まとめ:Heritage&Legends編集部
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コンテストの実力派が製作したホーネット改
毎年6月にフランスのホンダが同国ビアリッツでのイベント、「Wheels and Waves」(今年は6月10~14日)内で開催しているカスタムコンテスト「hondacustoms.com」。第7回の今年はCB750ホーネットとXL750トランザルプがベース車種に指定され、EU圏から10カ国を代表する10台(内訳はホーネット×5、トランザルプ×5)がエントリーしている。
これまで過去に2回(STARK INDUSTRIES CB750 HORNET“Concept 2077とMOTOCREW CB750 HORNET“WHITE VENOM)掲載した車両紹介の中でも概要は説明しているが、10台の中でのナンバー1を決めるとともに、ホーネット=オンロードカスタム組と、トランザルプ=オフロードカスタム組での対決も発表された。
これまで優勝を決めて上位3~5位まで(年度で異なる)を発表していたものが、オンとオフは勝ち負けを決めるということは、投票者にはどちらかに自身の票が反映されたと分かることになる。Webと現場で3万票を集める大会の新しい試みとしても最後まで注目したくなる仕組みだ。

さて、そのオンロード組の強力なエントラントと言えそうなのが、ホンダスペイン(Honda Spain)からのエントリーとなる、今回紹介するCB750 HORNET“LAST LAP”。製作したのはスティルモト(Stilmoto)。過去のこのコンテストでも入賞経験がある実力派で、今回の車両には1980年代の世界選手権レースのスターティンググリッドに立とうとするイメージを織り込んで、モーターサイクルレースの黄金時代へのオマージュとして作ったという。それでレーシングタイプのフルカウルを装着。言われてみればカラーリングは1982/1983年のNS500、フレディ・スペンサー車を思い起こさせるホンダ・トリコロール。
フロントカウルはスティルモトのワークショップにあった40年前の型から新たに作られたもので、ライダーがストレートで伏せやすいようにフラットトップとした燃料タンクやまだ武骨で当時は排気チャンバーからのサイレンサーを収めていたボックス型のリヤセクションはまさに’80年代の進化途上の形状さえ思い起こさせる。

フロントにこそベース車ホーネットの倒立フォークやラジアルマウントのブレーキキャリパーを使っているが、リヤには当時の実験車、elf E由来で’85年のRVF750からホンダのレーシングマシン、市販車にも使われた片持ちスイングアーム、そしてRC30(VFR750R)のレイアウトを思わせるようなぐっと持ち上がったカスタムエキゾーストをセット。下まわりの質量も削り、スポーティイメージを強めて全体の印象をまとめている。
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Detailed Description 詳細説明

ハンドルはノーマルのバータイプからレースイメージらしくセパレートに変更。トップブリッジに「CB750R」の文字を追加したのもらしいポイントだ。燃料タンクも幅広でフラットトップなものをワンオフ。エッジの処理などに手作り感が見えるのも当時風だろうか。

HONDAウイングマークも'80年代のものを使う。CB750ホーネットの鋼管ダイヤモンドフレームのパイプワークを生かしながらその上に燃料タンクを載せるように見せるのも、雰囲気作りの一環だろう。

1970年代末の極小デザインから、ライダーのホールド性やチャンバー/サイレンサーのレイアウトを考慮して大きくなった1980年代スタイルのシートカウルも再現。テールカウルから2本のサイレンサーエンドが見え、その下にHONDAロゴを配するのもNS500のそれを彷彿させるものだ。

カウルの上下はクイックファスナーで連結。2気筒のCB750ホーネットでは2-1の右出しエキゾーストを持つがその造形をうまく生かしながらステップ下でアップさせて上に持ち上げ、3気筒もしくは4気筒的な雰囲気を作り出している。

1980年代中盤からのホンダ・レーシングマシンの象徴のひとつとも言える片持ちのプロアームを装着し、全体の雰囲気を盛り立てる。

5本スポークで4つのナットで止められるリヤの片持ちホイール、ほかプロアームまわりはVFR800(RC46)からの転用だ。ここまで割り切ればあとは保安部品の付け方次第で市販車にもなれそうな雰囲気すらある。
取材協力:Honda Customs
レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部







