偉大なる原付一種の星・スーパーカブ50が生産を中止し、代わりに登場したのがこのスーパーカブ110 Lite。110そのままの車体に3.5kW仕様のエンジンを搭載、トルクフルで扱いやすい1台に仕立てられている。
文:横田和彦、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
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ホンダ「スーパーカブ110 Lite」インプレ(横田和彦)

画像: HONDA SUPER CUB110 Lite 2026年モデル 総排気量:109cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 シート高:738mm 車両重量:101kg 価格:34万1000円 発売日:2025年12月11日

HONDA
SUPER CUB110 Lite
2026年モデル

総排気量:109cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:738mm
車両重量:101kg

価格:34万1000円
発売日:2025年12月11日

想像以上に走りが力強くカブに合ったパワー感!

いよいよ新基準原付が街を走り始める。50ccのバイクは長らく庶民の日常の足として親しまれてきたと同時に、若者がバイクの世界へ足を踏み入れる第一歩としての役割も果たしてきた。しかし、環境規制の強化に対応させるためのコストが見合わないなどの理由により生産が終了。そこに生じる空洞を埋めるべく登場したのが原付二種モデルをベースにした新基準原付である。

個人的に気になったのは、馬力規制によって走りのフィーリングが不自然になっていないかどうかということ。そのあたりに興味を持ちながらスーパーカブ110 Liteに試乗した。

車格は当然ながら110ccと同じ。60年以上の歳月をかけて磨き上げられた「ジャパニーズ・ベーシック」を体現した柔らかなラインのフォルムは誰が見てもホッとできる。前後のキャストホイールやフロントのディスクブレーキといった装備類もと共通で、パッと見は新基準原付なのか判別がつきにくい。細かく見れば110はフロントフェンダーに白帯の、リアに三角のステッカーが張ってあり、Liteはフロントエンブレムの下に「Lite」のステッカーが張ってあること。あとはナンバーの色で違いがわかるぐらいだ。

画像: ホンダ「スーパーカブ110 Lite」インプレ(横田和彦)

アクセルを開けた印象はベースの110と大差なく、パワーを絞られている感じはしない。50ccから乗り換えた人なら、アイドリング時点からかなり力強く感じるだろう。

スペック上は110に比べてパワーもトルクも削られているが、スタート時のダッシュ力は50より110に近い。車体は50よりも5kgほど重いが、その差を埋める以上のパワフルさだ。これならば荷物を多く積載していてもフラつかずに加速できる。実用車として使われる機会が多いスーパーカブに適した特性だと感じた。

法定速度の30km/hには50よりも早く到達する。そのあたりではまだエンジンに余裕があり、アクセルを開けると速度がどんどん増していくので、ちょくちょくメーターを確認しないとオーバースピードになってしまうので注意したい。しかしこのパワーとトルクは、急な坂道が多い山間部の町中での移動ではプラスに働くはずだ。

50に対して足回りがアップデートしている点も好ましい。特に良好なタッチ感が得られるディスクブレーキは、エンジンのパフォーマンスアップに十分に対応している。

スーパーカブ110 Liteの走りにはパワー規制による不自然さはまったくなく、想像以上によく走る。油断するとすぐに法定速度を越えてしまうので注意が必要ほど。車重も50の5kg増なので体感的にも許容範囲内。唯一気になるのが価格だが、チューブレスタイヤが使えるキャストホイール/ディスクブレーキ/ABSなどが装備されたことを考えれば妥当だ言えよう。トータルでみると良いカタチで50ccの穴を埋めてくれる存在だと感じた。

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