ヤマハ「WR125R ABS」各部装備・ディテール解説

海外モデルWR155Rをベースに、日本の環境に合わせて最適化。直進安定性とハンドリングの軽快さを高次元で両立させた。

法規対応で大型化しがちなヘッドライトユニットだが、極力車体側へ追い込むことでマスの集中化を実現。フェンダーからのラインを繋げることで、軽快かつ精悍な顔つきに仕上がっている。

コンパクトなLCDメーターは、ギアポジションや燃費計を表示可能。さらに専用アプリ「Y-Connect」によるスマートフォン連携機能も搭載し、電話の着信通知や車両のメンテナンス管理も行える。

ハンドルポストはトップブリッジ別体式を採用。外装はシュラウドからサイドカバーまでフラッシュサーフェス化され、ボディアクションを妨げない。

ニーグリップしやすいスリムな形状ながら、タンク容量は8Lを確保。125ccエンジンの優れた燃費性能と相まって、ロングツーリングでも安心の航続距離を稼ぎ出す。

転倒時に破損しやすいラジエターを守る鉄製ガードを標準で装備。初心者が何を壊すかを分かっている作り込みは、オフロードエントリーモデルとして非常にありがたいポイントだ。

6000回転付近でカムが切り替わるVVA(可変バルブ機構)を採用。低回転では粘り強く、高回転では12000rpm付近まで気持ちよく吹け上がる二面性を持つ。

外装のチリ(隙間)の合わせや、ボルト一本一本に使われているワッシャーの精度など、細部まで日本メーカーらしい品質管理が行き届いている。安価な輸入車にありがちなチープさは皆無だ。

スイングアームとタイヤのクリアランスには余裕があり、FIM規格のエンデューロタイヤやトライアルタイヤも装着できそうだ。遊びの幅が広がる。

シャープなデザインのテールまわりは、見た目だけでなく剛性も高い。ギャップ通過時でも重たい泥除け部分がバタつかず、レーサーライクなしっかりとした走行フィールに貢献している。
ヤマハ「WR125R ABS」動画・写真
2026 Yamaha WR125R: Rule the Trails
www.youtube.comヤマハ「WR125R ABS」2026年モデルのスペック・燃費・製造国・価格
| 全長×全幅×全高 | 2160×840×1195mm |
| ホイールベース | 1430mm |
| 最低地上高 | 265mm |
| シート高 | 875mm |
| 車両重量 | 138kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 |
| 総排気量 | 124cc |
| 最高出力 | 11kW(15PS)/10000rpm |
| 最大トルク | 11N・m(1.1kgf・m)/6500rpm |
| ボア×ストローク | 52.0×58.7mm |
| 圧縮比 | 11.2 |
| 燃料タンク容量 | 8.1L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 28°20' |
| トレール | 117mm |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ267mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 2.75-21 45P・4.10-18 59P |
| 乗車定員 | 2名 |
| 燃料消費率 WMTCモード値 | 44.8km/L(クラス2, サブクラス2-1) 1名乗車時 |
| 製造国 | インドネシア |
| メーカー希望小売価格 | 53万9000円(消費税10%込) |
文:和泉 拓/写真:稲垣正倫



