メーカーや車種も思わず見間違うほどの構成力
どこから説明するといいのだろうか。そう言わざるを得ない不思議な1台。外装やカラー、マフラーからカワサキ車カスタムのように見えて、タンクにYAMAHA、じっくり見てSRか?! と分かる。
製作したのはステージ1の風間さん。2025年 8月 11日にはCB750(RC42)にCB750F(RC04)外装をコンバートした車両、’25年9月1日にはZR-7にドレミ製ゼファー750・Z2Style外装を載せた車両を紹介した。

「SRの“らしいところ”を壊してみようと思ったんです。普通だとSRってカフェレーサーやチョッパー方向になりがち。それに今ひとつ速く思ってもらえない。どうするかなと考えてたら自分のZR-7(Z2 Style)が目に入って、この色(水色タイガー)でカワサキ風にしちゃえ! と」
ティアドロップタンクは塗り替えて、シートはこれもSRでは見なさそうだけれど4気筒ネイキッドならよく使う形にしてタックロールに加工、テールカウルも社外品を見つけてZ2テールランプを合体して装着。これもSRではまず見ないだろうかち上げメガホンマフラーも製作してしまう。
エンジンも本気を出して速くしよう(風間さん)と、SR500クランクをバランス取りして組み込みハイカムにワイセコ鍛造ピストンとフルチューン。パワーも出たがよく回り過ぎて壊し、クランクバランスや軽量化等やり直した。機械式回転計がその回り具合に付いてこられなかったこともあって、再組み立て時にその対策として電気式回転計に換装したほどだ。

大型ネイキッドに乗る友人たちと一緒に走りに行っても遜色ない走り、そしてそれらになじんでしまえるスタイル。「モンキーをいじるというのでもよかったんですけど、高速道路も乗れて費用もかからないSRにしたんですよ」と元々の理由も教えてくれる風間さん。走りに行って休憩で止めていても遠巻きならカワサキかなとスルーされることが多いかなとも言うのだが、それはこの車両がコンセプト通りの仕上がりを得たからだ。
ストレートに面白いカスタムと言えるこのSR、まさに遊び心という感じで既存イメージを破るというコンセプトも見せながら走りも上々というのがまたいい。
なお風間さんには既に第2弾としてマッハカラーの“じゃないSR”を作る構想があるとのことで、そのひねり具合もまた見せていただきたいものだ。
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Detailed Description 詳細説明

ヘッドライトにはアイブロウカバーも備え、ライトなセルはブラック処理。ウインカーレンズのスモーク加工も風間さんが自身で行った。

メーターはホンダ系ケースにデイトナ・電気式タコメーターをセット、アクアプローバ・テンプメーターを追加する。

燃料タンクはSR400で、Z系のフォント(書体)でYAMAHA文字、その下にSTAGE ONE文字をレタリングした。

シートは4気筒ネイキッドの形に寄せて成形。シートカウルはデルスラーラ製SR用を加工し、タイガーパターンのラインでペイント。

エンジンはSR500クランクを軽量化&バランス取りしピストンはワイセコ鍛造、ヨシムラハイカムや強化クラッチを入れるなどでフルチューン。パワーも出たが回り過ぎて再構築したという。シリンダーヘッドにはオイルラインを増設する。

キャブレターはTMR-MJNΦ40mmのデュアルスタックファンネル仕様、サイドカバーエンブレムはZのパターン(900/DOUBLE OVERHEAD CAMSHAFTと書かれる部分)の中にピストン1個と“DEKAI PISTON KICK START”文字が遊び心で入れられる。

EXCELアルミリムによって前後17インチとした足まわりはフロントフェンダーのカーボン化なども行われる。フロントフォークにはハイパープロスプリングを入れ、フロントブレーキまわりにはブレンボ・アキシャル4Pキャリパー+サンスターΦ320mmディスクを装着。

リヤブレーキは純正ドラム。メガホンエンドの排気系はマックガレージでワンオフされたものだ。

リヤサスはOVER RACINGアルミスイングアームにナイトロンR3リヤショックを組み合わせた。ドライブチェーンにはRKの425RXWを使う。
取材協力:STAGE-1





