翌日 今日は海でも見に行こう

空気の澄んだ夜に、ハヤブサのエンジンは機嫌がいい。真夏の日中よりも、あきらかに力も出て、回転もスムーズ。4000回転を中心に、のんびりクルージングする。

低く轟くハヤブサの力を受け止める車体は、あくまでも安定性分をたっぷりとったソフトな動きでダンピングを続け、遠くまで走りに行く旅人を優しく包み込んでくれる。

そして、いざアクセルの開け閉めを大きく取ると、ハヤブサは一変、安定性分をたっぷり取りながら、俊敏な動きを見せ始める。

快適さと軽快さ――この2面性こそが、ハヤブサなのだ。

夜空を見に行った翌日には、海でも見に行こう。ハヤブサの旅は終わらない。疾走れ――。

DETAILS

画像1: DETAILS

SUZUKI HAYABUSA SPECIFICATION

SPECIFICATION
■エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
■ボア×ストローク(排気量):81×65㎜(1339㏄)
■最高出力:197PS/9500rpm
■最大トルク:15.8㎏-m/7200rpm
■ミッション:6速
■全長×全幅×全高:2190×735×1165㎜
■ホイールベース:1480㎜
■シート高:805㎜
■燃料タンク:21ℓ
■車両重量:266㎏
■タイヤ前・後:120/70ZR17・190/50ZR17
■価格:160万9200円(生産終了)

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ひと目でハヤブサとわかるグラマラスな顔つき。

ヘッドライトは縦置き2灯で、これもハヤブサのアイデンティティのひとつ。

左右のラムエアインテーク外側にウィンカーを配置する独特なレイアウトだ。

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今や珍しくなったアナログメインの5眼メーター。

中央のディスプレイに、ギアポジションとパワーモード、標準装備のETCの作動状況を知らせてくれるインジケーターを装備。

次期ハヤブサはデジタルパネル!?

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ライダー側とタンデム部がセパレートとなったシートは、厚み、広さとも充分で、タンデムライダーはやや前に滑り落ちる感がありながらも、座面が広く快適。

リアシート下はETC車載器とヘルメットフック。

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21ℓ容量のフューエルタンクは、本文中にもあるように燃費は、クルージング時には20㎞/ℓをオーバー。

街乗りとワインディングで17㎞/ℓほどで、フルタンク航続距離で400㎞に届くこともあった。

公式サイト

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