記事紹介依頼話題となっていた“カクカク・ズーマー”こと「スクエアX125」がついに日本上陸。待望の国内1号車を今回独占試乗する機会に恵まれたので、早速ファーストインプレッションをお届けしよう! 気になっている人はじっくり読むべし!

文:太田安治 写真:南 孝幸
▶▶▶写真はこちら|ホンダ「スクエアX」の全体・各部・走行シーン

ホンダ「スクエアX」インプレ(太田安治)

画像: HONDA Square X 海外モデル 総排気量:124cc エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒 シート高:740mm 車両重量:122kg 価格:43万8000円 問い合わせ: PASSAGE埼玉店(048-857-1667)

HONDA
Square X
海外モデル

総排気量:124cc
エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒
シート高:740mm
車両重量:122kg

価格:43万8000円
問い合わせ:PASSAGE埼玉店(048-857-1667)

ズーマー+PS250!? 遊びゴコロ満載の1台

「3D曲面のボディデザインで、シート下にはラゲッジボックス、ステップはフロアタイプ」というのが常識的なスクーターの構成。しかしスクエアXを目の当たりにすると、常識破りの発想こそが革新の原動力だと思い知らされる…という表現は気取り過ぎか。

画像1: ホンダ「スクエアX」インプレ(太田安治)

実車は『スクエア』の車名が示す通り、四角い箱を組み合わせたようなデザインで、強そうだけど愛嬌がある、昭和のブリキ製ロボット玩具のような雰囲気を漂わせている。

年配のライダーなら、ホンダが2000年代序盤に展開した『Nプロジェクト』を思い出すかも知れない。「若手開発スタッフが自分の欲しいモデルを創る」というテーマを掲げ、スクーターをネイキッド化したズーマーやPS250を始めとする、既存のセグメントに収まらない個性的なモデルが誕生したのだが、それから20年以上を経て登場したこのスクエアXにも、なんだかNプロジェクトの理念が受け継がれているように感じる。

画像2: ホンダ「スクエアX」インプレ(太田安治)

スクエアX最大の特徴が個性的なルックスであることは間違いないだけに、走行性能にもひとクセあるのでは? と疑ってしまうが、動力性能とハンドリングは一般的なスクーターと変わらない。

ホンダが小型スクーター用に開発した空冷2バルブの「eSP」エンジンは国内販売されているDio110用よりボアが3mm大きい124ccで、最高出力は約9.45PS。PCXやリード125などに積まれている水冷4バルブの「eSP+」エンジンの12.5PSよりは数値的に見劣りするが、減速比がショート設定(加速重視型)だからなのか、市街地では何ら不満はない。

遠心クラッチの繋がり方が実にスムーズで、ゼロ発進の動き出しが優しく、極低速でのスピードコントロールがしやすい。今回は試していないが、おそらくダートも走りやすいだろう。

引き換えに、60km/h以上になると加速の勢いが弱まる。最高速も減速比と回転リミッターの関係で88km/hと公称されているが、原付二種区分の法定最高速度は60km/hだから、現実的には充分だ。

画像3: ホンダ「スクエアX」インプレ(太田安治)

ハンドリングは小型スクーターらしく軽快で、小回りも効く。ただ、前後の重量配分がいささかリア寄りで、フロントの落ち着きがやや少ないように感じた。重い荷物をリアに積むとこの傾向は増すから、積載時にはヘッドライト上部やセンタートンネルの上側に装着されているキャリアを上手に使うといいだろう。

注目すべきギミックが可動式タンデムシート。後部を片手で引き上げるとライダーの背中を支えるバックレストになり、同時に大きなリアキャリアが現れる。これは2004年にNプロジェクトから生まれたPS250が装備していた機構だ。上体が若干後傾して腕の負担が減り、座面に掛かる体重も分散されるので快適性は上がるが、ギャップ通過時は上半身全体に上下動が伝わってくるから、路面状態のいい道でのクルージングに適している。

ブロックパターンタイヤとSUV的なルックスから、オフロードでの走破性も期待してしまうが、前後サスペンションはストリート走行前提の設定で、最低地上高も一般的なスクーターと同等。キャンプサイトや山奥の秘湯に続く未舗装路程度なら躊躇なく入っていけるが、跳んだり跳ねたりは控えた方がいい。

画像4: ホンダ「スクエアX」インプレ(太田安治)

遊び心に溢れたデザインと装備は、どちらかと言えば保守的なイメージがあるホンダらしからぬもの。現在のところ日本国内で正規販売されるという情報はないし、何しろこの注目度の高さ。気になる人はすぐに問い合わせた方がいいだろう。

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