清少納言は、枕草子の一段でおっしゃった。
春はあけぼの、夏は夜。秋は夕暮れ、冬はつとめて。
そうか、夜は夏、か。
月の頃はさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる──。
けれど、オートバイ乗りはそうじゃない。
早朝の頃合いがいい季節だって、疾走れ、夜へ!
疾走りたい気持ちとオートバイがあれば、僕らはどこへだって行けるのだ。

いつかはハヤブサで遠くまで走って行きたい
その「いつか」って今じゃないのか?

2013年10月。オートバイ&RIDEの前身、てことになるのかな、RIDEがまだ単独で発刊されていた頃、編集会議でハヤブサの特集をしよう、ということになった。

取材対象のモデルのいいところを引き出すべく、企画内容を決める。

ワインディングを走ろう、いや逆に街撮りをグラビアにして――なんて議論が百出している時、誰かが言った。

「遠くまで走って行かないと」

そうだ、ハヤブサはメガツアラー。遠くまで走って行ってこそ、真価がわかるんじゃないか。

画像1: いつかはハヤブサで遠くまで走って行きたい その「いつか」って今じゃないのか?

1300㏄の排気量に合わせて、1300㎞走ってみよう――編集部から1300㎞先にあるのは、九州・熊本は、阿蘇のワインディングだった。

早朝に編集部を出て、途中までは撮影隊と同行しつつ、静岡、清水あたりで午前11時前に撮影隊と分かれ、一路西へ。時折降る雨にも、ハヤブサの197PSは、どこまでも優しかった。

巡航スピードは100㎞/h程度。トップ6速のエンジン回転数は2800回転から4000回転を多用。気をつけるのは、スピードが出すぎてしまわないことだ。

ハヤブサがちょっと実力の片りんを見せるだけで、僕の免許はイッパツでなくなってしまう。

画像2: いつかはハヤブサで遠くまで走って行きたい その「いつか」って今じゃないのか?

やや上半身が前傾するポジションで、少し頭を下げれば、走行風がヘルメットの上を通り抜けていく。

腕にもひざにもほどよい走行風が当たって、ウィンドプロテクションが高すぎない、きちんと走っている実感がある走行フィーリングだ。

東名→新東名→東名→伊勢湾岸道→東名阪→新名神→名神→山陽→中国自動車道から九州自動車道へ。

タンク容量21ℓは、余裕を持って400㎞は走れるから、4時間で一度休憩を取りながら西へ、西へ。

画像3: いつかはハヤブサで遠くまで走って行きたい その「いつか」って今じゃないのか?

本州最西端の関門海峡のたもとで1000㎞を越え、九州に入り、熊本市内の宿に着いたのは23時過ぎ。撮影隊と別れて約12時間で熊本に到着だ。

なんとあっけない、快適な1300㎞。風圧に耐えて、首や肩、腰やお尻が少し凝っていたけれど、翌日から問題なく阿蘇のワインディングを走り回ることができた。

画像4: いつかはハヤブサで遠くまで走って行きたい その「いつか」って今じゃないのか?

このワインディングを走りに12時間走ってきたんだ――そう思うと、このメガツアラーが実に頼もしかった。

遠く離れた場所に友人がいる。

「今から遊びに行くよ」

行きたい気持ちとハヤブサがあれば、それはすぐ実現する。

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