ドゥカティは2026年5月28日、イタリア・ムジェロサーキットで創業100周年を記念した特別プロジェクト「Collezione 100」を発表した。ブランドの100年にわたる歴史の中で生まれた数々の名車や歴史的瞬間をモチーフとした10モデルを展開し、それぞれ世界限定100台のみ生産。現行モデルをベースに特別なカラーリングや専用装備を与えたコレクターズアイテムであり、ドゥカティの過去と未来を結ぶ記念碑的なシリーズとなっている。
まとめ:松本正雅
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ドゥカティ「Collezione 100」概要

画像: ドゥカティ「Collezione 100」概要

歴史を彩った名車たちが限定100台の特別モデルとして蘇る

ムジェロ・サーキットで公開された「Collezione 100」は、単なる限定車シリーズではない。

ドゥカティが歩んできた100年の歴史の中から、レースでの栄光や技術革新、ブランドを象徴する名車たちにスポットを当て、それぞれを現代の最新モデルで再解釈した特別なプロジェクトだ。10種類のモデルはすべてシリアルナンバー入りで、各100台のみの限定生産。まさに世界中のドゥカティスタ垂涎のコレクションといえる。

各モデルには専用カラーリングだけでなく、「Bronzo Centenario(チェンテナリオ・ブロンゾ)」と呼ばれる特別色を採用。トップブリッジや燃料タンクキャップ、シリアルプレートなどに使用され、100周年モデルであることを強く印象付けているほか、キーオン時にはダッシュボードに専用のアニメーションも表示され、オーナーの所有感を高めている。

さらに専用リアスタンドやバイクカバー、真正証明書に加え、イタリア人アーティストのウーゴ・ネスポロ氏による直筆サイン入りアートプリントも付属。V4モデルは特製木製輸送クレートでの納車も用意されるなど、スペシャル感は徹底している。

Panigale V4 S 100

画像: DUCATI Panigale V4 S 100

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Panigale V4 S 100

Collezione 100の象徴ともいえるモデルがPanigale V4 S 100だ。このモデルは、1972年の第1回イモラ200マイルレースでポール・スマートとブルーノ・スパッジアーリが優勝した750 Imola Desmoをモチーフとしている。

車両にはカーボン製ウイングレットやマッドガード、Akrapovič製チタン/カーボンエキゾースト、乾式クラッチを装備。まさに100周年記念モデルの頂点に位置する仕様となっている。

750 Imola Desmoは、ドゥカティ初の2気筒市販車である750 GTをベースに開発されたレーサーだった。当時のMVアグスタ勢を打ち破った歴史的勝利は、ドゥカティが世界的メーカーへ飛躍するきっかけとなった出来事として知られる。特徴的なシルバーの「グリッターカラー」も忠実に再現されている。

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ちなみに、F1モナコグランプリでは、バイク好きで知られるフェラーリのルイス・ハミルトン選手がこのPanigale V4 S 100に乗ってパドックに登場。ゼッケンは自身のF1マシンと同じ「44」にカスタムされている。

Panigale V2 S 100

画像: DUCATI Panigale V2 S 100

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Panigale V2 S 100

Panigale V2 S 100は、1975年イタリア選手権でフランコ・ウンチーニがライディングした750 Super Sport Desmoをオマージュしたモデルだ。

パニガーレV2 Sをベースに「Ducati 100」ロゴの刺繍が施されたアルカンターラ製シート、アルミ削り出しスポーツハンドルバーやステアリングダンパーを装備。さらに新世代V2エンジン搭載車として初めて乾式クラッチを採用した点も見逃せない。

750 Super Sport Desmoは、1972年イモラでの成功を受けて誕生したスポーツモデルで、デスモドロミック機構を搭載した市販Lツインとして人気を博した。今回のカラーリングは当時の750 Sportを思わせる鮮やかなイエローをベースに、船舶用エンジンに用いられていたブラウン/バーガンディのアクセントを組み合わせている。

Streetfighter V4 S 100

画像: DUCATI Streetfighter V4 S 100

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Streetfighter V4 S 100

Streetfighter V4 S 100は、1979年の900 Sport Desmo Darmahから着想を得たモデルである。

ブラックとゴールドを基調としたカラーリングは、1970年代から1980年代にかけて、モータースポーツシーンで流行した配色だった。Darmahは現在でいうストリートファイターの先駆けともいえるモデルで、サイドカバーに描かれた虎のグラフィックが大きな特徴だった。

今回のStreetfighter V4 S 100では、ブラックとゴールドのカラーグラフィックを再現。「Ducati 100」ロゴの刺繍が施されたアルカンターラ製シート、プレミアムカーボンファイバー製のリアマッドガード、エンジンカバー、エキゾースト、さらに乾式クラッチを備え、特徴的な虎のモチーフもアンダーテールや専用アパレルにも取り入れられている。ドゥカティらしい攻撃的なキャラクターを現代的に再構築した一台だ。

Monster 100

画像: DUCATI Monster 100

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Monster 100

Monster 100は、初代Monsterシリーズの集大成ともいえるMonster S4Rs Tricoloreをデザインモチーフとした記念モデルだ。

画像: DUCATI Monster S4Rs Tricolore(2008)

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Monster S4Rs Tricolore(2008)

1993年に初代が登場したMonsterは、ネイキッドスポーツというカテゴリーを確立した歴史的モデル。今回のモチーフとなったS4Rs Tricoloreは初代Monsterの最終進化形と言うべき1台で、スーパーバイク譲りの水冷「テスタストレッタ」エンジンを採用。モンスターシリーズの頂点に立つモデルとして高い人気を誇った。

今回のMonster 100はS4Rs Tricoloreを思わせる、イタリア国旗をイメージしたトリコローレカラーをまとい、乾式クラッチやアルカンターラ製シート、ウインドシールド、シングルシートカバーを装備。Monsterの歴史を象徴する記念モデルに仕上げられている。

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