SC54活用でSC40の弱点を消し良さを作り込む
1992年のCB1000SF(SC30)に始まり’98年にダブルプロリンク・リヤサスのCB1300SF(SC40)に進化、’03年にFIのSC54となり’25年春のファイナルエディションまで、30年を超える歴史を積んでいったホンダ・ビッグ1=スーパーフォアシリーズ。

これはそのうちSC40を元に、しゃぼん玉が手を入れた車両だ。アルミタンクやカーボンの外装類からは軽さを意識したことが分かる。しゃぼん玉・取締役社長の滝川さんは言う。
「この車両は2001年頃から当店で手を入れ続けているものです。元々の重さ(参考までに純正は乾燥249kg)やボリュームが大きな部分に手を入れることから始めました。オーナーの那須さんはツーリングもカスタムも好きですし、その中で出てきたオーダーを反映する形で進めていますが、私も一緒に走ること(カスタム車で行うしゃぼん玉ツーリングなど)で走り方や方向性も分かりましたので、その要素を入れています」
エンジンはポート加工を行いハイカムを組み冷却系も強化し、レスポンスや出力特性を見直した。カスタムパーツが少ない部分に関してはマフラーのワンオフや他モデル流用のラジエーター等で対処していく。

圧巻は巧みな手法が使われた足まわりだ。ノーマルではコーナー進入でアンダーステア、後半で切れ込むアンダー/オーバー傾向が見られたため、ディメンションをSC54のものに変更する。ステムをウイリーのSC54用特注品とした上でフロントフォークを純正Φ45mmからSC54の純正Φ43mmに同径のオーリンズRWUに。これで自然な回り込みが得られた。これに合わせてリヤも作動性を高めるべくダブルプロリンクからダイレクト作動化。ZRX1100用ペンスキーショックをモディファイして、SC54用に手を入れたプレスフォーミングスイングアームを組み合わせた。
サーキットも走る那須さんに合わせてのこうした加工で、重さは重厚さから芯のあるものに変わり、走りの質は高まった。今後もこの車両に乗り続けるという那須さんの意向にも応えたいと滝川さん。パーツ難が出てきたとしてもここまでの経緯を聞けば、それは問題なしだとも思える。
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Detailed Description 詳細説明

ステアリングステムはウイリーのSC54用(現在生産終了)を特注でオーダーして合わせ、SC40メーターをセット。フォークオフセットは40から35mmとなり、フォーク径もΦ45からΦ43mmに変わった。

左右マスターはゲイルスピードVRCに肉抜きレバー/チタンピボットを組み合わせたしゃぼん玉ストリートスペシャルを使う。

燃料タンクはビーター・アルミで叩き出し感もヘアライン調の仕上げも生かしてある。

シートも作り替えてホールド感や体重移動を行いやすくした。

ステップはWR'sでスプロケットカバーはポッシュフェイスだ。

エンジンは1284ccの排気量をそのままにポートを加工しヨシムラST-2カムを組んだ仕様とした。エンジンスライダーはモリワキ。ZRX1100用を加工流用したラウンドビッグラジエーターも装着される。フレームほかの状態も良く保たれている。

吸気はヨシムラTMR-MJNのデュアルスタックファンネル仕様が使われる。

フロントフォークはオーリンズRWUのSC54用をセッティングして使い、フロントブレーキはブレンボ・アキシャルCNC 4Pキャリパー+プラスμディスクの組み合わせとした。

リヤブレーキキャリパーはブレンボGP2-SS CNC 2Pでオールチタンの排気系はワンオフで仕立てたものだ。

リヤサスはSC40純正のダブルプロリンクを廃してSC54用アクティブ・プレスフォーミングスイングアーム+アクティブコンバージョンKITにZRX1100用加工のペンスキーショックを組み合わせて自然なハンドリングも得た。前後ホイールはゲイルスピードTYPE-Rの3.50-17/6.00-17サイズでドライブチェーンはEK ThreeDの530サイズを使っている。






