文:横田和彦、オートバイ編集部 写真:南 孝幸
問い合わせ:パッセージ レガーレ事業部(048-857-1667)
車両協力:ホンダドリーム宇都宮
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レガーレ「CB1000F LOW STYLE」インプレ(横田和彦)

LEGARE
HONDA CB1000F LOW STYLE
総排気量:999cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:770mm
車両重量:214kg
税込価格:149万6000円〜(※試乗車は158万8000円)
安心感と上品な挙動、その両方が体感できる!
今、注目度ナンバーワンのCB1000F。実は背が低い僕がノーマルに乗ったときもそれほど足つきが悪いと思わなかった。しかし、レガーレのローダウン仕様に試乗して出た言葉は「めちゃめちゃ安心感がある!」だった。
今回の仕様は、リアショックをナイトロンのローダウンタイプへ変更し、フロントフォークを2mm突き出すというもの。それによりシート高はノーマルより約25mm低くなっている。
シルエットはやや後下がりなのだが、またがると見た目以上に地面が近く感じる。両足では足の裏全体が付くほどで、片足であればヒザに余裕があるくらいだ。クルーザーとまではいかないが、それでもネイキッドとしては相当低い。小柄なライダーでも信号で停車するときの不安感はかなり払拭されるはずだ。
また足つきの良さは、単に停車時がラクになるだけではない。発進やUターン、渋滞している時など、さまざまな場面で緊張感が減る。それだけでライディング中の精神的な余裕は大きく変わる。ローダウンの価値は、まさにここにあるといっていいだろう。
最初に感じたのは、リアサスペンションの動きのクオリティの高さだ。ギャップを通過したときの衝撃が明らかにマイルド。角が取れていて当たりが柔らかい。さらに収束が早く、入力を受け止めたあと、スッと姿勢が整うのである。余計な揺れを引きずらない、上質なサスペンションユニットであることが体感できた。

これだけリアが良くなると、相対的にフロントサスの動きが気になることもある。しかしCB1000Fの純正倒立フォークは動きが良好なのに加え、2mmという突き出し量が効いているのだろう、フロントが負けているというアンバランス感はない。
ただし操安性の変化は確実にある。リアが下がった影響で、高速道路や流れの速い幹線道路でアクセルを開けると車体全体が路面に押し付けられるように感じる。まるでドラッグマシンのような感覚で加速していくのだ。

またコーナーで寝かし込もうとするとわずかにタメができ、初期応答がやや穏やかに。だがそれは大きなネガではない。タイミングを掴めば自然にバンクさせられる。「ミリ単位で突き出し量を変えながら走行テストを重ねて導き出した数値」というだけあって、見事にバランスしている。
市街地から高速、ワインディングを走って得られたのは「ローダウン=走りを犠牲にする」というイメージはこの仕様には当てはまらないということだ。むしろ精度が高いリアショックユニットのおかげで乗り心地は向上している。足つき性の向上という大きなメリットを手に入れながら、走りを十分に楽しめるという「ちょうどいい落としどころ」を的確に押さえた仕様に仕上がっていると感じた。
