2026年7月23日、宇都宮芳賀ライトレール線にて、MotoGP第16戦・MOTUL 日本グランプリ開催にともない誕生した新たな来場アクセスルート「モビリティリゾートもてぎ×LRT・スマートアクセス」の導入を記念したプロモー^ションイベントが開催された。なんとLRTとRC213V-Sが並走するという驚きの内容で、ライダーを務めたのは前日の7月22日に日本GPのワイルドカード参戦が発表されたばかりの中上貴晶選手! 早速現地の模様をレポートしていこう。

中上貴晶選手に聞きました

画像: 中上貴晶選手

中上貴晶選手

37度という猛暑の中、終始笑顔でデモランをこなしてくれた中上選手。イベント前日の7月22日には日本グランプリ・MotoGPクラスにワイルドカードで出走することも発表され、また、1000cc最後となる母国グランプリ、2027年からのワイルドカード廃止という背景も重なって、メディアの注目が非常に高まる中でインタビューが行われた。ここでその模様もお届けしよう。

-日本グランプリに向けた抱負-

「自分としても、やはり今年最初で最後のワイルドカードになると思いますし、来年はレギュレーションが変わって、ワイルドカードが出場できないルールになってしまっているので、日本グランプリに参戦できるのはすごく嬉しいですし、今年テストを重ねている中で、レギュレーションが来年2027年で変わる(1000cc→850cc)ので、1000ccの最後の年として、自分自身、テストチームも含めて、悔いのないいいレース、いい週末にできるように精一杯頑張りたいと思います。レギュラー参戦のときとはまた違うプレッシャーはありますが、テストチームとしっかりやり込んできた中で、いい成果を残せればと思っています。精一杯頑張りつつ楽しみたいと思っています」

-久しぶりの“競って走る”環境をどう思うか-

「今季は非常に内容の濃いテストをさせていただいていますが、皆さんご存知の通り、ほぼ来季に向けての850ccマシンのテストがメインで、HRCからも『来年は勝てる、勝負できるバイクを頼む』とお願いされていて、すごく大きなプレッシャーがある中でテストをしています。その環境の中で日本グランプリ、ワイルドカードで出るということで、マシンが(テスト用の850ccから1000ccに)変わる、タイヤも変わる、というところで、自分自身も切り替えないといけないですし、その前に事前テストを設けていただいているので、短い時間の中でしっかりパフォーマンスを出せる準備をしていきたいと思っています。ただ参戦する、ただ日本グランプリに台数を増やすために出るわけではない、と思っていますので、出るからにはきちんとした結果を目指し、いいパフォーマンスを見せたいと思っています」

-ワイルドカード参戦がなくなることについて-

「レースに出るメリットはもちろんたくさんありますし、テストで分かる部分と、レースに出てみないと分からない部分というのもあります。来季、レギュレーションが新しく変わってワイルドカードがなくなるというのは、 テストライダーとしてどうなのかな、という思いは正直あります。何回かレースに出て、実際にそのマシンのパフォーマンスだったり、レースに出てみたらこうだった、というデータも、テストで(マシン開発に)どんどん落とし込める部分がたくさんあるので、それができなくなるのは残念ですし、皆さんの前で走ることや、自分自身のレース勘も大事なので、そこが来季なくなってしまうというのは、ちょっと残念な部分ではあります」

-テスト中の850ccマシンについて-

「言えることは限られますが、今の時点でかなりいい仕上がりになっていると感じています。850ccのマシンのテストはもう一人のテストライダー、アレイシ(エスパルガロ)選手が4月に大きな怪我をして離脱してしまい、今は自分ひとりでテストをしていますが、最初からパフォーマンスは(レベルが)高いなと感じていて、テストを重ねるごとにバイクの仕上がりもかなり良くなってきているので、すごく手応えを感じています。まだあと数か月ありますし、テストも何度か控えていて、来季の開幕戦までにかなりのテスト項目が控えてはいますが、今の時点でもかなり高いパフォーマンスは出せています」

-小椋 藍選手との“日本人ライダー対決”について-

「日本人対決ということですが、そこまで自分は意識しているわけではありません。小椋選手は本当に絶好調で、オランダグランプリで優勝する姿も見ましたし、その一つ前のチェコGPでも、現場入りしてグランプリを見させてもらいましたが、小椋選手は昨年から何段もレベルを上げている印象で、走りもそうですけど、本当に強烈なレースペースを持っていると思います。もちろん、彼と一緒に走れれば嬉しいですが、自分が彼と同じレベルに達せるかは正直わからないです。今チャンピオン争いをしている彼のパフォーマンスについては、すごく嬉しい気持ちは正直あります。来年ワイルドカードがないということで、もしかしたら今年が最後のワイルドカード参戦になるかもしれない、という事情を含めると、本当に少しでもチャンスがあれば、小椋選手と一緒に走れればな、というのが 正直な気持ちです」

-日本グランプリでのRC213Vの“強み”とは-

「今年はRC213Vには数回しか乗っていません。昨年から引き続いたDNAを持ちながら、少しずつ改良、アップデートしていっている最中ですが、後半戦に向け、大きなものではないものの、いくつかのアイテムをアップデートすると聞いているので、それがすごく楽しみです。あと、今、自分がテストしている850ccマシンの“旨み”を1000ccマシンにも取り入れようというアイデアも出ています。先ほども言ったように、850ccマシンは、いま非常に良いペースで開発が進んでいるので、その良さを最後の1000ccマシンにいい形でアップデートできれば、レギュラーライダーたちも結果も含め、気持ちよく走ってもらえるんじゃないかなと思っています。日本グランプリのもてぎは、典型的なストップアンドゴーのレイアウトなので、もともと持っているホンダのエンジンの強さだったり、非常に大事なブレーキングでの強さを日本GPでも発揮できるように、自分もその手助けをしながら、なんとか間に合うようにしたいなと思っています」

-新しく導入されるアクセスルート(LRT+バス)について-

「モビリティリゾートもてぎへのアクセスが良くなるというのは非常にいいことですし、より簡単に行けるというのは“中の人間”としてはすごくありがたいです。もてぎに行くためのアクセスに関しては、ファンの方がすぐに行けるような距離感ではなかったり(乗り換えなどの)待ち時間が長いという声は聞いていたので、それが改善される、LRTを使ってもっと便利に行けるようになる、というのはすごくいいことだと思います。今回のイベントでの自分の映像を見て、一般の方々に『アクセスが良くなったんだな』『行ってみようかな』と理解を深めていただければすごくいいことだと思うので、どんどん自分自身もお手伝いしていきたいと思っていますし、今後もっともっとモビリティリゾートもてぎに行けるアクセスが増えて欲しいと望んでいるので、すごく嬉しいです」

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