文:安藤元之 写真:DUCATI
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ドゥカティ「スーパーレッジェーラ V4 チェンテナリオ」解説

DUCATI
SuperLeggera V4 Centenario
世界500台限定
総排気量:1103cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
シート高:855mm
車両重量:173㎏(燃料除く)
妥協を廃し究極を突き詰めた夢のマシンが世に解き放たれる
2026年3月、イタリアのボローニャでドゥカティ創業100周年を記念するモデル『チェンテナリオ』が二輪ジャーナリストへ向けアンベールされた。見たことのないマットレッドの美しさに目を奪われる。全体的にしっとりと落ち着いた印象を受け、直感で「美しい」と感じる。バイクは芸術作品と語る車体開発責任者のクラウディオさんに開発秘話を伺った。

チェンテナリオ車体開発責任者
クラウディオ・フォンティさん
開発指示は社長のクラウディオドメニカリ氏を含めたマーケティングチームが担当し、開発はいかにマシンの限界を越えることができるか? を指針とし、 1g、1PSと小さな数字に一切の妥協をせず作り上げてきた。デザイン、機能、性能の全てが異次元であり、間違いなく世界最高のバイクを創り上げたと自信を覗かせる。またペイントは全て手作業という拘りは世界に唯一無二となるスペシャルマシンとなりオーナーの所有欲を完全に満たす事になりそうだ。
空力面では、ウィリー低減を目的としたウイングレットの仕様決定にあたり、サーキット走行を繰り返し行い、ダウンフォースと空気抵抗のバランスポイントを時間を掛け見出したとのこと。
また世界初となるカーボンセラミックのディスクブレーキは装着しただけでは認証を取ることができない。低温、雨などあらゆる気象条件において満足する性能を得るべく、ABS ECUの調整が不可欠で、ブレンボ社及びドゥカティの共同で開発し一般公道要件をクリアしている。
またそれに併せ電子制御システム(TCS、ウィリー制御など)も徹底的に性能アップを図り、サーキットでの実走行テストとシミュレーションを繰り返す事で扱いやすさを追求。
更にカーボン製フロントフォーク、カーボンホイールの軽量化、カーボンスイングアーム、カーボンメインフレームの軽量化と重量低減を徹底的に見直し完成車重量167kgを達成。当然凄い数値であるのだが、本当に凄い事は重心から離れた場所に位置するパーツが劇的に軽くなっている事だ。この事こそ最も重要とクラウディオ氏は言う。この事こそが真の見えないスペックではないだろうか。
モトGPライダーのみが知ることのできた、その高すぎる運動性能が、ついに一般ライダーにも解放される。そしてそれを経験できるのは世界でたった500人の選ばれしライダー。まさにライダーの夢と言っても過言ではない。
