写真:鶴身 健、カワサキ 文:沼尾宏明、オートバイ編集部 協力:バイカーズステーション(遊風社)
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カワサキ「LTD」(リミテッド)解説
初号機はZ1のLTD仕様
ベースになったのは「900SUPER4」(1973年)

Kawasaki
900SUPER4(Z1)
1973年

KZ900LTD
1976年
米市場の要望に応え、Z900をベースにチョッパースタイルを与えたファクトリーカスタム。米国リンカーン工場で生産され、現地調達したプルバックハンドルやジャーディン製のメガホン2本出しマフラー、モーリス製のF19&R16インチキャストホイール、段付きシートで仕上げた。限定2000台で販売。限定=Limitedが車名の由来だ。
余裕の外観とライポジに反し、走りはスポーティ
空冷Zの派生モデルとして、手前に引いたプルバックハンドルやロングランも快適な段付きシート、大径フロントホイールを履いた"アメリカン"のLTD仕様が存在した。
その皮切りとなったのが1976年に登場したZ900ベースのKZ900LTDだ。輸出仕様ながら、こうしたスタイルは日本メーカー初で、いわゆる「ジャパニーズアメリカン」の元祖となった。
そのヒットを受け、1977年にはZ1000ベースのKZ1000LTDが登場。以後レギュラーモデルとして定着する。
その後も世界初のインジェクション搭載モデルであるZ1000Hの北米仕様としてZ1クラシックが登場。Z1100LTDや、その豪華版としてエアサスやシャフトドライブを搭載したスペクターも導入された。
当時からアメリカンはVツインが全盛だったが、LTDは異色の4気筒クルーザーとして支持を獲得。ライポジこそゆったりしていたが、峠ではスポーツ車を追いまわす運動性能が魅力だった。その血脈は後世のエリミネーターに引き継がれていく。
