まとめ:Heritage&Legends 編集部
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取り回しにまで配慮した細かい作業で違いが出る
トーンを抑えながらもメタリックを加えた火の玉カラーでスマートな渋さを与え、車体側はブラックベースでまとめてシャープ感を作り出す。それでいてZ900RSのエッセンスが感じられる。サンクチュアリーコウガによる車両だが、どんな構成なのだろう。同店はZ系など旧車の扱いが多いはずだが、現代車にどう対応したのかも合わせて、サンクチュアリーコウガの立入さんに聞いてみた。
「新車を購入されたお客さんが“フルカスタムをしたい”といらっしゃったんです。当店は初めての方でしたので“フル”の内容を聞いてみると“カラーリングも含めて雑誌に出てくるような(カスタム)”ということでした。それでサンクチュアリー(ノーブレスト)でも多くパーツを作っているので、それらを中心に手を入れていったんです」

意外に思えるが、同店ではZ900RSを扱うのは初めてとのこと。それでもパーツを選び仕立てていく中に、コウガ店らしさも見られる。
フロントフォークはノーブレストE×Mパッケージによってオーリンズ化されるが、ブラックがラインナップにある「ユニバーサル仕様」でなく、ゴールドの設定しかない「FGRT207仕様」をあえて選んだ上でフォークアウターと、FGRT仕様ではキャリパーサポートとワンピースになっているボトムピースとをブラックで再アルマイト。他のパーツも同様に細かい部分に手を入れて組んでいく。ブレーキライン、さらに配線もきれいに配し直して取り回しの軽さも狙っていった。

見えない部分なんですけれど、と立入さんは言うが、こうした部分にこそ他と異なるカスタム、プラスの部分が加わるという具合だ。旧車ではまずレストアが要るけれど現行車ではそれがないのは利点。でも、見合うパーツを検討したり前述のようなモディファイをどう入れるかを考えていく工夫が要ったとも。なるほど、冒頭のようなスマート感はそういう作りのにじみ出した部分だった。
カラーリング含めた仕上がりを気に入り、この車両でカスタムの世界を覗き込んだオーナーさんは、Z900RSのルーツたる空冷Zにも興味が出てきたという。ネオスタンダードのZ900RSがさらに深い世界への入り口となる。それだけこの車両の出来が良かったのだろう。
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Detailed Description 詳細説明

ノーブレスト・オーリンズE×Mパッケージは「FGRT207フォーク仕様」を選択。ステムは同パッケージ同梱のガル型でフォーク上側にはビレットヘッドライトステーも備わる。メーターリングもブラック処理され、コクピット部の統一感を作る。フロントマスターはブレンボRCS、クラッチホルダーはコーケンだ。

外装は落ち着いたトーンの火の玉カラー&パターンでフルペイントされた。

シートも張り替えられてスマートな印象とカスタム感、また良質な乗り心地を作り出す。

ステップはナイトロレーシング。その上奥にオーリンズ・ブラックラインショックが見える。

水冷直4エンジンや鋼管トレリスフレームはZ900RSノーマル。レストアなしで手を入れられる利点がある現行車だが、その分カラーリングや量産品に対する細かい処理、組みが差を付ける要素になり、それらが実践される。

冷却系はナイトロレーシングのZ900RSラウンドタイプ ワイド ラジエータKITに換装される。その裏に見える排気系は同じくナイトロレーシングの4in1“ウェルド”クラフト チタン3D EXマフラーだ。

オーリンズFGRT207フォークを選び、アウターチューブは設定のないブラックへ再アルマイト。キャリパーサポート一体のボトムピースも合わせてブラック化した。カーボンフロントフェンダーはノーブレスト・E×Mパッケージ同梱品でフロントブレーキはブレンボ484 Cafe Racerキャリパーにサンスター・プレミアムレーシングディスクだ。

リヤまわりはスカルプチャー・Z900RS専用ボルトオン ワイドスイングアームにブレンボGP2-CRキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクの組み合わせだ。

ホイールはO・Zレーシング製アルミ鍛造のGASS RS-Aでフロントのサイズは3.50-17、リヤには純正より1サイズ拡大した6.00-17サイズを履く。
取材協力:サンクチュアリーコウガ
レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部






