2026年1月12日に茨城県の筑波サーキット・コース1000で開催されたオートボーイ杯“極寒耐久”。サーキット走行&レースが初めての編集部・大冨が、オートバイ女子部の平嶋夏海さんとぶんぶん!みかちゃんねるのみかちゃんと参加してきたので、当日の様子をお届けします。
レポート:大冨 涼

オートボーイ杯“極寒耐久”とは?

「オートボーイ杯」は、筑波サーキット・コース1000で開催されている、ミニバイクレースの草分け的なイベント。バイクショップ・オートボーイが主催しており、2025年度は「節句祭り」「夏祭り」「大運動会」「極寒耐久」の4度開催されました。

「レース」と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、このイベントの最大の特徴は「初心者にとにかく優しい」こと。

画像: オートボーイ杯“極寒耐久”とは?

クラス分けが細かく設定されているのはもちろん、アットホームな雰囲気で、サーキットデビューやレースデビューの場として長年愛されているそうです。ガチガチのレースというよりは、みんなで楽しむ「バイクの運動会」のようなノリで参加できるのが魅力となっています。

今年は人数の関係から、急遽、編集部員の私・大冨がオートバイ女子部チームに参加することになりました。とはいえ、私はレースはおろか、サーキットの走行もはじめて。初心者の目線から、しっかりとレポートして参ります。

※余談ですが、年4回のオートボーイ杯で一番参加者が多いのはこの「極寒耐久」(ドMばっかり?)だそうです。

前日は動画でイメトレ。“膝擦り”を目標にいざ筑波へ!

当日の朝は6時に会社集合。みかちゃんは現地集合だったので、なっちゃんと福田さん(上司)とクルマで筑波サーキットまで向かいます。

前日は22時には就寝予定でしたが、案の定、緊張してほとんど眠れずじまい。目がギンギンに冴えてしまったので、YouTubeでTC1000の走行動画を見て、コースのイメージを叩き込みました。また、個人的にサーキットでの膝擦りに憧れていたので、入念に「リーンイン」のフォームも(自宅の椅子の上で)練習しておきました。

そして7時ごろ、サーキットに到着。みかちゃんとも会えたので、受付を済ませます。

画像: KTM RC125・ライトカスタムレーサー 装着パーツ:BabyFaceバックステップ、削り出しトップブリッジ、セパレートハンドル 税込価格:38万2000円(キャンペーン適用時車両本体価格)

KTM RC125・ライトカスタムレーサー

装着パーツ:BabyFaceバックステップ、削り出しトップブリッジ、セパレートハンドル
税込価格:38万2000円(キャンペーン適用時車両本体価格)

今回、私たちの相棒となるマシンはKTMの「RC125」。レースに招待してくださった主催の新庄雅浩選手に用意していただいた車両で、なんと走行距離0kmのおろしたて。レース用に一部カスタムされていますが、ピッカピカのマシンを前に「絶対にコケられないね……」というプレッシャーがさらに高まります。

なお、バイクショップ・オートボーイさんでは、今回のRC125のような比較的ライトなカスタムはもちろん、もっとレースを楽しめるようなマシンの製作も行っているそうですよ。

画像: ▲ぴかぴかのバックステップ。こちらはベビーフェイス製です。

▲ぴかぴかのバックステップ。こちらはベビーフェイス製です。

画像: ▲タイヤはレースのためにハイグリップタイヤ(DIABLO SUPERCORSA SC V4)を装着。新庄さんに、ウォーマーの巻き方を教えてもらいました。

▲タイヤはレースのためにハイグリップタイヤ(DIABLO SUPERCORSA SC V4)を装着。新庄さんに、ウォーマーの巻き方を教えてもらいました。

練習走行はドタバタ劇! はじめての革ツナギを着てコースへ

開会式では、運営の皆さんのご紹介やレースでの注意事項、この後の流れなどが参加者に共有されました。その後は、私のようなサーキット&レース初心者のために、フラッグ(旗)の意味やピットイン・アウトの方法を丁寧に解説してくださいました。

画像: 練習走行はドタバタ劇! はじめての革ツナギを着てコースへ

その後は車検の時間ですが、今回は新庄さんのチームにお任せして、私たちライダー3人はのんきに豚汁を食べて温まっていました(何から何まですみません!美味しかったです‼)。

そしていよいよ練習走行……の前に、革ツナギを着用しました。前日着用したときは余裕があったと思ったのに、背中と胸にプロテクターを入れるとぎちぎちに。なっちゃんに無理くりチャックを上げてもらいました。

画像: ▲今回のレースに出るために必要な装備は、フルフェイスヘルメット、レーシンググローブ、レーシングスーツ(革ツナギ)、レーシングブーツです。私の革ツナギ(借り物)には背中にプロテクターが入っていないので、脊椎と胸部それぞれのプロテクターを追加で入れました。

▲今回のレースに出るために必要な装備は、フルフェイスヘルメット、レーシンググローブ、レーシングスーツ(革ツナギ)、レーシングブーツです。私の革ツナギ(借り物)には背中にプロテクターが入っていないので、脊椎と胸部それぞれのプロテクターを追加で入れました。

気を取り直して、練習走行と予選。レース前に走れるのはこの20分しかありません。 順番は、なっちゃん→大冨→みかちゃんです。

なっちゃんは走り慣れているけれど、RC125が新品すぎて、ブレーキやサスペンションの動きが渋かった模様。グリッドに戻ったなっちゃんが「まだアタりが付いていなくて、ブレーキが効きにくいから減速するときはエンブレを使ってね!」と言っていました。

画像: ▲コースに出る前にはなっちゃんが走行ポイントを解説。各セクションで使うギア数や、速い人がで待ってきた場合の対処法など、何から何まで徹底的に教えてもらいました。

▲コースに出る前にはなっちゃんが走行ポイントを解説。各セクションで使うギア数や、速い人がで待ってきた場合の対処法など、何から何まで徹底的に教えてもらいました。

コースに出たら、とにかく走って、バイクに慣れ、コースに慣れ……でも、緊張が抜けないままピットイン。時間が押してしまって、みかちゃんは1周で練習終了(!)という慌ただしさでしたが、「みかちゃんはレース慣れしているから大丈夫!」という謎の信頼のもと、ぶっつけ本番で挑むこととなりました。

いよいよ3時間耐久、スタート!

レースが始まると、不思議と緊張もほぐれてきました。 第1走者のなっちゃんは、1周目からさすがの全開走行。頼もしすぎる……!

続いてみかちゃんに交代。走り終えたみかちゃんは、まだRC125に慣れていない様子。彼女、普段は250ccのCBR250RRで、しかも逆シフトらしいので、切り替えタイムが必要みたいです。とはいえ、走行中の姿勢やラインはさすが、普段からレースを走っているだけあり、ものすごくカッコいいのです。

画像: ▲なっちゃん

▲なっちゃん

画像: ▲みかちゃん

▲みかちゃん

そしてついに、大冨の番。 最初はコースへの合流が怖くてドキドキでしたが、いざ走り出してしまえば何のその。「アクセルを全開にして走る」ということの楽しさが、不安を吹き飛ばしてくれました。

画像: ▲大冨

▲大冨

練習走行では、バックステップの位置に足がうまく置けず、首も体もガチガチ。正直「乗りにくいかも……」と思っていたのですが、みかちゃんに教わったポジションで伏せてみたり、なっちゃんのフォームを真似してみたりと試行錯誤。すると、周回を重ねるごとにどんどん楽しく乗れるようになっていきました。

ちなみに、私たちの作戦は「1人15分経過でサイン出し、20分で強制交代。これを3セット回す」というもの。交代によるタイムロスや、順位より、安全性を重視した作戦です。

コース1000は1周が短いので、予想以上に身体を左右に動かす必要があって、20分走り切ってピットに戻った頃には、真冬なのに身体はポカポカ。すでに「やり切った感」が出るほどの運動量でした。

画像: ▲交代時はみんなでサポート。シート高が高いため、乗り込むまでは後ろで支えます。〇サインを出しているなっちゃんは、みかちゃんの後方をチェックして安全に出走できることを知らせています。

▲交代時はみんなでサポート。シート高が高いため、乗り込むまでは後ろで支えます。〇サインを出しているなっちゃんは、みかちゃんの後方をチェックして安全に出走できることを知らせています。

ついに膝擦り達成! でも交代前の「ラスト5分」がしんどすぎる……

2回目の走行順が回ってくる頃には、スピードにもバイクにも慣れてきました。 身体がスムーズに動くようになり、タイムも向上。「膝擦り」にも成功しました。

画像: ▲なっちゃんとみかちゃんのアドバイスのおかげで、思ったより見た目がかっこよくて満足です。

▲なっちゃんとみかちゃんのアドバイスのおかげで、思ったより見た目がかっこよくて満足です。

画像: ▲私の記念すべき膝擦りは、なっちゃんが撮影してくれていました。なっちゃん、いつもありがとうございます‼

▲私の記念すべき膝擦りは、なっちゃんが撮影してくれていました。なっちゃん、いつもありがとうございます‼

ここまでは3人とも転倒なし。順調に進んではいますが、時間が経つにつれ徐々に疲労が。

前述で触れましたが、コース1000は1周1分かからないショートコース。つまり、「のこり5分」のサインが出てから最低5周は走らなければなりません。

「早くサインを出してくれ、もう首も体も限界だ……」と、ピットの方を毎度ちら見。ラストスパートは、まさに自分との戦いです。

画像: ▲「もう腰が限界!」と短いストレートで前傾を諦め、疲労回復に努めるなっちゃん。

▲「もう腰が限界!」と短いストレートで前傾を諦め、疲労回復に努めるなっちゃん。

迎えた3回目の走行では、「正直みんなキツイよね」と、なっちゃんの発案により、最後は「絶対15分で交代!」という固い約束を交わしました。

チェッカーを受けたのは偶然にも私・大冨。路面温度の低さや耐久レースの疲れによって、終盤は転倒者が続出するなか、私たちのチームは誰一人転倒することなく無事に完走。新車のRC125を無傷で守り抜きました!

画像: ▲今回の「極寒耐久」は2025シーズンの最終戦でした。各クラスの入賞者が壇上に上がり、記念品を受け取っていました。

▲今回の「極寒耐久」は2025シーズンの最終戦でした。各クラスの入賞者が壇上に上がり、記念品を受け取っていました。

まとめ:初心者にこそおすすめしたい!オートボーイ杯の耐久レース

画像1: まとめ:初心者にこそおすすめしたい!オートボーイ杯の耐久レース

今回参加させていただいたオートボーイ杯“極寒耐久”ですが、レースどころか、サーキットを走ったことがない私でも安心して走ることができました。

というのも、今回のレースでは、初心者を表す「ピンク色のビブス」が用意されており、これが最強のアイテムなのです。

実際にビブスを着用していたおかげで、抜かれる時は本当に一瞬。狭いところでじわじわ抜かれたり、至近距離に迫られたりすることがなかったので、のびのび楽しめました。参加者の皆様、ご配慮いただき、どうもありがとうございました!

画像2: まとめ:初心者にこそおすすめしたい!オートボーイ杯の耐久レース

チームのみんなと協力してバトンを繋ぐ耐久レースは、ソロで走るのとは違う「一体感」があって最高に楽しい! ガツっとアクセルを開ける爽快感や、3時間走り切った後の達成感も抜群でした。

私たち以外の参加者も、とにかく楽しそうに走っていましたし「会場でお友達になった!」みたいな声もちらほら。やはりモータースポーツ好き同士、仲間の輪を広げる場にもなっていたようです。

サーキットに興味がある人はお友達と一緒に(もちろん一人で来れるツワモノもウェルカム!)、走り慣れている人は「サーキットを走ったことがないけど興味がある!」という人を誘って、参加してみてください!

あ、あともうひとつ! オートボーイさん、レースの情報がwebやらFacebookやらに散見していて、私のような初心者がアタフタしてしまうので、ここはぜひマルっと確認できるサイトを作って欲しいです……! よろしくお願いいたします‼

写真:福田 稔/まとめ:大冨 涼

オートボーイ杯の詳細はFacebookで!

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