ヤマハがインドで新型フルカウルスポーツ「YZF-R2」を発表した。水冷204cc単気筒エンジンに電子制御スロットルを組み合わせ、パワーモード切替機能も実装。「ネクストレベル」を謳い、クラスを超えた装備が自慢だ。気になるのは日本への導入だが──。

まとめ:ヨ(webオートバイ編集部)
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クラストップの出力26.5PSに149kgの軽量シャシー

日本のヤマハ公式HPでYZF-R15/YZF-R125の生産終了が宣言されて間もないが、インドから朗報だ。新設計の水冷204cc・DOHC単気筒エンジンを搭載したブランニューモデル「YZF-R2」が発表されたのである。

YZF-R15/R125が搭載するVVA(可変バルブ)付きSOHC単気筒とは異なり、DOHC4バルブを採用。VVAも非搭載だ。このエンジンについてヤマハは「クラス最高馬力」を謳い、26.5PS/10000rpmを公称。DOHCらしく高回転高出力の設定であり、排気量の小さい(ストロークが短い)R15/R125と同じ回転数で最高出力を発生するのが特徴だ。

画像: YAMAHA YZF-R2/R2M インド仕様(写真はR2) 総排気量:204cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 シート高:810mm 車両重量:149kg 参考価格:R2=23万9500ルピー(日本円換算約40万円)~/R2M=25万3000ルピー(約42万3000円)

YAMAHA
YZF-R2/R2M
インド仕様(写真はR2)

総排気量:204cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:810mm
車両重量:149kg

参考価格:R2=23万9500ルピー(日本円換算約40万円)~/R2M=25万3000ルピー(約42万3000円)

電子制御スロットルを採用するのも見どころで、「ストリート/スポーツ/レイン」の3段階に切り替え可能なパワーモード制御「ヤマハ・ライド・コントロール(YRC)」を実装。これに双方向クイックシフターをこのセグメントとしては初めて採用している。

画像: YRCは『STREET』『SPORT』『RAIN』の3段階に設定可能。

YRCは『STREET』『SPORT』『RAIN』の3段階に設定可能。

画像: このクラスで双方向クイックシフターを初採用。ステップは位置調整が可能なタイプだ。

このクラスで双方向クイックシフターを初採用。ステップは位置調整が可能なタイプだ。

このほかアシスト&スリッパークラッチを採用し、トラクションコントロールシステムとデュアルチャンネルABSも標準装備。吸気サウンドチューニングによって胸のすくような加速サウンドも手に入れた。

シャシーは、R15/R125らが採用するスチール製デルタボックススタイルではなくスチールパイプのダイアモンドフレームだ。これにアウターチューブをゴールド仕上げとしたΦ37mm倒立フロントフォークとリンク式モノクロスのリアサスペンションを組み合わせ、位置調整が可能なステップも採用する。車重149kg(クイックシフター装備車は150kg)はセグメント最軽量だ。

画像: 倒立フロントフォークに組み合わされる4ピストンのブレーキキャリパーはニッシン製ラジアルマウント。フロントディスクはΦ282mm、リアディスクはΦ220mmとし、前後デュアルチャンネルのABSも標準装備する。タイヤはフロントがバイアス、リアには140mm幅のラジアルを奢る。

倒立フロントフォークに組み合わされる4ピストンのブレーキキャリパーはニッシン製ラジアルマウント。フロントディスクはΦ282mm、リアディスクはΦ220mmとし、前後デュアルチャンネルのABSも標準装備する。タイヤはフロントがバイアス、リアには140mm幅のラジアルを奢る。

メーターは5インチTFTフルカラーディスプレイとし、Y-Connectでスマートフォンと連携も可能。

YZF-R2シリーズのラインナップは、標準仕様のYZF-R2に4色が用意され、上級仕様のYZF-R2MにはR1Mイメージの1色のみの設定となる。

そんな魅力的なYZF-R2だけに、もちろん日本への導入も期待したいところ。すでに販売好調な2気筒YZF-R25が存在するとはいえ、価格帯が異なるならば存在意義はあるはずだ。

画像: MotoGPをイメージさせるウイングレットは950ルピー(約1500円)でアクセサリー設定される。

MotoGPをイメージさせるウイングレットは950ルピー(約1500円)でアクセサリー設定される。

セローの復活か、WR200Rの登場か

この204cc単気筒マシンに注目したいのは、これまでのYZF-R15/MT-15/WR155Rのように、新型エンジンを各カテゴリーのマシンに搭載する可能性が高そうに思える、という理由もある。それによって開発コストを抑えることができるだけでなく、インド市場におけるプレミアムクラスを150ccから200ccクラスへと移行させることも狙えるのではないか。

ネイキッド版であるMT-02(仮)や、ヘリテージスポーツのXSR200(仮)、あるいはオフロード車のWR200R(仮)などの登場にも期待してしまう。

そして何より、200cc前後の軽量単気筒ということで多くのヤマハファンが望んでやまないのは、セローの復活だろう。初代セロー225から最終のセロー250まで、初心者やベテランを問わずに支持され、たくさんのライダーを育ててきた名車だ。

情報筋によれば、以前から“そのままセローの名で復活することはなくても、セロー的なものをリリースする”ことについては、ヤマハの中でもかなり真剣に検討されてきたと言われている。この204cc単気筒を搭載し、新型の“セロー的なもの”、つまり「シート高が低めで誰もが扱いやすく、トライアル的な要素も含めた真剣な土遊びにも対応したオフロードモデル」として発表される可能性が高いのではないか──。そう思わずにはいられないのである。

答え合わせには少し時間が必要そうだが、ヤマハさんにはぜひともお願いしたい。頼みますよー!

ヤマハ「YZF-R2」「YZF-R2M」のカラーバリエーション

画像: YZF-R2[RACING BLUE]

YZF-R2[RACING BLUE]

画像: YZF-R2[MATTE WHITE PEARL]

YZF-R2[MATTE WHITE PEARL]

画像: YZF-R2[METALLIC BLACK]

YZF-R2[METALLIC BLACK]

画像: YZF-R2[DARK BLUISH GRAY]

YZF-R2[DARK BLUISH GRAY]

画像: YZF-R2M[METALLIC GRAY]

YZF-R2M[METALLIC GRAY]

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ヤマハ「YZF-R2」の主要スペック/価格

全長×全幅×全高1980×700×1140mm
ホイールベース1340mm
最低地上高170mm(乗車時は145mm)
シート高810mm
車両重量149kg(R2M=150kg)
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量204cc
ボア×ストローク66.0×59.6mm
圧縮比11.5
最高出力19.5kW(26.5PS)/10000rpm
最大トルク19.1N・m(1.9kgf・m)/8000rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式常時噛合式6段リターン
ブレーキ形式(前・後)油圧式ディスク・油圧式ディスク
タイヤサイズ(前・後)100/80-17M/C 52S・140/70R17M/C 66H
乗車定員2名
参考価格23万9500ルピー~

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