BMWは、スポーツネイキッド「S1000R」の先進デザインをミドルクラスに融合した新型モデル「F450R」をグローバル発表した。大人気の「F450GS」と心臓部&主要骨格を共有し、各種電子制御やイージーライドクラッチなど充実の装備を誇る。

まとめ:吉岡直矢
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S1000R直系のスポーティなスタイリングと洗練されたポジション

独自の135度位相クランクを採用する並列2気筒エンジンを搭載し、伝統のGSを名乗るにふさわしいアドベンチャー性能や新機構「イージーライドクラッチ」を誇る「F450GS」に、450シリーズ兄弟モデルの新型ネイキッドとして「F450R」が加わった。

画像: BMW F450R 総排気量:420cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:790mm 車両重量:175kg[ERC=176kg] 価格/発売時期:未発表

BMW
F450R

総排気量:420cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:790mm
車両重量:175kg[ERC=176kg]

価格/発売時期:未発表

F450Rのデザインは、スポーツネイキッドのフラッグシップモデル「S1000R」の最新デザイン言語を色濃く継承したもの。低いフロントと跳ね上がったリアセクションがスポーティな躍動感を強調し、フロントにはブラケット型のデイタイムランニングライトを備えたLEDヘッドライトを装着。フライラインやタンクカバー、Rの文字を模したサイドトリムパネルなど、一目でBMWネイキッドファミリーとわかるアイコンが散りばめられている。

数多くのテストを通じて最適化されたライディングポジションは、手前に引き寄せられたアルミ製テーパーハンドルバーにより快適さとスポーティさを両立。容量14Lの燃料タンクおよびボディワークは確実なニーグリップを可能にする形状だ。標準シートはシート高790mmの2ピース構造で、純正アクセサリーとしてスポーツシート(+20mm)やローシート(-15mm)も設定されている。チェンジペダルやブレーキペダル、サイドスタンドには鍛造アルミ製を奢る。

420cc並列2気筒エンジンは48馬力を発揮

パワーユニットには前述のように「F450GS」と共通する420cc水冷並列2気筒エンジンを採用。ボアストローク72mm×51.6mmのショートストローク設計で、最高出力は48HP/8750rpm、最大トルクは4.38kgf・m/6750rpmを発生する。欧州のA2ライセンス枠の上限に合わせた出力特性でありながら、僅か3000rpmという低回転域から最大トルクの80パーセントを吐き出すという力強いトルク特性だ。

オフセット135度のクランクは、カウンターバランサーシャフトとの組み合わせにより低振動とエモーショナルなサウンドを両立。ステンレス製アンダーフロアマフラーは低重心化とスタイリッシュなデザインに貢献する。WMTCモード燃費は約26.3km/Lを達成しており、14Lタンクとの組み合わせで350km以上の航続距離を実現する。

クラッチ操作を自動化する「イージーライドクラッチ」と最新の電子制御

F450Rの大きなトピックとなるのが、F450GSと同様にオプション設定される遠心クラッチ機構「イージーライドクラッチ(ERC)」だ。エンジン回転数に応じて自動でクラッチが断続するため、シフトアシストプロと組み合わせることで発進や停止、変速時にクラッチレバー操作が不要となる。手動のクラッチレバーもそのまま残されているためライダーによる任意の操作が可能であり、減速時には停車直前までクラッチが繋がったままになるため自然なエンジンブレーキ効果が得られる。

電子制御も充実しており、ライディングモードは「RAIN」「ROAD」「DYNAMIC」の3種に設定可能。バンク角対応のABSプロをはじめ、ダイナミックブレーキコントロール(DBC)、ダイナミックトラクションコントロール(DTC)、エンジンドラッグトルクコントロール(MSR)といった先進のライダー支援システムを網羅している。

オプションあるいは上位グレードが標準採用するライディングモードプロでは、制御設定を個別に調整できる「DYNAMIC PRO」モードも選択可能だ。コクピットには6.5インチTFTディスプレイとUSB-Cポートを備え、スマートフォン接続によるナビゲーション機能も利用可能だ。

175kgの軽量車体と17インチホイールが生む軽快なハンドリング

骨格には鋼管スペースフレーム構造を採用し、並列2気筒エンジンを剛性メンバーとして利用することで高い剛性と軽量化を両立している。装備重量は標準モデルで175kg、イージーライドクラッチ装着車でも176kgという軽量ぶりだ。ホイールベースは1405mmとされており、素直で軽快な旋回性が期待できそうだ。

足まわりは、フロントにKYB製Φ43mm倒立フォーク(ストローク140mm)、リアにはアルミ中空キャスト製スイングアームとKYB製センタースプリングストラット(ホイールトラベル140mm)を組み合わせる。ホイールは前後17インチの鋳造アルミ製で、フロント110/70ZR17、リア150/60ZR17のチューブレスタイヤを装着。ブレーキシステムはフロントにΦ310mmシングルディスクとブレンボ製4ピストンモノブロックキャリパー、リアにΦ240mmディスクとバイブレ(ブレンボの新興国向けブランド)製シングルピストンキャリパーを備え、高い制動力を確保している。

ラインナップはベースモデル、エクスクルーシブ(シフトアシスタントプロ&スポーツサス装備)、Mスポーツ(さらにライディングモードプロ装備)、イージーライドクラッチを標準装備するMスポーツ・イノベーションパッケージの4種類のグレードだ。カラーリングはベースとエクスクルーシブがコズミックブラック、Mスポーツ系がMモータースポーツ専用カラーを採用する。日本国内の発売日と価格は未定だが、これまでの例からみればF450GSの96万1000円を下回る価格が予想できる。続報を待ちたい。

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BMW「F450R」の主要スペック/燃費

全長×全幅×全高2002×825×─mm
ホイールベース1405mm
シート高790mm
車両重量175kg[ERC装備車=176kg]
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量420cc
ボア×ストローク72×51.6+mm
圧縮比13.0
最高出力35kW(48HP)/8750rpm
最大トルク43N・m(4.38kgf・m)/6750rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式常時噛合式6段リターン
ブレーキ形式(前・後)油圧式ディスク・油圧式ディスク
タイヤサイズ(前・後)110/70ZR17・150/60ZR17
乗車定員2名
燃料消費率(WMTCモード値)26.3km/L
価格/発売時期未発表

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