2026年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第8戦イギリスGPが開催された。週末を通してAruba.it Racing - Ducatiの2人が主役となり、タイトル争いを決定づける重要な1戦となった。
レポート:河村大志

ドゥカティ勢がトップ6独占!大激闘のレース1をレクオナが制す

気温26度、路面温度42度のドライコンディションの下、23周で争われたレース1は最終盤まで目が離せない展開となった。2番グリッドから好スタートを切ったイケル・レクオナ(Aruba.it Racing - Ducati)がトップに立ち、ポールポジションスタートのニッコロ・ブレガ(Aruba.it Racing - Ducati)が2番手に続く展開。序盤からブレガが何度かトップをうかがうが、レクオナも首位をがっちりと死守する。

3周目にはトップの2台が3番手以下に約1秒のリードを築き、テール・トゥ・ノーズの接戦を展開。レクオナは4周目に1分25秒520のファステストラップを記録し、ブレガをコンマ4秒前後に引き離しにかかる。しかしブレガも中盤の12周目に1分25秒491とファステストを更新し、レース終盤に向けて再びレクオナの背後にピタリとつけた。

画像: ブレガの猛追を抑え込むレクオナ © Dorna WSBK Organization Srl, 2026

ブレガの猛追を抑え込むレクオナ

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勝負が動いたのは残り3周となる21周目。シケインの進入でブレガがトップに躍り出るが、続くヘアピンでレクオナがクロスラインで首位を奪い返す。 勝負は最終ラップまでもつれ込み、ヘアピンの進入でブレガが再びラインを変えて前に出ようと試みるが、レクオナが見事にこれを抑え切った。

レクオナが0秒165という僅差で逃げ切り、自身141戦目にして悲願のSBK初勝利を達成。ブレガは2位となり、驚異的な連勝記録は「25」でストップしたものの、ドゥカティとしての連勝記録は継続されることとなった。

画像: 悲願の初優勝を挙げたイケル・レクオナ © Dorna WSBK Organization Srl, 2026

悲願の初優勝を挙げたイケル・レクオナ

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3位には9周目に順位を上げたヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)が入り、ドゥカティが表彰台を独占。さらに4位サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)、5位トミー・ブライドウェル(Superbike Advocates)、6位ロレンツォ・バルダッサーリ(Team Goeleven)と続き、トップ6をドゥカティ勢が占めるという圧倒的な結果に終わった。

2026 SBK 第8戦イギリスGP レース1 結果

画像1: resources.worldsbk.com
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波乱のSPR、ブレガが逆転勝利でチームタイトルを確定

翌日のスーパーポール・レースは気温23度、路面温度35度のドライコンディションで行われた。10周の超短期決戦は、レース1覇者のレクオナが好スタートで飛び出し、モンテッラ、ブレガが続く。

しかし2周目の最終コーナーでトップを快走していたレクオナが痛恨の転倒を喫してしまう。代わってモンテッラが首位に立つが、背後に迫ったブレガが5周目のメルボルン・ヘアピンでモンテッラをパスしトップを奪取。 そこからは約1秒のリードを保ったブレガがそのままトップチェッカーを受けた。1秒581差の2位にモンテッラ、さらに1秒765差の3位にサム・ロウズが続き、ここでもドゥカティ勢が表彰台を独占した。

レクオナはノーポイントに終わったものの、このブレガの勝利により、Aruba.it Racing - Ducatiは残り4戦を残して2026年シーズンのチームタイトルを早々に確定させた。

2026 SBK 第8戦イギリスGP スーパーポール・レース 結果

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ブレガが芳賀紀行の記録に並ぶ!ドゥカティがマニュファクチャラーズタイトルも獲得

画像2: © Dorna WSBK Organization Srl, 2026
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週末を締めくくるレース2は、気温25度、路面温度39度のドライコンディションのもと、23周で争われた。 ポールポジションのブレガが1コーナーから首位の座を確保し、モンテッラ、アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)が続く。

一方、スーパーポール・レースでの転倒により10番手グリッドからのスタートとなったレクオナは、1周目に7番手まで挽回する猛烈な追い上げを見せる。

トップのブレガは周回ごとに後続を引き離し、5周目には約1秒、レース中盤には約2秒と独走態勢を築いていく。その後方では、怒涛のペースで追い上げるレクオナが7周目に3番手へ浮上。さらに14周目には2番手モンテラの背後に迫り、16周目の最終コーナーでついにモンテッラをかわして2番手を奪い取った。

しかし、この時点でトップのブレガとの差は約2.5秒。レクオナの追い上げもここまでとなり、ブレガが最終的に4秒161差をつけて余裕のトップチェッカーを受けた。

この勝利はブレガにとってWorldSBK通算43勝目となり、日本のレジェンドである芳賀紀行が持つ歴代6位の記録に並ぶ偉業となった。

2位にレクオナ、3位にモンテッラが入り、イギリスラウンドの3レース全てでドゥカティが表彰台を独占。この結果、ドゥカティは残り4戦を残して2026年のマニュファクチャラーズ・タイトルも確定させ、チームとの2冠を達成する完璧な週末となった。

画像: チームとマニファクチャラーズでタイトルを獲得したAruba.it Racing - Ducati © Dorna WSBK Organization Srl, 2026

チームとマニファクチャラーズでタイトルを獲得したAruba.it Racing - Ducati

© Dorna WSBK Organization Srl, 2026

4番手争いでは、終盤にビモータ・カワサキのチームメイト同士によるバトルが勃発。残り3周でアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)がアレックス・ロウズの前に出て4位に入り、0秒236差の5位にアレックス・ロウズが続いた。

6位はギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)、中盤まで4番手を争っていたサム・ロウズは後退して7位。8位バルダッサーリ、9位チャビ・ビエルへ(Pata Maxus Yamaha)、10位にアルバロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)というトップ10の顔ぶれとなった。

2026 SBK 第8戦イギリスGP レース2 結果

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