2009年を最後に途絶えていたスズキの400㏄モタードが帰ってきた。かつてと同様にモタード向けのガチ仕様であることに変わりはなく、今も唯一のオフロードスタイルのオンロードスーパースポーツ! このDR-Z4SMをもっとロードスポーツ寄りに仕立てたらどうなんだろう、とアクティブが考えた!

まとめ:Heritage&Legends編集部
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オンもオフもイイ! から徹底したオンロード志向へ

2025年10月に発売されるや、当初予定した年間の国内販売予定台数をアッという間にオーバー、スズキが嬉しい悲鳴を上げているDR-Z4S/4SM。2009年に旧モデルの国内販売がいったん終了しても、待っていたファンがちゃんといたということだろう。

うち、モタードのDR-Z4SMは、街乗りがすごく快適なモデルだ。軽量な車体、スロットルひと開けでグンと前に進むトルク、そして軽々と振り回せるハンドリングが、見た目よりもずっと快適にストリートランを楽しませてくれる。

ただ、890㎜というシート高はなかなか手強く、オフロードスタイルから来る幅の狭いシートも、長時間のライディングやロングツーリングには気が引ける。DR-Z4SМはそれだけ用途を特化したスポーツバイクと考えたい。

「その街乗りも楽にこなせるDR-Zの、スポーツバイクとしてのポテンシャルがどんなものか、引き出してみたんです」とは、アクティブ開発部の宇田知憲さん。同社が取り扱うハイパープロサスペンションの担当で、このDR-Zを最初に眺めたときに『ゲイルスピードのアルミ鍛造ホイールが似合いそうだな』とも思ったのだそう。

画像1: オンもオフもイイ! から徹底したオンロード志向へ

そんなきっかけから、まずは前後ホイールをゲイルスピードのタイプX(クロス)としてタイヤをチューブレス化、フロントフォークスプリングとリヤショックをハイパープロに換装した。

これだけで、ほぼロード向けの仕様は決定したも同然。あとは、これらをどう合わせ込むかがアクティブの仕事で、特にサスペンションのセッティングは、まずカッチリとしたフロントまわりとソフトな印象のあるリヤのバランス取りからスタートした。

ノーマルのDR-Z4SMはフワッとして乗り心地が良く、寝かし込みがシャープすぎないのが美点だったから、これをスーパースポーツ向けに仕立て直すなら特にリヤサスの動きが重要となる。そこは、ハイパープロ・リヤショックが、コンスタントライジングレートによる独自のスプリングを使用しているから、ストロークの浅い位置では柔らかく、深い位置ではコシのある動きが期待できる。

実際に走り出すと、やはり車体のしっかり感が段違いだ。ホイールをワイヤスポークからアルミ鍛造としたこと、前後サスをグレードアップしたことが、明らかに走りの違いを生んでいる。

これをすごく平坦に表現するなら、先述したフワッとした乗り心地だったノーマルのDR-Z4SМが、加速でも減速でも、前後の荷重移動時にもっと減衰がかかっている感じ。ブレーキを深く握りフロントフォークがギュッと縮むと同時にリヤサスがジワッと伸びて、逆にスロットルを開けるとリヤがギュッと縮みフォークがゆっくり伸びる……そんなイメージだ。

ハイパープロのサスペンションに換装したことで、こうやって車体の動きをイメージしながら走れるようになったのが気持ちイイのだ!

画像2: オンもオフもイイ! から徹底したオンロード志向へ

さて、今回の試乗は愛知県にあるSPA西浦モーターパーク。このコースの後半部分では低速から中速のヘアピンが続いて、さながら峠を走る感覚だ。ここをアクティブDR-Zはヒラヒラと、そしてグッとタイヤを路面に押しつけながら曲がっていく。

ヘアピンでフロントをギュッと沈ませると縦方向に車体のしっかり感を感じるのは、合わせて装備されるパフォーマンスダンパーの仕事だろう。DR-Z4SМに限らず、モタードモデルは車体剛性がそう高くない。そこにしっかり感を出すパフォーマンスダンパーの効果は絶大だ。

エンジンまわりはノーマルのままというが、使い切れる38PSの出力はサーキットランにちょうどいい。それでもストレートで全開走行をするとかなり速い! ただし、調子に乗ってちょっと雑に扱うとフロントタイヤが逃げ始めるからここは注意が要る。つまり、それくらいサーキットを攻められる車体に仕上がっているということだ。

画像3: オンもオフもイイ! から徹底したオンロード志向へ

今回はDR-Z4SМのスタイルに合わせて、オフロードブーツにバイザー付きオフロードヘルメット
でも走ったけれど、しっくりこなかった。リーンアウトよりハングオン、足を出すよりヒザを出せ! アクティブDR-Zはヒザをばんばん路面にこすりつけ走るバイクに仕上がっているのだ。

その一方で。それでもアクティブDR-Zはストリートバイクの本質は外さない。モタードの細く足が長いスタイルに、ゲイルスピード タイプXホイールがよく似合う! 街中は快適に、峠に入ればスーパースポーツも追い回せる。それがアクティブが引き出したDR-Zの素顔だった。

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モタードルックスにピタリとハマるゲイルスピード・タイプX!

画像1: モタードルックスにピタリとハマるゲイルスピード・タイプX!
画像: ▲やはり大きな違いはワイヤスポークホイールから換装されたGALE SPEEDのアルミ鍛造Type-Xホイール。車体カラーは本来DR-Z4SMには設定がない、DR-Z4Sの純正色、チャンピオンイエローだ。戦うモタードには黄色が似合う。

▲やはり大きな違いはワイヤスポークホイールから換装されたGALE SPEEDのアルミ鍛造Type-Xホイール。車体カラーは本来DR-Z4SMには設定がない、DR-Z4Sの純正色、チャンピオンイエローだ。戦うモタードには黄色が似合う。

画像: ▲フロントホイールはノーマルのポークホイールと同サイズとなる3.50幅の、アクティブによるブランドのGALE SPEED Type-X。ディスクローターはノーマルのφ310㎜からφ320㎜のGALE SPEEDクロスロックディスクローターとし、ラジアルマウントのGALE SPEEDビレット4Pキャリパーと組み合わせる。

▲フロントホイールはノーマルのポークホイールと同サイズとなる3.50幅の、アクティブによるブランドのGALE SPEED Type-X。ディスクローターはノーマルのφ310㎜からφ320㎜のGALE SPEEDクロスロックディスクローターとし、ラジアルマウントのGALE SPEEDビレット4Pキャリパーと組み合わせる。

画像: ▲リヤホイールも純正に同じ4.50-17だが、タイヤはワンサイズ太い150/60-17に換装されている。

▲リヤホイールも純正に同じ4.50-17だが、タイヤはワンサイズ太い150/60-17に換装されている。

画像2: モタードルックスにピタリとハマるゲイルスピード・タイプX!
画像: ▲リヤショックはアクティブが輸入発売する、オランダ・ハイパープロリヤショックに換装済み。リヤキャリパーもGALE SPEEDのビレット2Pを装着する。

▲リヤショックはアクティブが輸入発売する、オランダ・ハイパープロリヤショックに換装済み。リヤキャリパーもGALE SPEEDのビレット2Pを装着する。

画像: ▲エンジンはノーマルのま。その左サイドに専用ステーを介して装着されるパフォーマンスダンパーは、共振を抑えて乗り心地をより快適にする、アクティブの人気アイテムだ。DR-Z4SMでは特に6〜7000rpmあたりの振動を低減するという。

▲エンジンはノーマルのま。その左サイドに専用ステーを介して装着されるパフォーマンスダンパーは、共振を抑えて乗り心地をより快適にする、アクティブの人気アイテムだ。DR-Z4SMでは特に6〜7000rpmあたりの振動を低減するという。

画像3: モタードルックスにピタリとハマるゲイルスピード・タイプX!
画像: ▲中心部φ28.6㎜から端部φ22.2㎜にテーパーのつく、アクティブのスーパーLOWショットハンドルバーを装着する。QSTARZの新型LT-9000S GPSラップタイマー。ブレーキマスターはGALE SPEEDのVRDΦ14で、ブレーキレバーガード&バーエンドをセットする。

▲中心部φ28.6㎜から端部φ22.2㎜にテーパーのつく、アクティブのスーパーLOWショットハンドルバーを装着する。QSTARZの新型LT-9000S GPSラップタイマー。ブレーキマスターはGALE SPEEDのVRDΦ14で、ブレーキレバーガード&バーエンドをセットする。

画像: ▲ワイヤ式クラッチホルダーもGALE SPEEDだ。注目は左手親指で押すリヤ用サムブレーキ。深いバンク中にもリヤブレーキが使えて今回のサーキットランでも有効だった。

▲ワイヤ式クラッチホルダーもGALE SPEEDだ。注目は左手親指で押すリヤ用サムブレーキ。深いバンク中にもリヤブレーキが使えて今回のサーキットランでも有効だった。

取材協力:アクティブ

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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