まとめ:松本正雅
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Scrambler 100

DUCATI
Scrambler 100
Scrambler 100は、1962年に北米市場向けとして誕生した初代250 Scramblerをモチーフとした限定モデル。ベースとなったのはScrambler Nightshiftだ。

250 Scrambler(1962)
Scramblerは、最初のアメリカ人インポーターであるジョー・ベルリナーが、当時のドゥカティには存在しなかったオフロード向けモデルの開発を要請したのが起源で、1962年にアメリカ市場専用として250 Scramblerが誕生。後のスクランブラーブランドの原点となった。



車両は「Ducati 100」ロゴの刺繍が施されたアルカンターラ製シート、アルミ削り出しハンドルバークランプにリベット留めされたチェンテナリオ・ブロンゾ仕上げのプレート(モデル名およびシリアル番号入り)を特別装備として採用。さらにチェンテナリオ・ブロンゾのリングを備えた削り出し燃料タンクキャップカバーも装備しており「Collezione 100」シリーズ中でもっともクラシカルな雰囲気を持つ一台に仕立てられている。
Hypermotard V2 SP 100

DUCATI
Hypermotard V2 SP 100
Hypermotard V2 SP 100は、スペインの耐久レース「24 Horas de Montjuïc」で活躍したDucati 860をモチーフとしたデザインを採用。

DUCATI
860 “24 Horas de Montjuïc”(1975)
ブランドの人気を獲得するために耐久レースに参戦することが重要であると考えたドゥカティは、長時間レースの過酷な条件に耐えうるツインシリンダーエンジンのラインアップ拡充を図り、、1973年にDucati 860 Desmoのプロトタイプがデビュー。1975年には、サルバドール・カネラスとベンジャミン“ミン”・グラウの両ライダーが、NCRチームのカラーリングをまとった860で優勝、後にこのマシンは900 Super Sportへと発展する。




Hypermotard V2 SP 100は、オーリンズ製サスペンションや鍛造ホイールを標準装備するSPがベース。Ducati 100ロゴの刺繍が施されたアルカンターラ製シートを備え、乾式クラッチも追加されているほか、削り出しアルミニウム製トップブリッジのハンドルバークランプには、高品質なチェンテナリオ・ブロンゾの仕上げのシリアルプレートがリベット留めされる。
DesertX 100

DUCATI
DesertX 100
「Collezione 100」シリーズ中で最もユニークなモデルがDesertX 100。モチーフとなったのは、氷上デモンストレーション用に製作された特殊車両「Pantah Ice」だ。

DUCATI
Pantah Ice(1981)
当時ドゥカティは国営の持株会社の管理下にあり、その持株会社はアルファロメオなどの自動車メーカーも統括していた。1980年代初頭には、ドゥカティとアルファロメオの双方を統括していたEFIMが、アルプスのアイストラックでアルファスッドによる選手権を開催。そこで使われたのがPantah 500ベースのスペシャルマシンだった。スタッドタイヤを装着し、ブレーキを取り外してアイストラック専用車へと改造。観客向けにデモンストレーションを行なっていたという、異色の経歴を持つ1台だ。




DesertX 100はブルーストライプ入りのイエローカラーを採用し、ハイマウントフロントフェンダーやラジエーターガード、ヘッドライトグリルなどによってラリーマシンらしい雰囲気を強調。アルカンターラ製シートやチェンテナリオ・ブロンゾカラーのシリアルプレートも備わる。

「Collezione 100」シリーズの魅力は、単なる「限定カラー」ではなく、それぞれのモデルがドゥカティ100年の歴史の中で重要な転換点となったマシンやレースをテーマにしている点にある。イモラ200、デイトナ、マン島TT、モンジュイック24時間耐久、Pantahによる技術革新、初代Scrambler誕生など、ブランドの歴史そのものを10台の現行モデルで表現したコレクションといえるだろう。
