まとめ:Heritage&Legends編集部
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’88年AMA仕様へのオーナーのこだわりをフォロー

GS1200SSをベースとして、油冷モデル全般をフォローーするに至った飯田レーシングファクトリーの飯田さん。今、油冷モデルを維持し続けるには、見通しが必要だという。

画像1: ’88年AMA仕様へのオーナーのこだわりをフォロー

オーナーがこの先どのくらい乗るのか、乗れるのかの判断。年齢や環境のこともあるだろう。それで年に何km乗るから、何年乗るかを検討した上でどんな作業をするかを考える。今までだと手を入れれば良くなるが基本にあったが、いい状態ならそれを維持するという考えもあり。油冷の質実さをきちんと見てきたからこその合理的な考えということもできそうだ。それは車両にかけるコストや飯田さんの作業、またパーツ供給の見通しということにも及ぶ。油冷モデルはそうした見通しや手を入れるタイミングが重要になってきているということだ。

そんな見通しを立てながら、同店に2回目、3回目という車両オーダーや、アップデートを行うというケースもある。’88年AMAスーパーバイク仕様が好きというオーナー・橋本さんの、この’88GSX-R750Jはその好例だろう。

’88ヨシムラAMAスーパーバイク仕様車で、元々自身が手を入れた1号機(エンジンはノーマル)の整備を飯田さんに依頼したことから同店に出入りするようになり、この2号機は同店で組んだという。両車の外観はかなり近い状態で、2号機はどれだけパワーが上がるかを楽しみたいということで、エンジンにしっかり手を入れてきた。そしてその第1段階は’24年11月25日の当コーナーで紹介した。AMAスーパーバイクの1mmオーバーサイズ許容規定(当時)の769cc仕様としてノーマル後軸68~69 PSから105PSに仕上がる。

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今回の第2段階(2号機の第2段階)は細部の煮詰めで、モチーフ車が120PS出していたという数値にどれだけ迫れるかと、ヘッドを軸に手を入れ、115PS近くとなった。そのパワー増に合わせて2次減速をロング化。ロング化しても橋本さん自身が「GSX-R1100やチューンした油冷1200に発進で勝てるようなトルクを実感しています」と言うほど。あとはマフラーなど補機類でも補おうということだが、現状のヨシムラ・サイクロンを使うのが中間も充実していていいという。

足まわりも白ホイールにMAGTAN JB1を選び、当初純正だったフロントフォークも今回オーリンズRWUをあえてシルバー化した上で、車高を低く合わせるように前後とも内部改修して装着した。橋本さんのパワーへのこだわりをフォローした形だ。とりあえずはこれで完成ということだが、こうした熱意への回答、またオーナーも見通しを立てしっかりショップ(ここでは飯田レーシングファクトリー)と歩調を合わせてきたのも、満足いく結果につながったと思える。

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AMAスーパーバイクの'88年開幕戦、デイトナ200マイルで優勝したケビン・シュワンツ用GSX-R750Jのレプリカ車、オーナー・橋本さんの2台のうちピストンを換えた2号機だ。今回はエンジン仕様と車体細部を詰めて完成となった。外装は第1段階時にウインカー穴埋め、オリジナルでリペイントされているが今回スクリーンをスクリーンクラフト製に変更した。

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ステアリングステムはGSX-R750J純正で、ハンドルはバトルファクトリー特注の垂れ角0度。メーターは純正+カーボン。ヨシムラ・プログレス2メーターを追加している。車体左のステアリングダンパーはこれまでのNHKから今回、オーリンズに換わった。

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シートまわりも純正ベースの仕立てで前後のウインカーは超小型LEDのキジマnanoウインカー。フロント用はカウルファスナーの間にセットしてある。

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バックステップはヨシムラで、オイルキャッチタンクは飯田レーシングファクトリーのワンオフ品だ。

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エンジンは前回(第1段階)、AMA規定に合わせて純正1mmオーバーサイズのφ74mmピストンを組み769cc仕様とした。今回(第2段階)はGSX-R750J輸出車のカムを組みコンロッド重量合わせ、バルブガイドを製作して入れ替えしポート内部露出分をカット。またスプリング荷重合わせとスプリングセット長など行い、R750Jで115PS付近を達成した。

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キャブレターはTMR-MJNφ36mm。点火はウオタニSP2、排気系はヨシムラ・4-2-1ステンレスエキパイに飯田レーシングファクトリーのワンオフテールパイプ/アルミワンオフサイレンサー(φ100)を組み合わせる。

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フロントフォークは第1段階の純正φ43mm+WPスプリングから、今回オーリンズRWUのアウターチューブをシルバー化し内部加工したものに変更して車高を低く合わせる。フロントブレーキはキャリパーをNISSINビレット・アキシャルに換え、サンスター・カスタムディスクφ310をセットした。

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リヤブレーキは純正対向2ピストンキャリパーにサンスター・カスタムディスクφ240。前後ホイールは新たにMAGTAN JB1とし、3.50-17/5.50-17サイズを履いた。

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リヤサスまわりは純正スイングアームに飯田レーシングファクトリーでスタビ追加したものにオーリンズショックを組み合わせる。ドライブチェーンは520サイズにコンバートした。

取材協力:タジマエンジニアリング

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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