まとめ:オートバイ編集部
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憧れのナナハン(1975-1980年代初頭)解説
当時の潮流
▶免許制度改正により超難関“限定解除”時代到来
▶逆輸入車がまだ少なく、ナナハンが国内最高峰
▶限定解除×ナナハンライダーは羨望の的だった
1970年代初頭はゼッツーの時代

KAWASAKI
750RS(Z2)
1973年
当時価格:41万8000円
当時のカワサキ国内向けフラッグシップ。Z1譲りのDOHC4気筒746ccエンジンで「ナナハン最強」と称された伝説的スポーツモデル。
「CB対Z」が生んだナナハン戦国時代
1968年のホンダCB750Fourの発売をきっかけに本格的な大型バイク時代に突入した1970年代の国内二輪市場には、バイクブームの到来を予感させる魅力的なスポーツモデルが次々と登場した。中でも走り屋たちに高い支持を得たのがカワサキ750RS(Z2)である。
これによって市場では「CB対Z」という構図ができ上がったのだが、性能面ではツインカムを採用したZに軍配が上がった。さらにテールカウルを備えたスタイリングもスピード感にあふれていて、大型スポーツモデル人気をけん引する存在となった。
この調子で大型スポーツモデル市場が活況を呈するかと思われたが、当時、暴走族の横行が社会問題となっていて、解決策のひとつとして、あろうことか大型バイクを締め出すという方策がとられたのである。
そして1975年に二輪免許制度が改定され、400ccまでの中型限定自動二輪免許が生まれ、排気量無制限に乗ることができる自動二輪免許は取得が非常に困難なプラチナ免許になってしまったのだ。それでもがんばって限定解除したライダーも少なくなく、ナナハン人気は1980年代初期まで続いた。
Z2は相変わらずの人気ぶりで、カラーチェンジしながら1977年まで生産された。そして1978年にはZ750FOURへと進化。このモデルに関しては、Z2であるか否かという論争があるが、型式からすればモデルチェンジされた別のバイクといえるし、スタイルから見ればZ2の流れを汲むモデルといえる。いずれにしても人気モデルとして君臨した。
1979年には輸出モデルのZ1000MkIIの750cc版ともいえるZ750FXが発売。直線基調の伸びやかなボディスタイリングが目を引き、多くのライダーに支持された。
このように大型スポーツモデル市場ではカワサキが人気を得ていた。そうした状況を受けてホンダもニューモデルの開発を進め、1979年にCB750Fを投入。ヨーロピアンスタイルのCBナナハンは発売と同時に爆発的なヒットとなり、750ccスポーツモデルのパイオニアとしての誇りを守ったのである。
カワサキ「Z750 FOUR」(1979年)~「Z750FX」(1979年)解説
カワサキ「Z750 FOUR」

KAWASAKI
Z750 FOUR
1978年
当時価格:49万5000円
ゼッツー人気はD型になっても衰えず
Z2スタイルを受け継いだ国内向け直4フラッグシップの最終型で、生産はわずか約2200台ときわめて少ない希少車とされる。
Z1000A2系の改良フレーム&トリプルディスクを採用し、強化された車体にZ2系746ccエンジンを搭載することで、Z2より扱いやすく洗練された乗り味を獲得した“完成形の丸Z”として評価されている。1979年の「バイク・オブ・ザ・イヤー」で750ccクラスを制したモデル。
主なスペック
●エンジン形式:空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●排気量:746cc
●最高出力:70PS/9000rpm●最大トルク:5.7kgf・m/8500rpm●車両重量:245kg(乾燥)
●燃料タンク容量:17L●変速機形式:5速リターン●タイヤサイズ前・後:3.25-19・4.00-18
カワサキ「Z750FX」

KAWASAKI
Z750FX
1979年
当時価格:51万5000円
MkIIの角Zフォルムを踏襲して大人気に
Z1000MkIIの国内向け750版として誕生した角張った「角Z」スタイルのナナハンは、 Z2系空冷DOHC並列4気筒746ccエンジンを搭載し、直線基調のタンクとテールカウル、4-into-2マフラー、樹脂製リアフェンダーなど当時最先端の意匠と装備で硬派なスポーツイメージを確立した。
主なスペック
●エンジン形式:空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●排気量:746cc
●最高出力:70PS/9000rpm●最大トルク:5.7kgf・m/8500rpm●車両重量:246kg(乾燥)
●燃料タンク容量:18L●変速機形式:5速リターン●タイヤサイズ前・後:3.25-19・4.00-18
