レポート:河村大志
予選Q2でベッツェッキが転倒負傷 スプリントはマルケス兄弟がワンツー
第11戦ドイツGPは、公式予選から波乱の幕開けとなった。予選Q2のタイムアタック中にマルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)が転倒。左鎖骨の転位骨折と診断され、午後に予定されていたスプリントと翌日の決勝レースの欠場を余儀なくされた。
一方、ザクセンリンクを大得意とするマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)が貫禄のポールポジションを獲得。前戦オランダGPで最高峰クラス初優勝を達成し注目が集まる小椋藍(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)も5番グリッドを確保した。
同日の現地時間15時から開催されたスプリントでは、マルク・マルケスがポールポジションからホールショットを奪うと、一度もトップを譲ることなく独走し今季4勝目となるスプリント優勝を飾った。
2位にはアレックス・マルケス(Gresini Racing MotoGP)が入り、マルケス兄弟による11か月ぶりのワンツーフィニッシュを達成。3位にはファビオ・ディ・ジャナントニオ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)が続き、ドゥカティ勢が表彰台を独占する結果となった。
また、小椋はこのレースでアプリリア勢トップとなる4位に入り、表彰台まであと一歩に迫る走りで翌日の決勝に期待を抱かせた。

アプリリア最上位となった小椋
2026 MotoGP 第11戦ドイツGP スプリント結果

オランダとは打って変わってドイツでは強さを見せたドゥカティ勢

マルク・マルケスがパーフェクトウィン!小椋藍が鮮やかなパッシングで2位獲得!!

5番グリッドからスタートした小椋はイン側からターン1に入り3番手に浮上
30周という長丁場の決勝レースでは、好加速を決めたマルク・マルケスがホールショットを奪い、アレックス・マルケスが2番手に続く。そして、5番グリッドから好スタートを決めた小椋が一気に3番手へ浮上し、序盤から表彰台争いに加わった。
しかし、小椋は直後にチームメイトのラウル・フェルナンデスに抜かれて4番手に後退。5番手以下にはディ・ジャナントニオ、ホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)といった実力者が続く展開となる。
先頭のマルク・マルケスはスプリントと同様にあまりリードを広げないペースでコントロールし、アレックス・マルケスが0.2〜0.3秒差、3番手のフェルナンデスも0.4秒差で追走。すると4周目、タイトル争いで僅差の3番手につけていたディ・ジャナントニオがターン10でクラッシュし、リタイアを喫してしまった。

左回りで圧倒的な強さを見せるM.マルケスがトップを快走
9周目、2番手のアレックス・マルケスが最終コーナーで転倒。これで小椋は再び3番手に繰り上がり表彰台圏内に浮上する。
レース後半に入ると、マルク・マルケスはフェルナンデスとの差を2秒まで拡大するなか、小椋はフェルナンデスに接近。そして24周目のターン1でフェルナンデスをオーバーテイクし2番手へと浮上した。
小椋はマルク・マルケスを追うも、2番手に浮上した時点ですでに2.5秒差になっており、その差を詰めるには至らなかった。

2番手争いはフェルアンデスと小椋の同門対決に
スタートから一度も先頭を譲らなかったマルク・マルケスがトップチェッカーを受け、今季3勝目。最高峰クラスにおけるザクセンリンク10勝目という圧倒的なリザルトを残した。
2位には小椋が入り、チェコGPから初優勝を含む3戦連続の表彰台。3位にはフェルナンデスが続き、スーパーファイル・トラックハウス・チームは2戦連続のダブル表彰台を獲得した。

ファンと喜びを分かち合う「ザクセンキング」
2026 MotoGP 第11戦ドイツGP 決勝結果

タイトル争いは激化!小椋藍がランキング2番手に浮上
この第11戦を終え、チャンピオンシップのランキングにも大きな変動があった。
ディ・ジャナントニオが転倒ノーポイントに終わり、ポイントリーダーのマルティンが5位フィニッシュとなったことで、小椋がトップから14ポイント差のランキング2番手に浮上。さらにマルク・マルケスが18ポイント差の3番手に上がった。
予選での転倒による負傷で欠場したベッツェッキは、22ポイント差の4番手に後退している。
激闘が続くMotoGPはこのドイツGPの後、短い夏休みに入る。次戦となる第12戦イギリスGPは、約1ヶ月後の8月9日に決勝レースが行われる予定だ。

