ヤマハから登場した原付一種相当のEVスクーター・JOG Eは、コンパクトなサイズで扱いやすいコミューター。バッテリーシェアリングサービス「Gachaco」を利用することで、気軽に使える毎日の足として活躍が期待されている。早速その乗り味をレポートしよう。
文:太田安治、オートバイ編集部 写真:南 孝幸
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ヤマハ「JOG E」インプレ(太田安治)

画像: YAMAHA JOG E 2026年モデル 原動機種類:交流同期電動機 定格出力:0.58kW シート高:740mm 車両重量:93kg 価格:15万9500円(バッテリー、充電器含まず) 発売:2025年12月22日(東京・大阪地域先行発売)

YAMAHA
JOG E
2026年モデル

原動機種類:交流同期電動機
定格出力:0.58kW
シート高:740mm
車両重量:93kg

価格:15万9500円(バッテリー、充電器含まず)
発売:2025年12月22日(東京・大阪地域先行発売)

シティユースには十分な性能と航続距離

自動車ではBEV(バッテリーEV)が徐々に普及しているが、二輪車の場合バッテリーの積載スペースと航続距離、充電場所と所要時間、重量増といった壁が多く立ちはだかる。現在のバッテリー性能を考えると、通勤通学や買い物といった近距離移動用のコミューターがEVに適しているといえる。

ヤマハのジョグEは交流モーターを採用した原付一種区分のフル電動スクーター。車体サイズは既存の50ccスクーターと同等で、重量も93kgなので取り回しは楽だ。

画像1: ヤマハ「JOG E」インプレ(太田安治)

最高出力は2.3PSと低いものの、法定速度30㎞/hの原付一種であることを考えれば実用的なレベル。電動モーターは特性上、モーターの回り始めから最大トルクを発生するし、モーターをリアホイールと一体化したインホイールモーター仕様ではチェーンやベルトといった駆動伝達系パーツがなく、モーターの駆動力がダイレクトに後輪を回すため、静止状態からの動き出しが唐突になりがちだが、ジョグEは出力制御のプログラミングを入念に作り込んだのだろう。とてもスムーズに加速し、スクーターに不慣れなライダーでも不安を感じない。

どんなスロットル操作でもフラットに加減速し、テストコースでの最高速は平坦路で50㎞/h程度に達した。

ハンドリングは既存のガソリンエンジンの原付スクーターと大差ない。個人的にはもっと直進安定性を高めてもいいと感じたが、フロント12インチ、リア10インチのタイヤを採用し、前後サスペンションも備えているから、電動キックボードとは比較にならないほど安定していて段差にも強い。

左側のリアブレーキレバーを引くと前後輪に制動力が配分されるコンビブレーキを採用していることも、キックボード系にはない安心材料になる。

画像2: ヤマハ「JOG E」インプレ(太田安治)

車両価格は15万9500円で、一定の条件を満たせば書類提出のみで2万3000円の補助金が交付されるが、車両価格にバッテリーは含まれない。走るにはバッテリーシェアリングサービスの「ガチャコ」と契約し、充電済みのバッテリーパックをシート下に装着する必要がある。

ガチャコの月額料金はバッテリーが2530円、充電器が1430円で、交換回数プランの場合、ステーションの利用料金はバッテリー1本につき1回110円。フル充電からの走行可能距離は53km(30㎞/h定地走行時)だ。

2026年1月現在、ガチャコのステーションは東京に42、埼玉に2、大阪に7カ所。現実的に考えるとステーションが近くにない場合は充電器も必要だから、自分の使い方に併せてランニングコストを計算すべき。なお、バッテリーと充電器のセットは2026年後半に発売予定となっている。

排ガス規制強化に伴って50ccスクーターの生産が終了した現在、電動スクーターの存在感はさらに増していくはず。イニシャルコストを思い切って下げたヤマハの戦略がユーザーにどう評価されるのか興味深いところだ。

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