文:齋藤ハルコ/写真:夏目健司
株式会社ヴァンズ凸(デコ)

大阪府大阪市中央区備後町3丁目3番3号サンビル4階
ジャンルを問わず、オートバイの楽しさを伝える情報番組『Like a wind』の制作会社。豊富な映像制作のノウハウと実例をもとに、企業プロモーションからweb動画、TV番組やCM制作などの幅広い映像サービスを提供すると共に、イベント企画やPR戦略なども請け負っている。写真のハイエースは「Like a wind」の名物ロケ車。印象的なペイントにまつわる秘話は今回のインタビューで明かされている。ちなみに現在の総走行距離は40万kmを超えるとか。
株式会社ヴァンズ凸 統括プロデューサー
小西池祥司さん

16歳からバイクに親しみ、フレームから溶接して作ったワンオフカスタムのハーレーをはじめ、アグスタなど数々の個性派バイクを乗継いだ小西池さんの現在の愛車はW800。ファットバイクを自在に乗りこなす自転車ユーザーでもある。


世界を走るバイク旅番組は自分の夢の具現化だった
──サンテレビで放送中のバイク情報番組『Like a wind』は、放送回数1000回を超える長寿番組です。2006年4月に放送開始とのことで、20周年おめでとうございます。
「気づいたら結果的にそんだけの年数やってましたけど、基本的に週1放送の、毎回内容が変わる情報番組ですからね。いつも『毎回ゲストを呼んでのトーク番組をやってるんちゃうぞ』って自慢するんですけど(笑)。でも最初は、バイクで世界を回ろうって番組だったんです」
──今回、お話を伺うために番組の歴史を調べていたら、現在の『Like a wind』は復活した番組なのだと知って驚いたんです。いちばん最初の放送は、たしか1999年でしたよね。
「当時はテレビ大阪のローカル番組で、1年半で終わったんです。アメリカ、カナダ、ニュージーランド、バリ、ハワイ、アラスカとか海外をめぐって、予算がなくなったから北海道とか国内を走るようになって。最後は京都の木津川の河川敷でバーベキューして、熱いハーレー乗りの若者たちが語り合って終わったんですわ(笑)。そしたら当時はネットがない時代やからね。アラスカまで行ってた旅番組が京都の木津川で終わったもんだから、『予算なかったんですね』『応援してます』『復活待ってます』って同情されて、笑われながらも、熱いファンから応援ハガキがいっぱい届いたんです」
──それがいつか番組を復活させようという原動力になったわけですね。完全自社制作の番組が終了したのは、視聴者の方の予想通りに予算不足が原因だったのでしょうか?
「そうですね。そもそも当時はバイクの旅番組と言っても、タレントさんを使って一週間旅するだけとか、単発ものばっかりやったんですよ。だから番組の企画書を持っていろいろ回ったけど、もう誰も相手にしてくれへんかって。もう自分でやってまえって、お金を借りて始めたんです。で、3ヵ月ぐらい続ければ、スポンサーもついて回ってくれるやろって楽観視してたんやけど、とんでもない!
全然相手にされんかったですね」
──それでも1年半、自社で資金を出して制作を続けたい理由があったと。
「バイク番組は自分の夢やったんです。僕らの世代って、みんなアメリカ大好きなんですよ。僕よりちょっと上の世代とかは特に『いつかはハーレー』みたいなところがあって。ハーレーでアメリカのルート66を走るのがね、大体のアメリカ好きにとっての憧れ(笑)。そういう気持ちだったから、企画書を出しても相手にされへんかったら、もう自分でやろうとなった。あらゆることを自分でやろうっていうのは、もともと僕の主義なんです。もう(周りの協力を)待ってられへんから、自分でやってまえみたいなね」
放送開始から20年を超える、地上波バイク情報番組

1999年から2000年にかけ旅番組として放映された「Like a wind」は、2006年に情報番組として復活。現在はサンテレビで毎週日曜日 24:15~放送中のほか、WebTVとしても毎週月曜日にアーカイブを配信中。インプレ記事やイベントリポート、ライダー座談会やバイクのお仕事密着取材など幅広い内容を扱い、これまで多数の人気キャストを生み出してきた。





