赤旗中断の波乱もブレガの勢いは止まらず
レース1は、ポールポジションのブレガが好スタートを決め、イケル・レクオナ(Aruba.it Racing - Ducati)がピタリと背後に続く形で幕を開けた。スタート直後からドゥカティワークスの2台が抜け出し、早くも後続を引き離して一騎打ちの様相を呈し始める。
しかし、レース序盤の展開が熱を帯び始めた矢先、トミー・ブライドウェル(Superbike Advocates)がターン14で激しくクラッシュ。このアクシデントにより直ちに赤旗が提示され、レースは一時中断となった。
コースクリア後、レースは12周の超スプリントに短縮されて再スタートが切られることとなる。再スタート後の1周目、今度は好ダッシュを決めたレクオナとブレガによる激しいトップ争いが勃発した。アデレード・ヘアピンへのハードブレーキングで両者が火花を散らすが、続く2周目の同コーナーでブレガが冷静にインを突いて首位を奪い返す。

トップに立ったブレガはそこから異次元のペースを刻み、中盤には1分35秒030の新ラップレコードを記録。後続とのリードを1周ごとに着実に広げていく。最終的にブレガはレクオナに3.118秒の差をつけてトップチェッカーを受け、今季24勝目をマークした。
2位に入ったレクオナは今季20回目の2位表彰台となり、2023年にトップラク・ラズガットリオグルが記録した「シーズン最多2位記録」に並んだ。3位には再スタート後も安定したペースを刻んだサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)が6.293秒差で続いた。
2026 SBK 第9戦フランスGP レース1 結果


レクオナの猛攻を退け、ブレガが逆転勝利
翌日の10周で行われる超短期決戦、スーパーポール・レースでは、オープニングラップから激しいバトルが展開された。スタート直後のターン5でレクオナがブレガのインを突き、先行することに成功する。
しかし、ブレガもピタリと背後につき、3周目のターン5で鮮やかなブレーキングを見せて首位を奪還する。そこからブレガは一気にペースを上げ、1分34秒750という驚異的な新ラップレコードを叩き出して逃げ切りを図った。
レース終盤、なんとかブレガを捉えようとプッシュしたレクオナだったが、ラインをワイドに外す痛恨のミス。これにより一時はサム・ロウズに2位の座を奪われかける場面もあったが、レクオナは即座に抜き返して順位を死守した。
最終ラップとなる10周目、3位争いを展開していたサム・ロウズがターン3で痛恨のクラッシュ。これにより、ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)が3位表彰台に滑り込んだ。ブレガはトップでチェッカーを受け、今季25勝目。2.073秒差の2位に入ったレクオナは今季21回目の2位となり、シーズン最多2位の歴代単独レコードを更新した。
隙のないディフェンスから独走劇へ

週末を締めくくるレース2。ポールポジションからスタートしたブレガは、1周目のアデレード・ヘアピンで背後に迫るレクオナに対し、これまでのレースとは異なる完璧なディフェンスラインを取った。イン側をきっちりと締め、レクオナに付け入る隙を与えない。
序盤の攻防を制したブレガは、そこから徐々にペースを上げて後続を引き離しにかかる。10周を過ぎる頃には後続とのタイム差を着実に広げ、完全な独走態勢を築き上げた。
レースは終盤の20周目(残り3周)となったところで、ターン3にて再びブライドウェルがクラッシュ。このアクシデントにより赤旗が提示されたが、レース距離の3分の2以上を消化していたため、規定によりそのままレース成立となった。
この結果、ブレガは金曜日のFP1から日曜日のレース2まですべてのセッションをトップで終える完全な「ハットトリック(3連勝)」を達成し、今季26勝目を挙げた。5.420秒差の2位は今季22回目の2位フィニッシュとなったレクオナ。9.378秒差の3位にはモンテッラが入り、4位ロレンツォ・バルダッサーリ、5位アルベルト・スッラと続いた。
次戦クレモナ、通算100戦目の節目でチャンピオン決定なるか
このフランスGPを終えた時点で、ランキング首位のブレガは計553ポイントを獲得。同2位のレクオナ(407ポイント)に対して146ポイントというマージンを築いている。
これにより、残り3ラウンド(計9レース)となる次戦、イタリア・クレモナでのホームレースで、ブレガが2026年のワールドチャンピオンに戴冠する可能性が極めて濃厚となった。クレモナGP終了時点で、ブレガが以下のリード(レクオナとのポイント差)を保っていればタイトルが確定する。
- レース1 終了時点
161ポイント以上のリード
149ポイント以上のリード - レース2 終了時点
124ポイント以上のリード
さらに、ブレガが現在マークしている「今季26勝」という数字は、アルバロ・バウティスタが2023年に樹立したシーズン最多勝記録(27勝)にあと1勝と迫る歴史的な記録である。次戦の地元イタリアで、ワールドチャンピオン獲得と最多勝記録更新という偉業が同時に達成されるのか、大きな注目が集まる。
2026 SBK 第9戦フランスGP スーパーポール・レース 結果


2026 SBK 第9戦フランスGP レース2 結果


おすすめ関連記事






