まとめ:Heritage&Legends編集部
▶▶▶写真はこちら|TECHNICAL GARAGE RUN GSX-R750R(11枚)

油冷車維持の変わらぬポイントも押さえていた

この2025年には1985年の初代油冷、GSX-R750(F)から40周年の節目を迎え、さらにこのほど新たに国内仕様のGSX-R1000R(M7)も展開を始めたGSX-Rシリーズ(国内は’84年の400cc、GSX-Rが初代)。デビューから2年目、’86年型Gを元に乾式クラッチやFRPシングルシートカウルなどを備えたシリーズ初の限定車がGSX-R750R(G)だ。’85年の全日本チャンピオンとル・マン24時間耐久レース1-2フィニッシュを記念して限定500台で発売された。

そのGSX-R750R=RRを、今から15年近く前の2012年にテクニカルガレージRUNが手を入れた車両だった。完成当時にも撮影したが、今回の写真は改めて最近撮影したもの。この車両の場合はタイヤにブリヂストンの近作、T32を履いているから当時でないことが分かるはずだ。

画像1: 油冷車維持の変わらぬポイントも押さえていた

具体的に手を入れたのは、まず吸排気系の変更で出力特性をセットアップしつつ軽量化を図る。次いで足まわりと制動系を現代のものとし、最新ラジアルタイヤを活用できるようにした点。

さらにスクリーンクラフト製スクリーンや、シート/シートカウル、ステップキット、またビーター製アルミタンクを装着。これらは当時テクニカルガレージRUN・杉本さんが“限定車RR(GSX-R750R)とRK(’89年のGSX-R750RK)についてないと困るパーツは供給したい”と純正廃番の代替になるパーツをTG-RUNで企画・開発したものだった。それが15年を経てもこのように状態がいい。そして、手を入れた部分の効果は定期整備によって今も通用する。

画像2: 油冷車維持の変わらぬポイントも押さえていた

「油冷モデル自体については、今までもお話していると思いますが、ブレーキとサスペンション、タイヤは現代のリプレイス品への交換が必須です。そうしないと安全に乗れないからです。どうしてもノーマルに乗りたいという人でもブレーキは換えましょう。マスターがノーマルはなし。まず換える。キャリパー、ディスクも換装しないと無理。フロントキャリパーは強い入力で開いてしまうくらいなんですよ。リヤショックも同様で、まずダメになってて、スロットルを開けるとトラクションがなくてどこに行くか分からないほどですから100%交換。あとは性能が良くて軽いマフラーをお勧めしておきます。外装もノーマルでいいですが、純正にこだわり過ぎて汚い状態になっているのよりは純正再塗装でいいですからペイントした方がいいしですし、長持ちします。スクリーンも同様の理由で交換しましょう。エンジンですが、これは普通に回って異音などがせず、煙が出ているようなことがなければ定期メンテナンスでいい。あとは順序の間違ったカスタムをしないことです。いいタイヤ、いいサス、いいブレーキをまず選ぶ。ほかはそれからでいいと思います」

杉本さんのアドバイスは、いつも通りに簡潔で的確だ。これも’94年の開店時、油冷現役時から多くの油冷新車、中古車両を仕立てて販売・整備してきた背景からだ。加えて、パーツや車両の有無や動向についても注意してほしいと言う。もう10~20年杉本さんが言い続けたことは、しっかり守ればこのようにいい状態を維持できる。実際の時間経過を経た良好な見本がここに見られるということだ。

▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!

Detailed Description 詳細説明

画像1: Detailed Description 詳細説明

外観は純正パターン/カラーで再塗装。そうすれば後々の劣化もこのように少なく、きれいに保る。てヘッドライトカバーも同様で、TG-RUNオリジナルのヘッドライトカバーを使ってクリア性を保つ。

画像2: Detailed Description 詳細説明

ハンドルを含めてコクピットは純正で構成、ヨシムラデジタルマルチメーターを追加。フロントブレーキマスターはブレンボ・レーシング、クラッチホルダーはゲイルスピードとして操作性を高める。

画像3: Detailed Description 詳細説明

製作当時時点で純正鉄タンクが廃番だったため、TG-RUNでは'85-'87GSX-R750用アルミタンクをビーターと開発し生産依頼し、それをこの車両でも純正カラーを施して装着。サビの心配もないし軽い。

画像4: Detailed Description 詳細説明

シートもTG-RUN & マジカルレーシング シートカウル&シートセット(ダクト穴有) で一新し、いい状態を保ち続ける。

画像5: Detailed Description 詳細説明

アルミMR-BOXフレームは純正で、エンジンは製作当時も乾式クラッチとも純正をメンテナンスして積んだ。各部とも今作った車両ではないか、または製作した2012年末当時の写真ではないかと思われそうだが、それほどに状態が良い。本文でTG-RUN・杉本さんが述べていたような手の入れ方が正解だったということだ。

画像6: Detailed Description 詳細説明

キャブレターはFCRΦ37mmのパワーフィルター仕様。吸排気系を変更して出力特性をセッティングし直し、軽量化につなげるのもポイントのひとつだ。

画像7: Detailed Description 詳細説明

フロントフォークはGSX-R750Rの純正Φ41mmにTG-RUN&ハイパープロスプリングを組んでセットアップ。フロントブレーキは'12年に撮影した時点で当時限定のブレンボBIGロゴ・CNCアキシャル4ピストンキャリパーに換えられ、TG-RUN×サンスターディスクを組み合わせた。その仕様をメンテナンスしながら使い続けている。

画像8: Detailed Description 詳細説明

排気系はケイファクトリー・ディアブロSチタンに換装され、大幅に軽量化される。アルミスイングアームとリヤブレーキは純正のままだ。

画像9: Detailed Description 詳細説明

ホイールはマグタンJB1で2.50-18/3.50-18→3.00-18/4.50-18に前後ワイド化、リヤショックはオーリンズを装着。ステップはTG-RUNバリアブルステップキットを使っている。

取材協力:タジマエンジニアリンング

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!

This article is a sponsored article by
''.