より安全で扱いやすいオートバイへ8インチホイール採用で『大きく』進化
日本はもちろん、アメリカでも大人気となったZ50M。
その愛らしいスタイルを活かしながら、より安全で扱いやすいオートバイに進化させるためにフルモデルチェンジ、1969年にデビューしたのがZ50A。
5インチという小径ホイールを8インチにまで大径化、やや車体が大柄に。
さらに前後リジッドだったサスも、フロントフォークのみスプリングを装着。リアブレーキもペダルから左レバー操作に。
![画像: より安全で扱いやすいオートバイへ8インチホイール採用で『大きく』進化](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2017/07/09/11c6bb91a0d5f3500efc1d2f628926f2db843eab_xlarge.jpg)
●エンジン形式:空冷4ストロークOHC単気筒
●最高出力:2.6PS/7000rpm
●最大トルク:0.3kg-m/5000rpm
●車両重量:55kg
●燃料タンク:2.5L
●サスペンション(前・後):テレスコピック・リジッド
●タイヤサイズ(前後ともに):3.50-8
●価格:6万3000円(当時)
合わせてフレームも改良された結果、走行安定性は格段に向上した。
さらにウインカー装備に合わせてバッテリーも搭載。マフラーの取り回しも変更、エンジン最高出力は2.6PSとわずかにアップ。
折りたたみハンドル、横倒し搭載対応の燃料系はそのままだが、シート折りたたみ機構は廃止されている。
![画像: スーパーカブC50ベースのOHC単気筒で、遠心クラッチ3速ミッションを装備するエンジンはZ50Mと基本的に同じ。吸排気系の改良により、Z50Mよりわずかにパワー アップした。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2017/07/09/c348a5b669b84227633a8fe26bcc2ac9cc3c3dfb_xlarge.jpg)
スーパーカブC50ベースのOHC単気筒で、遠心クラッチ3速ミッションを装備するエンジンはZ50Mと基本的に同じ。吸排気系の改良により、Z50Mよりわずかにパワー アップした。
![画像: スプリングのみで本格的なオイルダンパーを備えない(簡素なグリスダンパーを用いている)、シンプルなテレスコピックフォークだが、リジッ ドサスとは大違い。8インチ化されたホイールと合わせて安定性は高まった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2017/07/09/a8786d43e3f8e284d56de6876e84dadf17ae53e8_xlarge.jpg)
スプリングのみで本格的なオイルダンパーを備えない(簡素なグリスダンパーを用いている)、シンプルなテレスコピックフォークだが、リジッ ドサスとは大違い。8インチ化されたホイールと合わせて安定性は高まった。
文:小松信夫